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ガンピ  雁皮

ジンチョウゲ科ガンピ属
学名:Diplomorpha sikokiana
別名:カミノキ、ヤマカゴ   
黄色の花が集まってつく 果実は細長い
  属名のDiplomorphaは二重の形の意。種小名のsikokianaは四国産の意。

  ガンピにはじめて出会ったのは和歌山県白浜町にある「とれとれ市場」のそばである。同行した人たちが買い物をしている間に駐車場わきの植物を観察すると、岸和田市の山地では見たことがないものが何種かあった。このガンピも含め、アマヅルタイミンタチバナなどである。3種とも名前はその場ではわからず、撮影して帰りあとで調べてわかったのだが。しかし、これらの名前と特徴を覚えると、その後3種とも岸和田市の山地で生育することがわかった。

  ガンピは低い山の痩せ地に生育するとされ、確かに岸和田市では大沢町牛滝、塔原町山地の乾燥した斜面などに見られる。しかし、大沢町シガ谷の林道沿い斜面にも多数見られ、その環境は腐葉土に覆われた決して乾燥した場所とは言えないところである。シガ谷では他の樹木に混じって生えているので花期以外には見つけにくいが、6月上旬なら小さいけれど黄色の花が目立ってその存在を主張しているかのようだ。

  樹皮の繊維は強く雁皮紙の原料とされ、奈良時代ぐらいから和紙として作られているという。雁皮紙は光沢があり丈夫で、虫害にも強く高級和紙とされる。古くは斐紙と呼ばれ正倉院文書、延喜式にその名がみられるという。
  紙の原料として重要なガンピであるが栽培は難しく山取りのものを利用したから、こどもが小遣い稼ぎに山に入ってガンピの枝を採集したという話を聞いたことがある。樹形の特徴からガンピの木を見つけるのは容易だったという。

  雌雄同株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  落葉低木。
高さ2mになる。その年の枝の上部は枯れる性質があり、次の年の新枝は前年枝の下部から伸びる。
斜面にはえた個体

大沢町シガ谷で
2011.6月
斜面にはえた個体
幼木の樹形

大沢町の山地で
2007.11月
枝が細くしなやか
花をつけた枝

塔原町の山地で
2009.5月
新枝はやわらかい
   環境  浅い山の日当たりのよい砂質地や岩石地
   雌雄同株。 花期:5〜6月    
新枝の先に頭状の花序を出し、淡黄色の花を7〜20個つける。萼は筒状で長さ約8mm、先は4裂する。萼筒の外側は絹毛を密生する。花弁は退化している。
花をつけた枝
                             大沢町シガ谷で    2011.6月
花をつけた枝

塔原町の山地で
2009.5月
花は地味
頭状の花序

塔原町の山地で
2009.5月
花は枝先に集まってつく
頭状の花序

塔原町の山地で
2009.5月
花は頭状に集まる
雌しべは萼筒の半分ほどの長さなので外からは見えない

雄しべは8本でそのうち4本が外から見える
花冠にみえるものは萼である
  互生。
葉身の長さは2〜8cmで卵形。2列に並ぶ。先はとがり、ふちは全縁。質は紙質。両面とも絹毛がある。葉柄はごく短く、ひねったように枝につく。
葉は2列に互生する

大沢町の山地で
2007.11月
葉は整然と並ぶ
葉の表

6月
葉の表
葉の表

6月
幅がせまい葉
幅が広い葉の表

11月
幅が広い葉
葉の裏

裏面は特に毛が多く灰白色にみえる

主脈と側脈が隆起する
主脈と側脈が隆起する
葉柄はひねったように枝につく

葉の裏面主脈はとくに毛が密生する

6月
葉柄の特徴
果実   核果。
長さ1.5cmほどで細長い。宿存した萼筒が核を包み、長毛がある。
果実

和歌山県
白浜町で
2007.6月
果実
果実

兵庫県宝塚市で
2008.6月
果実
宿存した萼筒には長毛がある

兵庫県宝塚市で2008.6月
核は宿存した萼筒に包まれる

( 画像 準備中 )
樹皮  
濃褐色で光沢がある。サクラの樹皮に似る。
新枝には伏した絹毛が密生する。
若い木  直径15mm       成木の樹皮   
冬芽  
頂芽はごく小さい。側芽は葉痕の下に隠れて見えず、毛だけがみえる。
   頂芽

   11月  
冬芽はごく小さい
側芽

3月
側芽
同属の仲間の樹木  
コガンピ   ミヤマガンピ   キガンピ
サクラガンピ
は伊豆半島周辺でみられる
シマサクラガンピ
は四国、九州の一部でみられる

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