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アマヅル 甘蔓 ブドウ科ブドウ属 学名:Vitis saccharifera 別名:オトコブドウ |
学名のVitisはブドウのつるの意。種小名のsacchariferaは糖分があるの意。 アマヅルは巻きひげで他の植物などにからみついてのぼるつる性木本。葉に光沢があり、やぶのような場所でも比較的目立つ。秋の紅葉もなかなか美しい。つるから出る甘い汁は砂糖のない時代に、ツタなどと同様に甘味料として利用されたと思われる。 アマヅルを含むブドウ属は、巻きひげが2節出て次の1節は出ないを繰り返す。(出る、出る、出ない、と覚える) 一方ノブドウなどのノブドウ属は、各節から巻きひげが出る。(全部出る、と覚える) アマヅルの巻きひげと花序は、葉と対生に出る。同属のサンカクヅルと似るが、葉のふちをよく観察すれば容易に区別することができる。(葉の項を参照) 岸和田市では和泉山脈の麓にあたる塔原町、大沢町の山地で見るが、個体数はそれほど多くないようだ。他には2014年6月、流木墓地公園内の林縁で1個体を確認した。 果実は甘くて食べられるが、酸味も強くのどを刺激するような感じがある。生食よりも果実酒に向いているのかもわからない。 雌雄異株。 |
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樹形 落葉、つる性木本。 |
巻きひげで他の植物などにからみついてのぼる。 |
紅葉した樹形 塔原町 塔原林道で 2007.10月 |
夏の樹形 和歌山県田辺市で 2007.6月 |
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アマヅルの紅葉 塔原町 塔原林道で 2008.11月 |
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果実をつけた枝 大沢町シガ谷で 2011.6月 |
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果実をつけた枝 大沢町シガ谷で 2009.6月 |
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環境 山地や沿岸地の林縁 |
花 雌雄異株。 花期:5〜6月 |
葉と対生して長さ約5cmの穂状の円錐花序を出す。 花は黄緑色で小さい。 |
雌花 |
( 画像 準備中 ) | ||
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雄花 |
雄花をつけた枝 泉南市の山地で 2009.4月 |
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雄花序のようす 泉南市で 2009.4月 |
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雄花 長い雄しべが目立つ 雄しべは5本 4月 |
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葉 互生。 |
葉身の長さは約6cm、3角状卵形。若い枝の葉は3裂することがある。質はやや厚く、両面とも光沢がある。先はとがる。ふちに波状の低い鋸歯がある。表面は主脈上に短毛がある。裏面は脈のわきに赤褐色のクモ毛がのちまで残る。 |
↑ 枝葉 岬町で 2007.10月 | ||
葉の表 大阪府能勢町で 2012.10月 |
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葉の表 乾燥した環境では葉が厚くなる 和歌山県 白浜町で 2007.6月 |
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裂けた葉 大阪府能勢町で 2012.10月 |
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葉の裏 和歌山県 白浜町で 2007.6月 |
葉裏 脈のわきにもじゃもじゃした毛叢がある |
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葉表 鋸歯のようす |
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葉裏 鋸歯のようす 突起と突起の間が山型に高くなる |
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葉のふちによるアマヅルとサンカクヅルの区別 | ||
両者の葉はよく似るが、ふちの鋸歯の形で区別 することができる。 鋸歯が山型に高くなるのがアマヅルで、低くへこむのがサンカクヅルである。 |
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果実 液果。 |
直径約6mmの球形で、秋に黒く熟す。甘く、食べられる。 |
若い果実 塔原町の山地で 2009.5月 |
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若い果実 大沢町シガ谷で 2011.6月 |
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若い果実 大沢町シガ谷で 2011.6月 |
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若い果実 和歌山県白浜町で 2007.6月 |
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熟した果実 大沢町シガ谷で 2009.10月 |
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熟した果実 大沢町シガ谷で 2009.10月 |
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種子 | ||
茶褐色 長さ約4mm |
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樹皮 褐色で、たてに長くはがれる。 |
( 画像 準備中 ) | |
冬芽 卵状で小さい。 |
小さくまるい冬芽 10月 |
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同属の仲間の樹木 エビヅル ヤマブドウ サンカクヅル |
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