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ビヨウヤナギ  美容柳、未央柳

オトギリソウ科オトギリソウ属
学名:Hypericum chinense

別名:ビヨウオトギリ   
花は黄色 雄しべはカールする
  属名のHypericumはギリシア語で聖像の上の意。古代ヨーロッパで悪霊を払うために聖像の上にこの植物をつり下げたところからついた名という説がある。なお、ヨーロッパにおける聖ヨハネ祭(夏至の日にあたる)では、ドイツやイギリスの一部で現在でも悪霊を追い払うためにセイヨウオトギリを窓辺に挿す風習があるという(「週刊朝日百科 世界の植物」 朝日新聞社 1975 より)。
  種小名のchinenseは中国のを意味する。

  中国原産で、中国名は金絲桃。古くから日本でも寺などで観賞用に栽培されたらしいが、現在ではビヨウヤナギを見かけることは案外少ない。古くからある民家の庭などで見ることはあるが、新興住宅地などではビヨウヤナギが植えられていると思っても花をよく見るとヒペリクム・カリキヌム(セイヨウキンシバイ)であることが多い。岸和田市の公園や緑地帯で見るものもまずセイヨウキンシバイである。古い住宅でビヨウヤナギを見かけたのは数例しかない。


  雌雄同株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  半常緑低木。
高さ1mになる。基部から多くの枝が分かれる。
枝葉

下池田町で
2007.6月
枝葉
   環境  庭木、公園樹。
   雌雄同株。 花期:6〜7月    
枝の先に2出集散花序を出し、3〜5個の花がつく。花は直径5cmほど、黄色。花弁は5枚、平開する。花柄は2〜3cm。
花
                 ↑ 花   和泉市大野町で   2010.7月
花序は2出集散花序

北町で
2008.6月
花序
雌しべ
子房は卵形
花柱の長さは2cmで先は5裂する

和泉市大野町で
2010.7月
雌しべ

雄しべは優しく伸びる

北町で
2009.6月
花
雌しべは雄しべより長い
雄しべはやさしくカールする

北町で
2009.6月
花
雄しべは5つの束がある
各束に30〜40本の雄しべがつく

北町で
2009.6月
雄しべ

  花によるビヨウヤナギとヒペリクム・カリキヌム(セイヨウキン
  シバイ)
の区別
 
ヒペリクム・カリキヌム(セイヨウキンシバイ)の雄しべは元気よくまっ直ぐに伸びて全体がブラシのようだ



ビヨウヤナギの雄しべはやさしくカールして全体がふわっとした感じがする




雄しべの違い
  十字対生状につく。
葉身の長さは4〜8cmの狭長楕円形、全縁、鈍頭。基部は無柄で相対する葉と接着する。両面無毛。
葉の表は緑色
透視すると小明点が密にある

和泉市大野町で
2010.7月
葉の表
葉の裏は粉白色

和泉市大野町で
2010.7月
葉の裏
葉の先はふつう鈍頭だがとがった葉もみられる

北町で
2009.6月
葉先がとがったものもある
裏面ははっきりした網状脈がみえる

和泉市大野町で
2010.7月
葉裏の網状脈
果実   さく果。
長さ約7mmの卵形。先に花柱が残る。5つに裂開する。
受精間もない若い
果実

和泉市大野町で
2010.7月
雌しべ
若い果実

下池田町で
2007.6月
若い果実
果実
種子はすでに放出されたようだ
長い花柱が残る

北町で
2009.9月
果実
果実
種子はすでに放出されたようだ

北町で
2009.9月
果実

種子
( 画像 準備中 )
樹皮  
( 画像 準備中 )
冬芽  
( 画像 準備中 )
同属の仲間の樹木  
ヒペリクム・カリキヌム(セイヨウキンシバイ)

キンシバイ    ヒペリクム・ヒドコート

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