HOME、もくじ | 樹木名一覧 | 葉の図鑑 | 花の図鑑 | 実の図鑑 |
画面の文字が小さいときは、メニューバー>表示>文字のサイズ、で文字 を大きくしたり、または拡大レベルを125%にあげるなどしてご覧ください。 |
エンジュ 槐 マメ科クララ属 (新しい分類体系APGVではマメ科エンジュ属とされる) 学名:Sophora japonica 別名:エニス、エンジ |
属名のSophoraは、この仲間の植物のアラビア名。種小名のjaponicaは日本のを意味する。 種小名は日本のという学名であるが、中国原産の樹で中国名は槐である。古い時代に薬木として渡来したという。縁起のよい樹として記念樹にされるのは、「延寿」と同音だからといわれる。中国では出世の樹として中庭に植えるという。 ハリエンジュ(ニセアカシア)とよく似るが、開花の時期がエンジュが夏であるのに対し、ハリエンジュは春である。また果実がついていれば容易に区別することができる。(下記の果実の項を参照) つぼみを乾燥したものを槐花といい漢方で止血に用いたり、ルチンを抽出して薬用にする。ルチンは血管の強化作用があり、脳出血の予防に用いられる。材は緻密で建築材、木工品などに利用される。果皮は、エゴノキ、サイカチなどとともに石鹸の代用にしたという。また、花を黄色の染料に、樹皮と果皮を栗色の染料にするという。 岸和田市では港緑町にある府港湾局の横にあるものを見るぐらいである。樹高はまだ5m未満の若い樹だが、花、果実を見ることができる。 雌雄同株。 |
|
クリックすると、写真と説明にジャンプします。
樹形 落葉高木。高さ20mになる。 |
枝葉 港緑町で 2007.9月 |
||
花をつけた枝 港緑町で 2007.7月 |
||
果実をつけた枝 港緑町で 2009.9月 |
||
果実をつけた枝 果実は乾燥してきて半透明になってきた 港緑町で 2015.11月 |
環境 公園、街路樹、庭木 |
花 雌雄同株。 花期:夏 |
枝先に長さ約30cmの花序をつける。花序の軸はよく枝分かれする。花は黄白色で、長さ約1.5cmの蝶形。旗弁の中央部が黄色。 |
花序のようす 港緑町で 2007.7月 |
||
花は黄白色 港緑町で 2007.7月 |
||
旗弁の中央部が黄色 | ||
葉 互生。 |
奇数羽状複葉、長さ約20cm。小葉は長さ約4cmの狭卵形〜卵形で、4〜7対。表面はわずかに有毛、裏面はやや白く有毛。托葉は線形。 |
葉はハリエンジュ(ニセアカシア)と似るが、エンジュのほうが厚く、照りがある 港緑町で 2007.9月 |
||
葉は互生に出る 港緑町で 2008.7月 |
||
小葉は互生に出るものと対生に出るものがある この葉は互生に出る |
||
この葉は小葉が 6対の対生に出る |
||
小葉の表 7月 |
||
小葉の裏 7月 |
||
小葉の裏 小葉の柄と主脈に毛がみえる 7月 |
||
果実 豆果。 |
長い柄があり、種子と種子の間がくびれて、数珠状になる。 熟すと果皮は半透明になり乾燥せず、裂開しない。 |
果序 港緑町で 2009.9月 |
|||
種子と種子の間がくびれる 港緑町で 2009.9月 |
|||
成熟して半透明になってきた果実 港緑町で 2009.9月 |
|||
半透明でなかの種子が見える 12月 |
裂開しないまま 年を越した果実 1月 |
||
|
種子 |
やや平たく黒っぽい 不規則な形だ 右の標準的な大きさは5mm×9mm |
||
樹皮 灰黒色で、たてに割れ目が入る。 |
若い木の樹皮 直径7cm |
||
若い枝には白色の丸い皮目が目立つ 7月 |
||
冬芽 U字〜V字形の葉痕に囲まれ、暗褐色の毛に覆われる。 |
冬芽は葉痕のなかにある 3月 | 葉痕のなかから冬芽が のぞいてきた 4月 |
|
動きだした冬芽 港緑町で 2015.4月 |
葉痕のなかから葉が伸展してきた 港緑町で 2015.4月 |
||
同属の仲間の樹木 |
イソフジが南西諸島に、ツクシムレスズメが九州南部に自生するが、どちらも絶滅が危惧されている。 |
|
HOME、もくじ | 樹木名一覧 | 葉の図鑑 | 花の図鑑 | 実の図鑑 |
このホームページ内の文章、画像の転載は禁止です。
Copyright(c) 2010 Kigi@Kishiwada All rights reserved.