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ベニバスモモ  紅葉李


バラ科サクラ属
(新しい分類体系APGVではバラ科スモモ属とされる)
学名:Prunus cerasifera

別名:アカバザクラ
花の色はうすいピンク 葉は赤紫蘇の葉と同色
  属名のPrunusはスモモのラテン古名に由来する。種小名のcerasiferaはさくらんぼのあるの意。

  ベニバスモモはその名のとおり葉が赤っぽく、カラーリーフを楽しむことができる樹である。庭木や生け花として利用される。ヨーロッパでは街路樹にされることが多いといい、「木々のリスト」にはベルギー、ブリュッセルの美しい街路樹の写真がある。関西にもこの樹の並木があり、大阪駅前第3ビルと第4ビルのあいだに植えられていると聞く。神戸市にも並木があり、JR元町駅前の道路沿い(神戸市中央区元町通3)には50本ほど植えられているという。

  このベニバの色をことばで表すのはなかなか難しく、和色の事典などで調べて葡萄色(えびいろ)が最も近いのではないかと思うが、梅干しを漬ける時に使う赤紫蘇(アカジソ)の葉の色というのがいちばんピッタリくるようだ。
  ひとくちにベニバスモモといっても、葉幅が広めの品種、葉幅が狭い品種など多くの種類があるようだ。

  岸和田市では港緑町にある商業施設の臨海道路がわに3株植えられており、ソメイヨシノの桜が咲く前の3月下旬に開花する。三ヶ山町とんぼ池公園の花木園にも数株が植えられている。


  雌雄同株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  落葉小高木。高さ8mほどになる。
花期の樹形
              ↑    港緑町で      2006.3月
花期の枝
              ↑    港緑町で       2012.4月
満開時の樹形

港緑町で
2004.3月
花期の樹形
   環境  公園樹、庭木、街路樹
   雌雄同株。 花期:4〜5月  葉の展開と同時に開花する。  
花の直径は2cmほど、淡紅色。花弁は5枚、花柄の長さは2cmほどある。萼のふちは紅紫色で、そり返る。
花期の枝
           ↑    港緑町で       2012.4月
新葉は緑色をおびる

港緑町で       2007.3月
花期の枝


港緑町で
2012.4月
花は淡紅色


港緑町で
2015.3月
萼のふちは紅紫色で反り返る

港緑町で
2015.3月
  互生。
葉身の長さは5cmほど、楕円形〜長楕円形。
先はとがりふちに鋸歯がある。
葉は赤紫蘇の葉と同色
         ↑  三ヶ山町とんぼ池公園で     2006.7月
葉の表

港緑町で
20102.5月
葉の表
裏面

港緑町で
2007.9月
葉の裏
新葉は裏面主脈のわきに白い毛が多い

港緑町で
2006.3月
新葉裏面の毛
裏面主脈わきの毛は5月になってもそのまま残る
葉柄は無毛

港緑町で
20102.5月
裏面主脈わきの毛
果実   核果。
直径25mmほどの球形、6月頃に赤く熟す。
日本で植えられているベニバスモモにはほとんど果実がならないと聞くが、たしかに港緑町の木を2004年からこれまで毎年観察していて果実を確認したのは2006年の一度だけで、それもほんの1個だけである。
果実

港緑町で
2006.5月
果実

種子
( 画像 準備中 )
樹皮  紫褐色。横に長い皮目がある。     
樹皮 樹皮
      成木の樹皮        成木の樹皮
冬芽  花芽は卵形、葉芽は小さな円錐形。
花芽

三ヶ山町
とんぼ池公園で
2010.2月
花芽
花芽はふっくらした卵形

葉芽は小さい円錐形

三ヶ山町
とんぼ池公園で
2010.2月
花芽にくらべ葉芽は小さい
同属の仲間の樹木  サクラ属のうちスモモ亜属を下に挙げた
アンズ   ウメ   スモモ

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