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オガタマノキ 招霊の木、小賀玉木 モクレン科オガタマノキ属 (新しい分類体系APGVではモクレン科モクレン属Magnoliaとされる) 学名:Michelia compressa 別名:ダイシコウ(大師香) |
属名のMicheliaは人名から。種小名のcompressaは扁平なの意。 オガタマノキは西日本の暖地性海岸林に自生するとされ、高知県の海岸沿い常緑樹林には珍しくないというが、大阪府南部では野生のものは確認されていない。枝葉を神事に用いたとされ、神社に植えられることが多い。寺院に植えられた例も少なくない。 寿命が長く巨木が全国あちこちで見られる。長崎県諫早市の 「小長井のオガタマノキ」 は樹高が20mもあり国の天然記念物に指定され、日本一と言われる。 材は堅く、床柱、家具材、臼などに利用されるという。 岸和田市ではまだ成木に出会ったことがなく、内畑町山直神社で若い木を見るが花をつけるのはまだかなり先になると思われる。花、果実などの写真はギンモクセイ古木で知られる和泉市尾井町蔭涼寺のオガタマノキを訪ねて撮影した。 雌雄同株。 |
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樹形 常緑高木。 |
高さ15m、直径1mになる。 |
若い木 内畑町 山直神社で 入口階段横にある 2012.7月 |
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成木の樹形 下部の枝は落とされている 和泉市尾井町 蔭涼寺で 2009.3月 |
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花期の枝 和泉市尾井町 蔭涼寺で 2009.3月 |
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果期の樹冠 和泉市尾井町 蔭涼寺で 2011.10月 |
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環境 暖地の海岸林、神社、寺院 |
花 雌雄同株。 花期:2〜4月 |
葉のわきに直径3cmほどの白い花が1個つく。芳香がある。 花被片はふつう12枚あり、すべて花弁状で基部は紅紫色をおびる。 |
↑ 花 和泉市尾井町 蔭涼寺で 2009.3月 | |
花 和泉市尾井町 蔭涼寺で 2009.3月 |
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花 和泉市尾井町 蔭涼寺で 2009.3月 |
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花 和泉市尾井町 蔭涼寺で 2009.3月 |
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花被片の基部は紅紫色をおびる 約1cmの花柄がある 和泉市尾井町 蔭涼寺で 2009.3月 |
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同じモクレン科でもオガタマノキ属とコブシなどのモクレン属では果実がつく部分に違いがある オガタマノキ属では雄しべがつく部分と雌しべがつく部分の間に柄がある(青丸の部分) |
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葉 互生。 |
葉身の長さは5〜12cm、長楕円形〜倒卵状長楕円形。質は革質。先はややとがり鈍端、全縁。葉柄の長さ、2〜3cm。 |
↑ 枝葉 貝塚市善兵衛ランドで 2006.12月 | |
葉の表 深緑色で光沢がある 貝塚市 善兵衛ランドで 2007.9月 |
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裏面は青灰色ないし灰白色をおびる | ||
果実 袋果が集まった集合果。長さ5〜10cmのふさ状。 |
花床が伸長した中軸に袋果が穂状につく。袋果の果皮は革質で斑点がある。秋に赤く熟すと裂開し、珠柄にぶら下がった種子を出す。1個の袋果に2〜3個の種子が入る。 |
↑ 若い果実 和泉市尾井町蔭涼寺で 2009.3月 | |
↑ 果実 和泉市尾井町蔭涼寺で 2011.10月 | |
若い果実 和泉市尾井町 蔭涼寺で 2009.6月 |
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熟した果実 和泉市尾井町 蔭涼寺で 2011.10月 |
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落ちていた果序 和泉市尾井町 蔭涼寺で 2011.10月 |
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成熟した袋果は2個 | ||
袋果のなかの種子 | ||
種子が2個入る袋果 | ||
種子が5個も入る袋果 | ||
袋果が裂開すると種子は珠柄でぶら下がって出てくる | ||
ちぎれた珠柄の基部 | ||
背面の縫合線 熟すとこの線が裂開する |
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種子 核果様、赤い仮種皮に包まれる。 |
長さ7mmほどの扁球形 | ||
樹皮 灰褐色。若い枝は暗緑色。 |
枝を一周する托葉痕がある 托葉痕はハチマキと呼ばれモクレン科に共通する特徴である |
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若い木の樹皮 | 成木の樹皮 | |
冬芽 托葉が合成した1枚の芽鱗に包まれる。 |
葉芽 伏毛が密生する 貝塚市 善兵衛ランドで 2007.3月 |
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同属の仲間の樹木 カラタネオガタマ |
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