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カクレミノ    隠蓑

ウコギ科カクレミノ属
学名:Dendropanax trifidus

別名:ミツデ、カシワ、カシワミツデ   
3裂の葉 果実をつけた枝
  属名のDendropanaxは、ニンジン属に似て高木になるの意。種小名の trifidusは3裂するの意。
 
 私が私淑する林将之さんの「葉で見わける樹木」小学館には、「常緑樹で分裂葉をもつものは非常に少なく、本州産でいえば全縁のものはカクレミノとキヅタ、鋸歯縁のものはヤツデぐらいであろう。」とあるので、覚えやすい樹のひとつである。キヅタはつる性であるから、冬季に分裂した鋸歯のない葉をつける樹はカクレミノであるといえる。
  葉が大きく艶もあるので、観葉植物として鉢植えにされているものを見ることもある。

  岸和田市では里山、山地などでふつうに見ることができる。公園樹や庭木などとして見ることも多い。市街地では、西之内町兵主神社の境内に老木がある。

 雌雄同株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  常緑高木。
高さ8mになり、ほうきをさかさにしたような樹形になる。
樹形
自生のカクレミノ

流木町の雑木林で
2006年1月
自生の樹形
果実をつけた枝
栽培種

作才町で
2007.10月  
果実をつけた枝
枝葉

西之内町
兵主神社で
2009.12月
枝葉
1年生の幼木
樹高5cmほど

愛知県
額田郡幸田町で
2010.11月
幼木
   環境  林内、公園、庭木
  雌雄同株。 花期:夏        
枝先に散形の花序を出し、うすい黄緑色の花を多数つける。
花の直径は約4mm、花弁は5枚。
つぼみ
花が長い柄の先に散形につくのはウコギ科の特徴

下池田町で
2008.7月
つぼみ
直径約4mmの小さい花

下池田町で
2006.8月
花
  互生。
葉身の長さは5〜14cm。若い木では3〜5裂する。成木では裂けない葉ばかりになるが、2〜3裂する葉もまじることがある。葉のふちは全縁。質は厚く、両面とも無毛。葉の基部から伸びる3本の脈(3行脈)が目立つ。葉柄は2〜15cm。
枝葉

下池田町で
2007.10月
枝葉
葉の表 葉の裏
       葉の表        葉の裏
2裂の葉 5裂の葉
      2裂の葉もある  幼木では5裂の葉もある
果実  液果。
長さ約1cmの広楕円形で秋に黒く熟す。
先端に雌しべの花柱が残る。
果実をつけた枝

下池田町で
2007.10月     
果実をつけた枝
9月の果実 10月の果実 10月の果実
        9月       10月      10月
10月の果実 12月の果実 12月の果実
       10月       12月      12月

種子
1個の果実に2〜5個の種子が入る

長さ約7mmの長楕円形で2本の溝がある
種子
樹皮   灰褐色で皮目が目立つ。
幼木の樹皮 幼木の樹皮 若い木の樹皮
   幼木 直径1cm     幼木 直径2cm  若い木 直径10cm余
若い木の樹皮 老木の樹皮
     若い木の樹皮   老木の樹皮  兵主神社で
冬芽  扁平な三角形
冬芽

12月 
冬芽
同属の仲間の樹木  カクレミノ属は日本では本種だけが 知られる

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