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カナメモチ   要黐

バラ科カナメモチ属
学名:Photinia glabra

別名:アカメモチ、アカメ、ソバノキ、
    カナメノキ、カナメ   
枝葉 果実
  属名のPhotiniaは輝くの意、新葉に光沢があるところからであろう。種小名のglabraは無毛の意。

  春に公園や民家の生け垣でまっ赤になった樹に出会うことがあるが、これはカナメモチの園芸種(レッドロビン)である。ここではもともとの自生種であるカナメモチをあつかうが、園芸種のレッドロビンは以下の葉の項、仲間の樹木であつかうことにする。
  カナメモチの名は材を扇の骨である要
(かなめ)に利用したからという説がある。材は非常にかたく、以前は大八車などの車軸、車輪や、道具の柄などに利用したという。国産材のなかでウバメガシとともに最も比重が大きい樹である。

  図鑑によっては自生のカナメモチは多くないとする記述も見るが、岸和田市の山地ではありふれた樹木のひとつで、丘陵の雑木林や和泉山脈の麓にあたる大沢町、相川町、塔原町、河合町の山地でふつうに見ることができる。
  市街地でも中井町の夜疑神社境内にあることから、開発される前のこのあたりにはカナメモチがふつうに生育していたといえるのではないだろうか。
 

 雌雄同株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  常緑小高木。高さ10m近くなる。
樹形         ( 画像 準備中 )
枝葉
(フラッシュ使用)

2007.10月
枝葉のようす
果実をつけた枝

熊取町の山地で
2006.2月
果実をつけた枝
幼木
樹高10cmほど

熊取町の山地で
2009.10月
幼木
   環境  山地の尾根や谷の斜面に多い
   雌雄同株。 花期:5〜6月    
枝先に直径約10cmの花序を出し、白い小さな花を多数つける。
花は直径約8mm、花弁は5枚。
つぼみ

土生滝町神於山で
2006.5月
つぼみ
花序

大沢町シガ谷で
2011.6月
花


大沢町シガ谷で
2011.6月
花
  互生。
葉身の長さは約10cmで、長楕円形〜倒卵状楕円形。質は革質、先はとがる。ふちは細かく鋭い鋸歯がある。両面無毛。新葉は赤みを帯びるが、葉緑素が形成されるとやがて緑色に変わる。葉柄は長さ約1.3cm。
新葉は赤みをおびる

土生滝町神於山で
2006.5月
雑木林のカナメモチの新葉
新葉は赤い

熊取町で
2010.4月
新葉は赤みをおびる
葉の表

相川町の山地で
2008.3月
葉の表
葉の裏

相川町の山地で
2008.3月
葉の裏

  自生のカナメモチとレッドロビン(園芸種)の区別
     カナメモチの葉柄には、小さいトゲのようなもの(鋸歯の一部)が
     あるが、レッドロビンの葉柄にはそれがみられない。
自生種の葉柄 自生種の葉柄にはとげがある
レッドロビンの葉柄 レッドロビンの葉柄にはとげがない
果実  ナシ状果。直径約5mmの卵形で、12月頃赤く熟す。
ナシ状果とは → ナシやリンゴの果実のように、子房を包む花托が養分をためて多肉質となったもの。  
果実
              ↑ 熟した果実     和泉市松尾寺で  2011.11月
赤く熟す前の果実

和泉市
松尾寺町の山地で
2011.11月
果実
果実をつけた枝

熊取町の山地で
2006.2月
果実をつけた枝
年を越した果実

熊取町の山地で
2006.2月
年を越した果実

   種子
( 画像 準備中 )
樹皮  
若い木は、うす茶色で横長の皮目が多い。
老木では皮目が目立たず、たてに浅くさける。
若い木の樹皮 成木の樹皮
         若い木の樹皮        成木の樹皮
成木の樹皮 成木の樹皮
        成木の樹皮        成木の樹皮
冬芽  
冬芽はごく小さい

3月
冬芽  
同属の仲間の樹木  
オオカナメモチが岡山県、愛媛県、南西諸島に分布する
レッドロビン
はカナメモチとオオカナメモチの雑種からつくられた園芸種である
レッドロビンの生け垣 レッドロビンの新葉
  レッドロビン
  新葉は赤く照りがある
      
  西之内町中央公園で
  2007.4月


レッドロビン           
展開はじめの新葉はまっ赤だ   4月

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