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ウリハダカエデ  瓜膚楓 

カエデ科カエデ属
(新しい分類体系APGVではムクロジ科とされる)
学名:Acer rufinerve

別名:アオカエデ、ウリ(ノキ)、ウリカワ   
果実 紅葉した落ち葉

  学名のAcerはカエデの1種のラテン名で裂けるの意をもつ。rufinerveは赤褐色の脈をもつの意。
 
  滋賀県伊吹山でみごとに紅葉しているウリハダカエデに出会ってから、岸和田市の山地でもウリハダカエデを探してみるといくつかの個体に出会うことができた。イイギリタマミズキほど個体数が少なくはないと思うが、和泉山脈の麓ではそれほど見かけない。と思っていたのだが、山麓を離れて和泉葛城山に登ると頂上付近ではふつうに見ることがわかった。林床にも実生の幼木が多い。
  図鑑では秋に紅葉するものと黄葉するものがあるとするが、はじめて見つけた相川町のウリハダカエデは黄葉、大沢町シガ谷で見たものは紅葉していた。また和泉市の谷で見たものは、紅い葉と黄色い葉の両方を落としていた。
  材は白く割れにくいのでこけしの材料にされる。長野県のほうで以前は皮をはいで縄の代用としたり、編んで簑や袋などに利用したという。


 岸和田市では前述のように和泉葛城山の頂上付近に多く、山麓の相川町、大沢町牛滝の周辺でも見ることがあるが標高が低い所では個体数は少ない印象だ。

 雌雄異株、まれに同株とされる。


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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  落葉高木。高さ10mになる。
まだ若い木

相川町で
2008.5月
若い木の樹形
夏の樹形

大沢町牛滝で
2008.8月 
夏の樹形
花期の枝葉

大沢町牛滝で
2011.5月
花期の枝葉
みごとな紅葉

紀泉高原で
2007.12月
紅葉
紅葉した枝

塔原町の山地で
2008.11月
紅葉した枝
   環境  山地
   雌雄異株、まれに同株とされる。 花期:5月    
花序は総状で長さ約5〜10cm、淡黄色〜淡緑色。
花の直径は約9mmで、葉の展開時に開花する。花弁と萼片は同色。雌花の花柱の先は外側に丸くなる。

   雌花 
( 画像 準備中 )

   雄花 
下の雄花序の写真は和泉市父鬼町鍋谷で撮ったものだが、この個体は以前果実をつけており雌雄同株と思われる。
雄花序をつけた枝

大沢町牛滝で
2011.5月
花をつけた枝
雄花序

大沢町牛滝で
2011.5月
雄花序
雄花序

和泉市父鬼町
鍋谷で
2009.4月 
雄花序
雄花序をつけた枝

和泉市父鬼町
鍋谷で
2009.4月
雄花序
雄花序

和泉市父鬼町
鍋谷で
2009.4月
雄花序
雄花序

大沢町牛滝で
2011.5月
雄花序
      雄花
雄花
   雄花

   雄しべは8本
雄花
雄花

大沢町牛滝で
2011.5月
  対生。     
葉身の長さは6〜15cmで、ほぼ5角形。浅く3〜5裂するが、裂けないものもある。3主脈が目立つ。ふちは重鋸歯で、先は尾状にとがる。裏面の脈ぞいと脈わきに赤褐色の毛がある。葉柄は長さ約4cm、上面がくぼみ溝になる。
新葉
まだ柔らかい

相川町で
2007.5月
まだ柔らかい新葉
新葉の表

大沢町牛滝で
2011.5月
新葉の表
新葉の裏

大沢町牛滝で
2011.5月
新葉の裏
裏面の脈ぞいと脈わきに毛がある

大沢町牛滝で
2011.5月
裏面の毛
紅葉した枝

塔原町の山地で
2008.11月
紅葉した枝
落ち葉
1本の木から紅い葉と黄色い葉を拾った

和泉市父鬼町
鍋谷で
2006.11月
落ち葉
葉柄の上面はくぼんで溝になる   葉柄の上面
果実   翼果。      
分果は長さ約2.5cmで翼は直角〜鈍角に開き、秋に熟す。種子の部分はよくふくらむ。

分果とは  カエデ科の果実は2個の分果が合わさってひとつのブーメランのような形をしているが、ブーメランの半分を分果という。1個の分果に1個の種子がつく。
果実をつけた枝

大沢町の山地で
2009.10月
果実をつけた枝
果穂
分果の翼が虫食いのせいで本来の形ではない

大沢町の山地で
2009.10月
果穂
果穂

大沢町の山地で
2009.10月
果穂
落ちていた果穂

和泉市父鬼町
鍋谷で
2006.11月
落ちていた果穂
分果がはずれそう

和泉市父鬼町
鍋谷で
2006.11月
2個の分果

種子
 ( 画像 準備中 )
樹皮  
若いうちは暗緑色で、たてにすじが入り皮目がある。のちにひし形の皮目が目立つようになる。古木では緑色が消失して灰色となり、たてに浅く裂ける。
若い木の樹皮は緑色 ひし形の皮目が目立ってくる
     若い木の樹皮   ひし形の皮目が目立ってきた
成木の樹皮 成木の樹皮
  成木では緑色が消失する  たてに裂けはじめた成木の樹皮
冬芽   枝先の頂芽は側芽を1対伴う。
       頂芽は長さ約1cmの長卵形。
頂芽

大沢町シガ谷で
2007.11月
頂芽
側芽

滋賀県伊吹山で
2006.11月
側芽
動きだした冬芽

大沢町シガ谷で
2011.3月
動きだした冬芽
   葉痕
             ( 画像 準備中 )
同属の仲間  カエデ属は種類が多いのでここでは葉が手のひら形で
              ない仲間を挙げる
ウリカエデ  ホソカエデ  イタヤカエデ  カラコギカエデ  トウカエデ
チドリノキ   テツカエデ  ハナノキ     ヒトツバカエデ
                                                            ウリカエデの葉 ウリカエデの葉
カラコギカエデの葉

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