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アカマツ   赤松

マツ科マツ属
学名:
Pinus densiflora
別名:メマツ、オンナマツ
球果(マツボックリ) アカマツの名の通り樹皮は赤い
  学名のPinusは、マツのラテン古名から。 densifloraは、密に花をつけるの意。

  2葉松である。別名のメマツは、オマツ(クロマツの別名)に対して柔らかいからの名で、クロマツの葉先に触ると痛いがアカマツの葉は握っても痛くない。昔から人の生活に役立った樹で、建築材、土木用、工業用、燃料としての利用のほか、マツタケにとっては生存になくてはならない樹林である。クロマツよりも寒冷に耐えるとされる。
  アカマツの葉の薬効は古くから知られ、中国最古の薬物書「神農本草経」にその記述がみえる。日本でも昔から松葉を用いた民間療法がある。最近は健康ブームから松葉酒、お茶、ジュースなどに利用される。

  岸和田市では丘陵、山地でふつうに見ることができる。市街地では岸和田天守閣にかなり大きいものがある。その他岸城神社など、神社の境内でも見る。


  雌雄同株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木  

西福寺のアカマツ

樹形  高さ30m、直径1mほどになる。
若いうちは円錐形、老木になると上部が扁平になる。
樹形

岸和田城天守閣で
2007.9月
樹形
若い木の樹形
勢いよく伸びる新枝

お正月の生け花で使う若松のようだ

相川町の山地で
2010.3月
若い木の樹形
開花した雄花がいっぱいの樹形

滋賀県甲賀市
信楽町で
2010.5月
雄花でいっぱいの枝
   環境  丘陵から山地にふつう。
         尾根や岩山などの乾燥地でも育つ。
         林業では、「杉は谷、檜は腹で松は峰」というが、
         アカマツの適地を指したものである。
   雌雄同株。 花期:4〜5月    
新枝の基部に淡黄色の雄花が多数つき、先端に紫紅色の雌花が2、3個つく。
  雌花 
         ( 画像 準備中 )

   雄花
開花した雄花

土生滝町
神於山で
2006.5月
雄花
胞子を出している時期
触ると胞子が白い煙のように飛び散る

土生滝町
神於山で
2006.5月
雄花
  2本が束生する。
葉身の長さは約9cmで、横断面は半円形。基部は褐色の膜状のさやに包まれる。葉の寿命は常緑広葉樹と同じおよそ2年である。
2本の葉が束生する 葉
葉の基部は膜状の鞘に包まれる 葉の基部
果実  球果。      
長さ約4cmの卵形。開花後2年半たった秋に熟し、種鱗が開いて種子を出す。
開花後半年の果実

岬町みさき公園で
2007.10月
開花後半年の果実
開花後1年半の果実

岬町みさき公園で
2007.10月   
開花後1年半の果実
落果
ふつうより長い球果

熊取町の山地で
2009.3月
落果
上の写真の球果の種鱗 種鱗

種子
長さ約4mmで灰褐色
長さ約12mmの翼があり風にのって散る    
     ( 画像 準備中 )
樹皮  赤灰色。
老木では、赤松の名のとおり赤い。
亀甲状にはがれ老木では深い割れ目がはいる。
樹皮 樹皮
    赤い樹皮        成木の樹皮
樹皮 樹皮
     左右とも岸和田城天守閣のアカマツ      2007.9月
冬芽  鱗片は赤褐色で、ヤニに包まれる。
右が冬芽
左は今年の若い球果でもう2年かけて成熟する

岬町みさき公園で
2007.10月 
冬芽
冬芽

地蔵浜町
浜工業公園で
2009.2月
冬芽
同属の仲間の樹木    クロマツ
西福寺のアカマツ
西福寺のアカマツ
      枝を誘引し大きく広げた樹形
      春木本町の西福寺で       2007.11月

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