学名のCornusはミズキ属の木のラテン名で、角（つの）に由来する語。種小名のfloridaはたくさんの花の意。

　 明治時代の東京市長であった尾崎行雄がアメリカ合衆国にサクラの苗木を贈り、その返礼として大正時代に入ってアメリカから贈られたのがこの木であることは有名な逸話である。その時の苗木は白花種で、都立園芸高校などに現存するとされる。当初は日本にあるヤマボウシと似ているのでアメリカヤマボウシの名で呼ばれたが、今ではハナミズキ（花水木）の名前で全国にひろがり公園、街路樹などによく植えられている。　
　 アメリカハナミズキと呼ばれることがあるが、ハナミズキとアメリカヤマボウシのふたつの名を混同しており誤りである。
　 アメリカでこの樹をドッグウッド（犬の木）と呼ぶのは、キニーネを含む樹皮を煎じ犬の皮膚薬として利用したからという。

　 岸和田市では別所町宮の池公園、三ヶ山町とんぼ池公園の花木園などで見ることができる。庭木として人気があるので施設の緑地や民家の庭先などでもよく見る。

　 雌雄同株。