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カマツカ 鎌柄 バラ科カマツカ属 学名:Pourthiaea villosa var. laevis 別名:ウシコロシ、ウシノハナギ |
属名のPourthiaeaはフランス人の名から。種小名のvillosaは長軟毛があるの意、laevisは無毛の意。カナメモチ属に含められることもある。 名の由来は、材がかたく丈夫なため鎌などの柄(つか)に用いられたからという。別名のウシノハナギは、牛の鼻環に用いたからという。材を加熱しながら曲げていき輪にすることができるのは、材に粘りがあるからであろう。 果実は甘ずっぱく、食べられるという。 岸和田市では山地の林縁などで見るが、相川町の山地に大きいカマツカの樹がある。相川町の山の上にある東岸和田ゴルフクラブの入口手前に新池からの流れがあるが、その流れが左から道路に近づく場所に高さ4mほどのカマツカの樹がある。5月頃に白い花を枝いっぱいにつける。 雌雄同株。 |
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樹形 落葉小低木。高さ5mほどになる。 |
花時の樹形 高さ4mほどの樹 相川町で 2007.5月 |
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上の画像の樹の 冬姿 相川町で 2008.1月 |
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高さ1.5mほどの 若い個体 塔原町の山地で 2008.5月 |
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花が満開の枝 相川町で 2007.5月 |
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短枝の葉痕は間がつまる 愛知県岡崎市で 2011.11月 |
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環境 山地の林縁 |
花 雌雄同株。 花期:春 |
枝先に複散房状の花序を出し、白い花をたくさんつける。 花の直径は約1cm。花弁は丸く、5枚。 |
花をつけた枝 土生滝町 神於山で 2008.5月 |
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花序 丸い花弁がかわいい 土生滝町 神於山で 2008.5月 |
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雄しべの葯は画像では白いがしだいに黒くなる 土生滝町 神於山で 2008.5月 |
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花弁がおちたあとの花序 塔原町の山地で 2008.5月 |
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葉 長枝では互生、短枝では輪生する。 |
葉身の長さは4〜12cmで、楕円形〜倒卵形。質はややかたく、先は尾状に伸びることが多い。ふちに細かく鋭い鋸歯がある。葉柄の長さは2〜10mm。 |
枝葉 愛知県岡崎市で 2011.11月 |
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葉の表 塔原町の山地で 2009.5月 |
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葉の裏 長枝の葉は互生する 塔原町で 2007.11月 |
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葉の裏 塔原町の山地で 2009.5月 |
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短枝の葉は輪生する 兵庫県篠山市で 2011.10月 |
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鋸歯は細かい 兵庫県篠山市で 2011.10月 |
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果実 ナシ状果。 |
長さ約9mmの倒卵形〜楕円形で、秋に赤〜橙(だいだい)色に熟す。先端に萼片と花糸の一部がのこる。果柄にはいぼ状の皮目が目立つ。1個の果実に2個の種子が入る。 ナシ状果とは → ナシやリンゴの果実のように、子房を包む花托が養分をためて多肉質となったもの。 |
若い果実をつけた枝 河合町の山地で 2011.6月 |
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若い果実 河合町の山地で 2011.6月 |
果実をつけた枝 兵庫県篠山市で 2011.10月 |
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果実 兵庫県篠山市で 2011.10月 |
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果実 10月 |
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果実 兵庫県篠山市で 2011.10月 |
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果柄にはいぼ状の皮目が目立つ 兵庫県篠山市で 2011.10月 |
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果実の先には萼片と花糸の一部がのこる | ||
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種子 |
茶褐色で楕円形 背面がふくれる 大きいもので長さ4mmだった |
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腹側は平たくて溝がある | ||
樹皮 暗灰色で、たての割れ目やしわがある。 |
小枝の樹皮 兵庫県 篠山市で 2011.10月 |
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樹皮 右の幹で直径3cm | 樹皮 直径6cm | |
冬芽 長さ約2mmの円錐形、赤褐色で光沢がある。 葉柄の基部は落葉後も残り、冬芽を保護する。 |
冬芽 塔原町の山地で 2009.1月 |
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葉柄の基部は落葉後も残り冬芽を保護する 愛知県岡崎市で 2011.11月 |
同属の仲間の樹木 |
カマツカ属はカマツカ1種。 形態的な変異が多く、ワタゲカマツカ、ケカマツカ、アツバカマツカなどの変種が知られる。 |
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