HOME、もくじ | 樹木名一覧 | 葉の図鑑 | 花の図鑑 | 実の図鑑 |
画面の文字が小さいときは、メニューバー>表示>文字のサイズ、で文字 を大きくしたり、または拡大レベルを125%にあげるなどしてご覧ください。 |
ヒメユズリハ 姫譲葉 ユズリハ科ユズリハ属 学名:Daphniphyllum teijsmannii |
属名のDaphniphyllumはゲッケイジュの葉を意味する。Daphneはギリシア神話に登場する女神の名。種小名のteijsmanniiは19世紀オランダの植物学者J.E.タイスマンの名から。 正月飾りに使うユズリハの仲間で両者はよく似るが、葉の大きさ、葉裏の網状脈、果実のつきかたなどで区別することができる。 自生地は暖地の海岸であるから和歌山県白浜町などの照葉樹林で自生のヒメユズリハを見ることはあるが、岸和田市では公園に植えられたものを見るぐらいである。別所町宮の池公園、地蔵浜町浜工業公園、港緑町の公園などに植えられている。 雌雄異株。 |
|
クリックすると、写真と説明にジャンプします。
樹形 環境 花 葉 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木
葉によるヒメユズリハとユズリハの区別
果実によるヒメユズリハとユズリハの区別
樹形 常緑小高木。 |
海岸沿いの風が強い環境では低木だが、神社林などの内陸部では高さ10mになる。 |
公園の植裁 樹高2m 地蔵浜町 浜工業公園で 2010.8月 |
||
公園の植裁 樹高3m 西之内町 中央公園で 2009.10月 |
||
自生のヒメユズリハ 樹高5mほど 和歌山県白浜町で 2011.2月 |
||
内陸部の老木になった個体の根元 和歌山市鳴 鳴神社で 2008.1月 |
||
野生の枝葉 和歌山県白浜町で 2007.2月 |
||
環境 暖地の海岸沿い、公園、社寺林 |
花 雌雄異株。 花期:5〜6月 |
前年枝の葉のわきから長さ5cmほどの総状花序を出す。 |
雌花 |
雌花序 5月 |
||
雌花 子房は長さ3mm余の狭卵形 基部に小さな花被片が3〜6個ある 花柱は短く、3〜4裂して外側にそり返る 5月 |
||
|
雄花 |
雄花序 5月 |
||
雄花 まだつぼみ 花弁はない 小さな萼片が3〜6個 葯は紫褐色 5月 |
||
葉 互生。枝先に集まってつく。 |
葉身の長さは4〜15cm、狭楕円形〜倒披針形。革質で厚い。先は鈍頭または鋭頭、ふちは全縁だが幼木では大きく粗い鋸歯を見ることがある。両面無毛。葉柄の長さは1.5〜5cm。 |
枝葉 自生種 和歌山県 白浜町で 2007.2月 |
||
枝葉 植裁 別所町 宮の池公園で 2007.12月 |
||
枝葉 植裁 (フラッシュ使用) 地蔵浜町 浜工業公園で 2010.1月 |
||
左ー表 右ー裏 8月 |
||
葉の表 深緑色で光沢がある 和歌山県 白浜町で 2008.2月 |
||
葉の裏 淡緑色で網状脈が明瞭 和歌山県 白浜町で 2008.2月 |
||
葉裏の網状脈は細かい 8月 |
||
|
葉によるヒメユズリハとユズリハの区別 |
・裏面の色の違い ユズリハは粉白色 ヒメユズリハは淡黄緑色 ・細脈の見えかた ユズリハは網状脈が見えない ヒメユズリハは網状脈が見える |
||
果実 核果。 |
長さ約8mmの楕円形、緑色から冬に藍黒色に熟す。先に花柱が残り、表面は粉白をおびる。花序はたれ下がらない。 |
ごく若い果実 和歌山県 白浜町で 2007.6月 |
||
若い果実 和歌山県 白浜町で 2008.7月 |
||
若い果実 和歌山県 白浜町で 2008.7月 |
||
熟してきた果実 地蔵浜町 浜工業公園で 2006.10月 |
||
熟してきた果実 地蔵浜町 浜工業公園で 2006.10月 |
||
果実の先に花柱が残る 地蔵浜町 浜工業公園で 2006.10月 |
||
|
||
核 | ||
直径7mmほど 中に種子が入る |
||
|
果実によるヒメユズリハとユズリハの区別 |
ヒメユズリハの果実は上向きにつく ユズリハの果実はたれ下がる |
||
樹皮 灰褐色、皮目が目立つ。 |
若い枝は緑色。古い枝は大きい葉痕が目立つ。 |
若い木の樹皮 | 成木の樹皮 | |
成木の樹皮 直径18cm | 老木の根元 | |
冬芽 頂芽は狭卵形、葉柄が変化した多数の芽鱗に包まれる。 |
頂芽 2月 |
||
同属の仲間の樹木 |
ユズリハ エゾユズリハは北海道と中部地方以北の多雪地帯に分布する |
|
HOME、もくじ | 樹木名一覧 | 葉の図鑑 | 花の図鑑 | 実の図鑑 |
このホームページ内の文章、画像の転載は禁止です。
Copyright(c) 2010 Kigi@Kishiwada All rights reserved.