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イヌツゲ    犬黄楊 

モチノキ科モチノキ属
学名:Ilex crenata

別名:インツゲ、イヌモチ、アオシバ、ビンカ、   
    マユダマッキ、ダンゴノキ、ダンゴバラ  
果実は黒く熟す

 学名のIlexは西洋ヒイラギの古ラテン名、crenataはホタテ貝の貝殻のふちのような波形のを意味する。

 モチノキ科の樹木はふつう赤い実をつけるが、イヌツゲだけは果実が黒くなる。山地にありふれた樹で、ツゲ(ツゲ科)の材が硬く用途が多いのにくらべて役に立たないからの意味でイヌツゲと呼ばれるという。
  しかし、日常の生活にはよく利用される身近な樹といえよう。別名のマユダマッキ、ダンゴノキ、ダンゴバラは正月の繭飾りに使ったところからの名であろうし、アオシバの名は榊として神棚にあげたからではないだろうか。

  枝葉がよく茂り剪定にも耐えるので、生け垣や庭木として適する。

  岸和田市の山地では林縁や植林地内でふつうに見ることができる。丘陵地の畑地の畦などにも多い。たいていは低木であるが、河合から相川へ抜ける中谷の入口にあるイヌツゲは背が高く幹もかなり太い。相川町の東岸和田ゴルフクラブの入口に新池からの流れがあるが、その川岸にもかなり大きいイヌツゲが数本見られる。


  雌雄異株。


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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  常緑小高木。
高さ5mほどになる。枝や葉が密に出る。
樹形

河合町中谷で
2008.1月
こんもりとまるくなった樹形

愛知県岡崎市で
2011.11月
樹形
若いイヌツゲ

大沢町岩雄山で
2006.3月
若い木
   環境    山地の林内、林縁。庭木。
   雌雄異株。 花期:6〜7月    
新枝の葉のわきに黄白色の花がつく。
雌花は1個ずつつき、雄花序は散形で2〜6個の花がつく。
  
 

   雌花 
( 画像 準備中 )

   雄花 
( 画像 準備中 )
  互生。    
葉身の長さは約2cmで、長楕円形〜楕円形。革質で、ふちに低い鋸歯がある。両面無毛で、裏面に腺点が見える。
   葉の表 葉の表
葉の裏

腺点が見える  
葉の裏


葉によるイヌツゲとツゲの区別     
ツゲ(ツゲ科)の葉は対生で、葉のふちに鋸歯がないことで区別できる。
果実  核果。直径約6mmの球形で、秋に黒く熟す。
果実をつけた枝

内畑町三山谷で
2007.11月
果実をつけた枝
果実をつけた枝

内畑町三山谷で
2011.1月
果実をつけた枝
果実

内畑町三山谷で
2007.11月      
果実
果実

内畑町三山谷で
2011.1月
果実

    
   果実の断面

   12月
果実の断面
核は長さ約4mmの三角状楕円形

たてに5本のすじがある
核
上の写真のものとは異なる個体の核 核
樹皮  灰黒色。
   直径3cmの木の樹皮
                 樹皮(直径3cm)
冬芽  
 
 ( 画像 準備中 )
同属の仲間の樹木              
ナナミノキソヨゴクロガネモチモチノキタラヨウ
アカミノイヌツゲ
は果実が赤く熟す。
イヌツゲの園芸種でマメイヌツゲは、マメツゲ、タマツゲとも呼ばれ庭木、生け垣などにされる。葉がまるくふくらむ。 タマツゲ

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