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キリ 桐 ゴマノハグサ科キリ属 (新しい分類体系APGVではキリ科とされる) 学名:Paulownia tomentosa |
属名のPaulowniaはオランダ王妃の名に因む。種小名のtomentosaは毛が密生するの意。 キリは中国原産といわれる。 はじめは栽培樹木だったが、現在では野生化したものを見ることが多い。山野でびっくりするような大きな葉をつけた幼木に出会うことがあるが、これはたいていはキリである。なかには直径が数十cmの葉をつけることがある。 キリは成長がはやく、以前は女の子が産まれるとキリの樹を植え嫁入り時にタンスを作って持たせたというが、現在ではそんな風習も昔語りであろう。 材は木目が美しく、狂いと割れが少ないうえに湿気を通さないので箪笥、下駄、楽器などに利用される。 材の比重は国産材のなかで最も軽く、0.3といわれる。ちなみに工作や模型作りに使われる輸入材のバルサ材の比重は0.2、国産材のなかで最も重いウバメガシは1.0といわれる。 岸和田市では市街地ではあまり見かけず、郊外の空き地などでひとりでに生えてきたキリを見ることが多い。数年で驚くほど高く成長する。 雌雄同株。 |
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樹形 落葉高木。高さ15m、直径50cmになる。 |
樹形 上町で 2007.12月 |
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冬の樹形 上町で 2010.2月 |
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花期の樹形 上町で 2014.5月 |
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まだ若い樹 三ヶ山町 外環状線沿い 2007.9月 |
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枝葉のようす 上町で 2007.12月 |
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幼木の葉は大きい 樹高2mにもならない とんぼ池公園の駐車場横で 2006.9月 |
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樹冠 上町で 2011.10月 |
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花期の枝 三ヶ山町 とんぼ池公園で 2009.5月 |
環境 民家の近く、山野、公園 |
花 雌雄同株。 花期:4〜5月 |
枝の先に大きな円錐花序を出し、淡紫色の花を多数つける。 花は長さ約5cmで、長い筒があり先は5裂する。 花の外側に短毛が密生する。 |
↑ 花期の樹冠 上町で 2014.5月 | |
花をつけた枝 泉大津市汐見町で 2007.5月 |
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花をつけた枝 泉大津市汐見町で 2007.5月 |
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つぼみはぷっくりとしてかわいい 外側に毛が密生する 泉大津市汐見町で 2007.5月 |
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花の先は5裂する 5月 |
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前年の末には花芽が大きく育つ 12月 |
黒っぽい斑模様のあるつぼみ 内畑町の山地で 2010.1月 |
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花芽は褐色の毛が密生する 長さ1cmほど 道路にこの花芽がたくさん落ちていることがある 10月 |
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葉 対生。 |
葉身の長さは15〜30cmで、浅く3〜5裂して全体が三角形、五角形になる。 質はうすく、ふちは全縁。葉柄は6〜20cmになる。 |
若い葉をつけた枝 上町で 2008.5月 |
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五角形の葉の表 6月 | 切れ込みのないの葉の表 12月 | |
葉の裏 12月 |
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幼木の葉は鋸歯が出る 刈り払われた幼木 地蔵浜町 浜工業公園で 2010.9月 |
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幼木の葉の鋸歯 地蔵浜町 浜工業公園で 2010.9月 |
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果実 刮ハ。 |
長さ3cmほどの卵形で先はとがる。寒くなって熟すと2裂して、多数の種子を出す。種子には翼があり、風により散布される。 |
↑ 果実 宮本町で 2011.10月 | ||
果実 宮本町で 2011.10月 |
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種子を出した後の果実の殻 2017.6月 |
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種子 一つの果実にごく多数の種子が入る。翼があり風で飛散してあちこちで発芽し、あっという間に大きく成長する。 | ||
種子 2017.2月 |
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種子 数枚の膜質の翼がある 左は4×7mm 右は4×4mm 2017.2月 |
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樹皮 灰黒色〜灰褐色。老木ではたてに浅く裂ける。 |
直径17cmの樹皮 皮目が多い |
直径40cmの老木の樹皮 |
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冬芽 頂芽は発達しないことが多い。側芽は長さ約5mm。 |
側芽と葉痕 葉痕は大きい 円形またははハート形 大阪市天王寺区で 2008.2月 |
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同属の仲間の樹木 キリ属の木本は国内ではキリのみである |
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