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アラカシ 粗樫 ブナ科コナラ属 学名:Quercus glauca 別名:クロガシ、アオカシ、ナラバガシ |
学名のQuercusはナラの木を指す。種小名のglaucaは帯白色の、青みがかった灰色の意。 |
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ドングリのなかでもクリ、マテバシイ、スダジイなどは渋みの素であるタンニンの量が少ないので生でも食べられるほどで、縄文時代の人々の重要な食糧だったと言われるが、アラカシの果実はスダジイの50倍ほどもタンニンを含むので水にさらしてアク抜きをしないと食べられないそうである。 |
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樹形 環境 花 葉 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木
堅果(どんぐり)の先によるアラカシとシラカシの区別
樹形 常緑高木。高さ20mになる。 |
公園の植栽 地蔵浜町 浜工業公園で 2007.6月 |
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自生のアラカシ(中央の木) 幹がまっすぐな左の木はスギだ 大沢町シガ谷で 2007.6月 |
親のアラカシの下に落ちた果実から発芽したばかりの幼木 成木にまで育つ個体は少ない 地蔵浜町 浜工業公園で 2008.7月 |
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上に同じ |
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環境 雑木林内、照葉樹林内。 公園樹、街路樹や生け垣として植えられる。 |
花 雌雄同株、 雌雄異花。 花期:4〜5月 |
新枝の上部に雌花序を直立し、雌花が数個つく。 新枝の下部から雄花序が下垂する。 |
雌花 |
雌花序 (赤くみえる) 雌花序は新枝の上部につく 地蔵浜町 浜工業公園で 2009.4月 |
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雌花序 (赤くみえる) 地蔵浜町 浜工業公園で 2010.5月 |
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雌花序 (赤くみえる) 地蔵浜町 浜工業公園で 2010.5月 |
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雌花序 黄緑色の扇風機の羽根のようなものは柱頭 地蔵浜町 浜工業公園で 2010.5月 |
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上の写真から経過した雌花 もう果実に育っている 4月下旬 |
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雄花 |
雄花序が目立つ 雌花序はこの距離からは見えない 地蔵浜町 浜工業公園で 2011.4月 |
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雄花序 これから伸展する 4月 |
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雄花序 上の状態から長く伸びた 4月 |
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伸展した雄花序 地蔵浜町 浜工業公園で 2011.4月 |
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花粉を飛散する前の雄花 葯の色はまだ白っぽい 地蔵浜町 浜工業公園で 2011.4月 |
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雄花 地蔵浜町 浜工業公園で 2011.4月 |
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開花したこの雄花序は上を向いていた 4月 |
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葉 互生。 |
葉身の長さは約10cm、倒卵状長楕円形で革質。先はすこし尾状に突き出すことが多い。葉の表面は光沢があり、裏面は粉白色だが褐色の絹毛の多い時期には金色に見えることがある。葉柄は約2cm。上半部に鋸歯がある。まれに全縁の葉があるという。 |
葉の表 9月 |
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葉の裏 9月 |
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葉の裏の絹毛は遅くまで残る場合がある 12月 |
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展開時の新葉は 赤く美しい 3月 |
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新葉の裏面 絹毛が密生する 地蔵浜町 浜工業公園で 2010.5月 |
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新葉は茶色のものと緑色のものがある |
茶色の新葉 | 緑色の新葉 | |
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葉の形は変異がある |
幅がひろい葉 |
幅がせまい葉 | ||
先が尾状に 伸びる葉 |
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葉脈と鋸歯 |
側脈の先は鋸歯に達する 3月 |
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鋸歯 2月 |
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果実 堅果( どんぐり )。 |
長さ約2cmの卵球形で無毛、秋に褐色に熟す。堅果の下部は殻斗(総苞)に包まれる。殻斗はお椀型で同心円の環が5〜7個並ぶ。果実はその年の秋に熟す。 |
どんぐりは秋に褐色に色づく 地蔵浜町浜工業公園のもの |
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堅果はまだ小さい 7月 |
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このあとぐんぐん 大きくなる 三ヶ山町 とんぼ池公園で 2006.9月 |
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大きく育った 地蔵浜町 浜工業公園で 2006.10月 |
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茶色に色づく前に地面に落ちた 地蔵浜町 浜工業公園で 2006.10月 |
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果実の長さは2cm アラカシのどんぐりは縦じまが目立つ 11月 |
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どんぐりの先 3本の花柱が残る |
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殻斗には環があり下部の環は浅く裂ける 11月 |
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どんぐりの基部 基部のほかに底、底部などの呼び方がある 少し専門的にはへそとも呼ぶらしい |
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少し突き出たどんぐりの底 | ||
どんぐりの底 |
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堅果(どんぐり)の先端によるアラカシとシラカシの区別 | ||
シラカシのどんぐりの先には段がありとび出る |
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アラカシのどんぐりの先はなで肩で段がない |
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樹皮 暗灰色。 |
皮目やくぼみがあるが、平滑に見えることも多い。 |
新枝は淡緑紫色で軟毛が密生する 次年は無毛になり皮目が多くなる 和歌山県 紀の川市で 2014.4月 |
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平滑な樹皮 | くぼみがある樹皮 | ||
カイガラムシの1種の影響で荒れた樹皮 | |||
冬芽 |
枝先に数個つく。光沢のある鱗片は5列に並ぶので、上から見ると丸味のある5角形に見える。鱗片のへりに毛がある。 |
赤味のある冬芽 1月 | 色白の冬芽 1月 | |
アラカシの冬芽は 上から見ると五角形 12月 |
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同属の仲間の樹木 | ドングリの殻斗に同心円状の環がある仲間(アカガシ亜属)を下に挙げた |
シラカシ ウラジロガシ イチイガシ アカガシ ツクバネガシ |
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