を大きくしたり、または拡大レベルを125%にあげるなどしてご覧ください。 |
オオバヤシャブシ 大葉夜叉五倍子 カバノキ科ハンノキ属 学名:Alnus sieboldiana 別名:なし |
属名のAlnusはハンノキ属を指すラテン古語。 種小名のsieboldianaはシーボルトの名から。シーボルトは1823年オランダ商館の医員として来日したドイツの医学者、博物学者。日本の動植物を研究し「日本植物誌」などを著した。 和名の一部にあるブシは付子、五倍子(ふし)のことである。五倍子(ふし)とはヌルデの虫こぶを言い、その成分であるタンニンを黒色の染料に利用するのだが、ヒメヤシャブシ、オオバヤシャブシの果穂もタンニンを多く含み黒色の染料とするところからフシと呼んだらしい。 やせ地でもよく育つので砂防緑化樹として利用される。 岸和田市では和泉山脈の麓にあたる相川町、塔原町、大沢町の山地で見ることができる。とくに塔原林道の大沢町側では道路ぎわに生えているので観察しやすい。 雌雄同株、雌雄異花。 |
|
クリックすると、写真と説明にジャンプします。
樹形 落葉小高木。高さ10m、直径10cmになる。 |
雄花序が目立つ花期の枝 大沢町 塔原林道で 2010.3月 |
||
環境 丘陵〜山地 |
花 雌雄同株、雌雄異花。 花期:3〜4月 |
葉が展開する頃に開花する。 枝の上方に雌花序、その下部に雄花序がつく。 |
↑ 雌花序が上部に、雄花序がその下部につく 宝塚市で 2013.3月下旬 |
|
|
雌花序 柄があり、枝の上方に1個ずつつく。 |
枝の先に葉芽が展開し、その下部に雌花序がつく。 雄花序はその下部につく。 この枝には3個の雌花序がみえる。 |
||
雌花序 3月上旬 |
||
雌花序 柱頭は紅紫色 |
||
|
|
雄花序 | 前年の葉のわきからたれ下がる。 長さ4〜5cmで太く弓形に曲がる。無柄。 |
↑ 雄花序が目立つ花期の枝 大沢町塔原林道で 2010.3月 | |
雄花序は弓形に曲がる 葯はまだ花粉を出していない 3月 |
||
雄花序の基部 葯はまだ花粉を出していない |
||
雄花序 | ||
花粉をさかんに出す時期 3月上旬 |
||
花粉を出し終えた雄花序 宝塚市で 2013.3月下旬 |
||
葉 互生。 |
葉身の長さは6〜14cm、卵形〜長卵形、先はとがる。 ふちに先端が腺になる鋭い重鋸歯がある。整った平行脈。 基部は左右が不ぞろい、葉柄は長さ1〜2cm。 |
↑ 枝葉 大沢町シガ谷で 2007.6月 | |
成葉の表 大沢町塔原林道で 2012.10月 |
||
新葉の表 三重県 鳥羽市の山地で 2010.4月 |
||
成葉の裏 大沢町塔原林道で 2012.10月 |
||
新葉の裏 三重県 鳥羽市の山地で 2010.4月 |
||
基部は左右が不ぞろい 三重県 鳥羽市の山地で 2010.4月 |
||
裏面は淡緑色 脈わきにわずかに毛がある 大沢町塔原林道で 2012.10月 |
||
重鋸歯の先は腺になる 大沢町塔原林道で 2012.10月 |
||
果実 堅果の集合果。果穂は長さ2cm余の広楕円形。 |
10〜11月に熟し、多数の扁平な堅果を出す。果鱗は木質化して翌年の花期にも枝に残っているのがよく見られる。 |
ごく若い果穂 三重県 鳥羽市の山地で 2010.4月 |
||
若い果穂 | ||
果穂 大沢町塔原林道で 2012.10月 |
||
堅果(種子)を出し果鱗だけが残った 和泉市 大野町の山地で 2013.5月 |
||
堅果(種子)を出し終えた果穂 和泉市 大野町の山地で 2013.5月 |
|
||
堅果 扁平な狭長楕円形で長さ4mmほど。 | ||
堅果 | ||
頂部に花柱が残る 両側に翼がある |
||
樹皮 まるい皮目が多い。成木では裂けてはがれる。 |
枝は灰褐色〜黄褐色で無毛 円形の皮目が多い 3月 |
||
成木の樹皮 | 裂け始めた樹皮 | |
冬芽 |
枝の先にふつう葉芽がつき、その下に雌花序、その下部に雄花序の順序でつく。 |
↑ 冬芽 大沢町塔原林道で 2012.10月 | ||
同属の仲間の樹木 |
ヤシャブシ ヒメヤシャブシ ハンノキ サクラバハンノキ カワラハンノキ ケヤマハンノキ |
|
HOME、もくじ | 樹木名一覧 | 葉の図鑑 | 花の図鑑 | 実の図鑑 |
このホームページ内の文章、画像の転載は禁止です。
Copyright(c) 2010 Kigi@Kishiwada All rights reserved.