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カツラ   桂

カツラ科カツラ属
学名:Cercidiphyllum japonicum
別名:コウノキ    
  属名のCercidiphyllumはハナズオウ属の葉の意。種小名のjaponicumは日本のを意味する。

  カツラ属は世界でも日本と中国にのみ分布する。遺体が白亜紀(約1億4500万年前〜6600万年)や更新世(約258万年前〜約1万年前)の地層から発見されるなど、かなり古い時代から生き残ってきた樹である。
  花には花弁も萼もない。乾燥した葉にはよい香りがあり、お香をつくる。別名のコウノキは「香の木」である。
  新鮮な落ち葉は甘い香りがすると言われるが、私はその経験はまだできていない。

  岸和田市では西之内町中央公園に旧城内小学校舎が移転保存されており、その校舎のそばで2個体を見ることができる。その他、市街地で庭木として植えられたものを見ることがあるが、市内の山地にはおそらく野生のものはないと思える。


  雌雄異株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形 落葉高木。高さ30m、直径2mになるものがある。
頂芽が発達しないので二股の分枝状となり、枝が水平に張った独特の樹形になる。
若い木

西之内町
中央公園で
2008.8月
端正な感じの枝葉

大阪市
長居植物園で
2007.5月
 環境  山地の谷沿い、庭園樹、街路樹、公園樹
   雌雄異株。 花期:3〜5月    
葉が展開する前に開花する。花には花弁も萼もない。

   雌花 
雌しべが2〜6個あり柱頭は紅紫色   (画像 準備中)

   雄花 
長い花糸の先に長さ5mmほどの線形の葯がぶら下がる
紅紫色
  (画像 準備中)
  長枝では対生、短枝には1枚つく。
葉身の長さは3〜8cm、卵形〜広卵形。ふちに波状の鈍い鋸歯がある。両面無毛。葉柄の長さ3cmほど、赤みをおびる。
葉は対生とされるが、徒長枝では互生がふつうにみられるということを聞いたことがある。
     枝葉       西之内町中央公園で   2011.5月
カツラの属名が意味するハナズオウの葉

たしかにカツラの葉とよく似る
葉の表

5〜7個の掌状脈がある

西之内町
中央公園で
2011.5月
葉の裏
やや粉白色をおびる

西之内町
中央公園で
2011.5月
この葉は幅がせまく基部の形もハート形とは異なる

西之内町
中央公園で
2008.8月
まだ小さい新葉

西之内町
中央公園で
2011.5月
新葉

西之内町
中央公園で
2011.5月
新葉

西之内町
中央公園で
2011.5月
鋸歯は鈍い

西之内町
中央公園で
2011.5月
鋸歯の先に腺点がある

西之内町
中央公園で
2011.5月
果実   袋果。
直径約1.5cmの円柱形で少し湾曲する。2〜6個が束生する。黒紫色に熟し、裂開して小さな種子を飛散する。
(画像準備中)

種子  長さ5mmほど、扁平。先に膜質の翼がある。      
  (画像準備中)
樹皮  暗灰褐色。
たてに浅い割れ目が入り、老木ではうすくはがれる。
    中央公園のカツラの樹皮
冬芽  長さ4mmほどの長卵形で対生する。紫紅色。
葉痕はV字形〜三日月形。隆起する。維管束痕は3個。
冬芽

中央公園で
2009.2月
展開が始まった冬芽

中央公園で
2010.3月
同属の仲間の樹木      ヒロハカツラ

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