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ハマゴウ はまごう クマツヅラ科ハマゴウ属 (新しい分類体系APGVではシソ科とされる) 学名:Vitex rotundifolia 別名:ハマボウ、ハマハイ |
属名のVitexはセイヨウニンジンボクを指す。種小名のrotundifoliaは円形の葉のを意味する。 ハマゴウは海辺の植物のなかでもハマナス、ハマボウなどと同じく花が大きくて美しい部類にはいるだろう。国土に自然海岸が多かったころは珍しい樹木ではなかったのだろうが、埋め立てなどで自然海岸が減少した今ではハマゴウの個体数もずいぶん少なくなったと言われている。砂浜に群生して砂防に役立つとされる。 核は海水に浮き、海流にのって散布されるそうだ。南はオーストラリアまで分布するというから、ハマゴウの核も歌にある「椰子の実」のように海流にのり遠い地へ旅をして生活の場をひろげてきたのだろう。 岸和田市の海岸部はすべて人工的な護岸で自然の海岸は0%であるから野生のハマゴウを見ることはできないが、浪切ホールの周辺緑地に植えられていて夏には青紫の涼しげな花に出会うことができる。なお泉南の海岸部では今でもハマゴウが見られるので、岸和田市の海辺でもかつては野生のものが見られたのかもわからない。 雌雄同株。 |
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樹形 落葉小低木。 |
幹は砂の上を這い、長く伸びる。 枝は立ち上がって高さ50cmほどになる。 |
樹形 横に伸びた幹から枝が立ち上がる 浪切ホール 周辺歩道で 2012.8月 |
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樹形 浪切ホール 周辺歩道で 2005.8月 |
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花 浪切ホール 周辺歩道で 2008.8月 |
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幹は地上部を横向きに這う 浪切ホール 周辺歩道で 2008.8月 |
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環境 海岸の砂地 |
花 雌雄同株。 花期:夏 |
枝先に長さ5cmほどの円錐花序が上向きに出る。淡青紫色の花が多数つく。花冠は長さ1.4cmほど、やや唇形でロート状。 |
↑ 花 浪切ホール周辺緑地で 2012.8月 | |
花序 浪切ホール 周辺歩道で 2008.8月 |
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短い花序を上から見る 浪切ホール 周辺歩道で 2011.7月 |
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花冠はやや唇形でロート状 萼は杯形で低い5歯がある 浪切ホール 周辺歩道で 2011.7月 |
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雌しべは1本 花柱は2裂する 雄しべ4本 浪切ホール 周辺歩道で 2012.8月 |
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上唇は小さくて2裂 下唇は大きく3裂する 浪切ホール 周辺歩道で 2012.8月 |
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葉 対生。 |
葉身の長さは5cm内外、ふつう単葉で広卵形〜楕円形。先は鈍く、ふちは全縁。質は洋紙質。葉柄の長さは1cm弱。 |
葉の表は淡緑色 微毛がはえる 浪切ホール 周辺歩道で 2005.8月 |
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葉の裏は白い微毛が密生し灰白色 浪切ホール 周辺歩道で 2005.8月 |
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果実 核果。 |
直径6mmほどの球形。花後萼が大きくなり果実の下部を包む。 |
果実 浪切ホール 周辺歩道で 2010.10月 |
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果実 浪切ホール 周辺歩道で 2010.10月 |
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核 |
核は直径5mmほどの球形 黒褐色で上部に浅い溝が4個ある 骨質 |
( 画像 準備中 ) | |
樹皮 灰淡褐色、なめらか。 |
地上を這う幹 皮目がある 浪切ホール 周辺歩道で 2008.8月 |
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枝には4稜がある 浪切ホール 周辺歩道で 2012.8月 |
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冬芽 |
( 画像 準備中 ) | ||
葉痕 浪切ホール周辺歩道で 2014.12月 |
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同属の仲間の樹木 |
ミツバハマゴウが奄美大島以南に分布する セイヨウニンジンボクはヨーロッパから渡来 ニンジンボクは中国から渡来 |
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