HOME、もくじ | 樹木名一覧 | 葉の図鑑 | 花の図鑑 | 実の図鑑 |
画面の文字が小さいときは、メニューバー>表示>文字のサイズ、で文字 を大きくしたり、または拡大レベルを125%にあげるなどしてご覧ください。 |
ホルトノキ ホルトノキ科ホルトノキ属 学名:Elaeocarpus zollingeri 別名:モガシ |
属名のElaeocarpusはオリーブの果実の意。種小名のzollingeriは19世紀インドネシアの植物を研究した Heinrich Zollinger
の名から。 ホルトノキとはポルトガルの木という意味で本来はオリーブの木を指すのだが、誤って本種の名前になってしまったという有名なエピソードがある。江戸時代に平賀源内が今の和歌山県でこの木を見てオリーブの木と思いこみ、間違った名前になってしまったというのである。平賀源内がオリーブの木と間違えたホルトノキは和歌山県湯浅町浄土宗玉光山深専寺の墓地内に今でもあるという。 自生地は照葉樹林内だが街路樹として植えられることも少なくない。一見ヤマモモに似ているが、ホルトノキはまっ赤に紅葉した古い葉が1年を通して見られるので、木全体を見渡してそんな葉が数枚あればホルトノキということになる。 シャリンバイと同様に樹皮と枝葉を煎じて大島紬の染料にするという。 岸和田市では土生滝町意賀美神社のホルトノキが有名だ。樹高17mに及ぶという。意賀美神社の森は大阪府自然環境保全地域に指定されている。 植裁されたものでは港緑町アクアパーク(大阪府港湾局横の公園)に10株ほど、地蔵浜町の岸和田市漁業協同組合近くに街路樹として多数見られる。 雌雄同株。 |
|
クリックすると、写真と説明にジャンプします。
樹形 常緑高木。 |
高さ10m余、直径40cmほどになる。上部でよく分枝する。 |
樹形 樹高5mほど 港緑町で 2009.11月 |
||
樹形 和歌山市鳴神社で 2008.1月 |
||
若い木の樹形 樹高2mほど 港緑町で 2009.11月 |
||
花をつけた枝 港緑町で 2007.7月 |
||
果実をつけた枝 港緑町で 2009.8月 |
||
環境 自生地は照葉樹林内、街路樹、社寺林 |
花 雌雄同株。 花期:6〜7月 |
葉のわきに長さ6cmほどの総状花序を出し、白い小さな花を多数つける。花弁と萼片は5枚、花弁の先は糸状に細かく裂ける。花弁と互生して黄褐色の腺体がある。 |
花をつけた枝 港緑町で 2009.7月 |
||
つぼみをつけた枝 港緑町で 2009.6月 |
||
つぼみの時期の花序 港緑町で 2008.6月 |
||
下から見る花序 港緑町で 2008.7月 |
||
横から見る花序 港緑町で 2009.7月 |
||
横から見る花 港緑町で 2007.7月 |
||
下から見る花序 港緑町で 2009.7月 |
||
下から見る花 港緑町で 2009.7月 |
||
雄しべが脱落するとオレンジ色の腺体がよく見えるようになる 港緑町で 2010.7月 |
||
雌しべの子房がよく見える 子房の手前の雄しべは脱落したが子房の向こうにいくつかの雄しべが残る 子房の基部のオレンジ色のものは腺体 港緑町で 2010.7月 |
||
葉 互生。多少枝先に集まってつく。 |
葉身の長さは約8cm、倒披針形〜長楕円状披針形。質は革質。先はやや鈍頭、ふちに鈍い鋸歯がある。両面無毛。葉柄の長さは1cm前後で無毛。 |
左ー表 右ー裏 8月 |
||
葉の表 深緑色 10月 |
||
葉の裏 淡緑色 主脈が隆起する 10月 |
||
裏面の脈のわきに膜状の付属物がある 11月 |
||
鋸歯は低い 先端は突起状になる |
||
葉の透視 細脈は不明瞭 3月 |
||
果実 核果。 |
長さ2cmほどの楕円形、11〜2月に黒紫色に熟す。 |
果実をつけた枝 港緑町で 2009.8月 |
||
果実 港緑町で 2007.11月 |
||
果実 貝塚市二色浜で 2006.10月 |
||
|
||
核 |
長さ1.5cmほどの楕円形 表面にしわがある |
||
樹皮 灰褐色。 |
小さな皮目がある。なめらか、または不規則に裂ける。 新枝ははじめ淡黄褐色の毛があるがのち無毛。 |
若い枝 | 若い木の樹皮 | 成木の樹皮 | |
成木の樹皮 | 老木の樹皮 | |
冬芽 裸芽。白い微毛がはえる。 |
冬芽 12月 |
||
冬芽 2月 |
||
葉痕 2月 |
||
同属の仲間の樹木 コバンモチ |
|
HOME、もくじ | 樹木名一覧 | 葉の図鑑 | 花の図鑑 | 実の図鑑 |
このホームページ内の文章、画像の転載は禁止です。
Copyright(c) 2010 Kigi@Kishiwada All rights reserved.