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アメリカデイゴ あめりか梯梧

マメ科デイゴ属
学名:Erythrina crista-galli

別名:カイコウズ  
花 枝葉

 学名のErythrinaは、赤色の意。crista-galliは、鶏のとさかの意。

  原産地は南アメリカで、明治の中頃に渡来したとされる。いかにも熱帯性を感じさせるまっ赤な花を多数つける樹である。国内の野生樹木の多くが前年に花芽をつけるのに対し、熱帯性のこの樹は本年枝
(今年になって新たに伸びた枝)に花をつける。それで、初夏に一度開花したあと、さらに新しく枝を伸ばしそれにも花をつけるから、1年に2、3回も花を見ることができる。
  街路樹のアメリカデイゴは夏から秋にかけて太い枝の付け根からバッサリと剪定されることが多いが、熱帯樹特有の生命力ですぐに新枝を展開し、12月でも開花している樹を見ることがある。

  樹木名としてアメリカデイゴとアメリカデイコの両方を見るが、沖縄県庁のホームページには仲間の樹であるデイゴを「県花/でいご」と紹介しているので、ここでは現地の呼び方に倣ってアメリカデイゴとした。
  別名のカイコウズ(海紅豆)は、もともとナンバンアカアズキを指すが誤ってアメリカデイゴに当てられたという。
  花は、メキシコではサラダや煮物などの食用にするという。


  岸和田市では、港緑町の海沿いの公園で数本の成木を見ることができる。

  雌雄同株


クリックすると、写真と説明にジャンプします。

樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  落葉高木。枝を勢いよく伸ばす。
花期の樹形
樹高4m

港緑町で
2016.5月
冬の姿は独特の
雰囲気

港緑町で
2005.3月
冬の樹形
街路樹では剪定で冬は丸坊主にされる。しかし春にはまた新枝を盛んに伸ばし開花するので心配いらない。

堺市築港で
2008.3月
剪定された樹形
花期の樹形

港緑町で
2009.6月
花は6月に咲き、8〜9月に再び咲く
花をつけた枝

港緑町で
2009.6月
花をつけた枝
   環境  街路樹、公園樹。
   雌雄同株。 花期:6月〜11月    
新枝の先に大きい総状花序を出し、赤い花を次々に開く。
マメ科の花はふつう旗弁(上側のとくに大きい花弁)が上になって咲くが、アメリカデイゴの花は花柄がねじれて花がさかさまになり、旗弁が下になる。
花盛りの枝

港緑町で
2010.6月
花盛りの枝
開花前の枝

港緑町で
2016.5月
蕾は色がやさしくかわいい

8月
ちいさなつぼみ
  花弁がのぞいて
  きた

  8月
つぼみ
熱帯の鳥オオハシを思わせる蕾

8月
ふくらんだつぼみ
学名の「鶏のとさか」は、これでしょうか

8月
花
手前の短く色の濃いものが雌しべ 雌しべ
雄しべは先端近くまで合着し、先の方で離生する
交互に長短がある
雄しべ
  互生。
羽状3小葉、小葉は卵状〜卵状長楕円形。小葉の基部に密腺状の小托葉がある。葉柄にとげがある。両面とも無毛。
枝のようす 枝葉
葉は羽状3小葉 葉
これはマルバデイゴになるのかもしれない まるい葉の個体
3小葉の下部2枚のつけ根に密腺がある 3小葉基部の密腺
     密腺 密腺
葉柄のとげ

右が小葉側
葉柄のとげ
果実  豆果。      
多数の花をつけるわりには成熟する果実は少ない。
熟すとさやが裂開し、数個の種子を出す。
若い果実

この後ほとんどの果実は未熟のまま落下する

8月
若い果実
この果実は落下せずにぶじ育つかな?

8月
すこし大きくなった果実
裂開し始めた

8月
裂開し始めた豆果
この豆果には種子が3個はいっていた

8月
さやの中の種子
  種子
さやの中のようす さやの中の種子
楕円形で厚み がある 種子
樹皮  灰褐色で、縦に割れ目が入る。
最初の樹形の写真の木

港緑町で
樹皮
冬芽と葉痕  
冬芽

港緑町で
2011.12月
冬芽
側芽
  
港緑町で
2011.12月
側芽
葉痕
 
港緑町で
2011.12月
葉痕
同属の仲間の樹木 
サンゴシトウ
デイゴ
は沖縄や小笠原でみられる。葉が開く前にまっ赤な花をつける。        マルバデイゴはアメリカデイゴのうちで、小葉が卵形で幅が広い品種。

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