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ヒイラギ 柊 モクセイ科モクセイ属 学名:Osmanthus heterophyllus |
属名のOsmanthusは香りの花の意。種小名のheterophyllusは異なる葉の意。 名前の由来は葉のトゲにさわると疼(ひひら)ぐからという。(疼ぐ:ひりひり痛む 岩波古語辞典より) この葉の特徴から節分にヒイラギの小枝にイワシの頭をそえて戸口に挿し魔よけにする。オニサシ、オニノメツキ、オニオドシなどの地方名はこの風習からついたものであろう。カザグルマと呼ぶ地方があるが、これは手の親指と中指の先で葉のトゲをはさんで息を吹きかけると葉が風車のようにくるくる回る遊びに由来するのだろう。 木が若いうちは葉に荒々しい大きなトゲがあるが、老木になると鋸歯は少なくなるか全縁になる。 材は緻密でかたいので楽器、印判、将棋の駒などに使用される。 岸和田市のとなりの和泉市の山地では自生のヒイラギを見るので岸和田市内にも野生のものがあると思うが、山地で出会ったというはっきりした記憶はない。市街地では施設の植裁、民家の庭先などで見かける。 雌雄異株。 |
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樹形 常緑小高木。 |
高さ8mになる。よく分枝する。 |
花をつけた枝 上野町で 2008.11月 |
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花をつけた枝 上野町で 2008.11月 |
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果実をつけた枝 八阪町で 2011.6月 |
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環境 山地、庭木 |
花 雌雄異株。 花期:11〜12月 |
葉のわきに白い花が束生する。花に芳香がある。花冠は直径5mmほど、短い筒部があり先は4裂して裂片はそり返る。 |
↑ 花 上野町西で 2011.12月 | ||
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両性花 雌株の花は結実する。 |
両性花 雄花に比べ雌しべが長く突き出る 上野町西で 2011.12月 |
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両性花 雌しべは1本 雄しべは2本 上野町西で 2011.12月 |
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子房がよく見えるように花の裂片を取り除いた 上野町西で 2011.12月 |
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雄花 雄株の花は結実しない。 |
雄花をつけた枝 上野町で 2008.11月 |
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雄花 上野町で 2008.11月 |
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雄花 雄しべは2本 雌しべは発達がわるく結実しない 11月 |
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葉 対生。 |
葉身の長さは約5cmで、楕円形〜卵状長楕円形。厚い革質でかたい。若い木の葉は、先がトゲ状になる大きい歯牙が2〜5対ある。老木の葉は全縁で先だけがトゲ状、またはトゲが数個のものがある。 |
葉の表 和泉市 大野町の山地で 2010.7月 |
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葉の裏 和泉市 大野町の山地で 2010.7月 |
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鋸歯がある葉 大阪市住吉区で 2005.1月 |
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老木になると鋸歯が少なくなるか全縁になる 大阪市住吉区で 2005.1月 |
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全縁の葉 | ||
上の写真の葉は先だけがトゲ状 | ||
果実 核果。 |
長さ1cm余の楕円形で、翌年の6〜7月に黒紫色に熟す。鳥が食べることで散布される。 |
ごく若い果実 花柱が残る 熊取町で 2010.2月 |
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若い果実 熊取町で 2010.2月 |
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若い果実 熊取町で 2010.4月 |
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若い果実 熊取町で 2008.4月 |
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黒く色づいてきた 下野町で 2011.5月 |
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黒く熟した果実 八阪町で 2011.6月 |
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核 | ||
狭楕円形 網状の突起がある |
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樹皮 淡白色〜灰白色。皮目がある。 |
若い枝には微細な突起状の毛がある。 |
( 画像 準備中 ) | ||
冬芽 赤味がかった黄緑色、先はとがる。白い短毛がある。 |
冬芽 北町で 2017.3月 |
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同属の仲間の樹木 |
ギンモクセイ キンモクセイ シマモクセイ リュウキュウモクセイは奄美大島以南に分布する |
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