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アオキ 青木 ミズキ科アオキ属 (新しい分類体系APGVではアオキ科とされる) 学名:Aucuba japonica 別名:ヤマタケ、アオキバ |
学名のAucubaは、青木葉のラテン語。18世紀にオランダ商館付医師として長崎、出島に滞在したツンベルクが、国内でアオキバと呼ばれていたことから命名した。japonicaは日本産の意。 うっすらと雪がつもった山道をたどっていて、こ暗い林のなかにまっ赤な実をつけた低木をみれば、それはアオキである。木の実としては大きいほうであり、また艶のある赤い色は色彩の乏しい冬の山中でひときわ映える。 暗い所でもよく育つので世界中のビル街に植えられ、外国でも名前はアオキのままであるという。 葉は、健胃作用があり当麻寺製造の陀羅尼助(丸薬)にはアオキの葉が含まれる。また、昔から民間薬として火傷、ひび、腫れ物の手当てに利用されたという。 岸和田市では神於山、和泉山脈の麓の山地でふつうに見ることができる。 雌雄異株。 |
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樹形 環境 花 葉 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木
樹形 常緑低木。 |
高さ1〜3m。上部でよく枝分かれする。 |
崖にたれさがった樹形 大沢町東風谷で 2006.3月 |
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高さ3mほどの個体 大沢町 牛滝林道で 2008.2月 |
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幼木 樹高10cm 和泉市 大野町の山地で 2013.5月 |
環境 雑木林、植林地内 原産地 日本 |
花 雌雄異株。花期:3〜5月 |
枝の先に円錐花序を出し、雌花序は長さ約4cm、雄花序は長さ約10cm。雌花、雄花とも直径約1cmの紫褐色。 |
雌花 |
雌花の花序 4月 |
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雌花 緑のゼリー菓子のような雌しべが美しい 柱頭は盤状 雄しべがない |
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雄花 |
雄花の花序 4月 |
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開花した雄花序の一部 4月 |
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雄花 花弁はふつう紫褐色で4枚 和泉市 大野町の山地で 2005.4月 |
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雄花 中央に緑色の花盤がある 葯は花粉を出している こんな色の雄花もある 塔原町モツ谷で 2009.4月 |
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花弁が5枚の雄花 淡黄色の葯がみえる 和泉市 大野町の山地で 2005.4月 |
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花弁が3枚の雄花もある 和泉市 大野町の山地で 2012.5月 |
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葉 対生。 |
葉身の長さ8〜20cmで、長楕円形〜広披針形。枝先に集まってつく。質は厚く、ふちに粗い鋸歯がある。 表面は深緑色で光沢がある。裏面は淡緑色。葉柄は長さ1〜6cm。 托葉はない。押し葉にすると黒くなる。 |
葉の表 深緑色 光沢がある 3月 |
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幼木の葉は鋸歯が大きい 3月 |
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葉の裏 淡緑色 3月 |
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細い葉もある 大沢町シガ谷で 2009.3月 |
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葉表から見る鋸歯 | ||
新葉の展開 大沢町シガ谷で 2009.3月 |
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果実 核果。 |
長さ1〜2cmの楕円形で、冬〜春に赤く熟す。 光沢があり、中に楕円形の核が1個入る。 |
果実をつけた枝 (フラッシュ使用) 和泉市大野町で 2010.1月 |
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色づき始めた果実 土生滝町神於山で 2006.2月 |
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まっ赤に熟した 果実 大沢町東風谷で 2006.3月 |
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チョコレート色の 果実 大沢町東風谷で 2006.3月 |
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種子 |
種子 長さ1〜1.5cmの 長楕円形 表面に溝がある |
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果皮をとり除いた状態 手前が核の基部 |
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樹皮 |
若い枝は緑色で光沢がある。老木は灰褐色、横長の皮目がある。 |
若い樹はなめらかで緑色 | しだいに溝ができる |
老木では灰色で 皮目がある |
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冬芽 長さ約2cmの紡錘形。 |
冬芽 1月 |
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同属の仲間の樹木 |
果実が黄色いものをキミノアオキ、白いものをシロミノアオキという。 ヒメアオキは、北海道と本州日本海側の多雪地帯に分布する。アオキにくらべ、小形。 斑入りの園芸種は、庭や公園に植えられる。 |
斑入りのアオキ | ||
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