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ゴモジュ スイカズラ科ガマズミ属 (新しい分類体系APGVではレンプクソウ科とされる) 学名:Vibrunum suspensum 別名:タイトウガマズミ、コウルメ |
属名のVibrunumは徒歩旅行をするの意。種小名のsuspensumはたれ下がったの意。 岸和田市相川町から峠越えで中谷を下り河合に抜ける林道を歩いていて、とげんど地蔵に出くわした。ちょうど峠にあたる場所だ。祠と敷地がきれいに整備されていて生け垣があるのだが、その生け垣ははじめて見る樹であった。写真を撮って帰りあとで調べてみると、その樹は本来は奄美大島以南に分布するゴモジュであった。とげんど地蔵のある場所は標高が250mあり冬には道が凍結することもあると思われる環境であるが、そんなところで沖縄県などの樹木がよく生育しているとびっくりしたものだ。以外に寒さに強いようで、保育社 「原色日本植物図鑑・木本」には京都で越冬すると書かれている。 「とげんど」 の語は峠に由来することばのようである。 沖縄県ではやはり民家の生け垣などにするらしい。名前の由来であるが、ゴモジュは御門樹であり首里城の御門に植えられていたからというのが定説のようだ。 岸和田市でも下松町の民家の門口に植えられたゴモジュを見かけたことがある。あるいはそちらにお住まいのかたは沖縄県ゆかりのかたかもしれないと想像をふくらませている。 雌雄同株。 |
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樹形 常緑低木。高さ3mになる。よく枝分かれして茂る。 |
樹形 地蔵さんの入り口の左右に数株が植えられている 相川町 とげんど地蔵で 2007.10月 |
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花期の樹形 相川町 とげんど地蔵で 2010.3月 |
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つぼみをつけた枝 相川町 とげんど地蔵で 2008.3月 |
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環境 生け垣、庭木 自生地では山地の日当たりのよい場所 |
花 雌雄同株。 花期:12〜3月 |
枝先に小さな円錐花序を垂らし、直径約8mmの白い花を多数つける。花は高杯状で先は5裂する。 |
花をつけた枝 相川町 とげんど地蔵で 2010.3月 |
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開花前の花序 花序の枝は対生する 相川町 とげんど地蔵で 2008.1月 |
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花序 花は赤みを帯びるものと白っぽいものがある |
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開花 3月 |
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下からみる花序 3月 |
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花冠 直径8mmほど 先は5裂し裂片は平開する 雄しべは5本 |
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花冠は高杯状 筒部は円筒形 萼は浅い杯状で5裂する |
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雌しべは花筒のなかにあり外からは見えにくい 花柱は太く短い 柱頭は盤状 雄しべは花筒の口部につく 花糸はごく短く先端は下向きに曲がる |
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葉 対生。 |
葉身の長さは約5cmで、倒卵形〜楕円形。質は厚い。 ふつう無毛、葉裏の脈わきに長毛がみられることがある。 |
葉の表 光沢がある 5月 |
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楕円形の葉 10月 |
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葉の裏 5月 |
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葉身の基部 葉柄は赤みをおびる 葉柄の長さは約 1cm |
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裏面は無毛 淡緑色 時に側脈のわきに長毛がみられる |
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鋸歯は低い | ||
裏からみる鋸歯 ふちは少し裏側に巻く |
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新葉の展開 新枝は前年の秋から伸び始める 若い枝は白い星状毛がある 3月 |
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果実 核果。長さ約5cmの球形〜卵形で黒く熟す。 |
果実をつけた枝 相川町 とげんど地蔵で 2007.5月 |
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若い果実 相川町 とげんど地蔵で 2007.5月 |
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核 |
長さ約5mmの卵形 | ( 画像 準備中 ) | |
樹皮 灰褐色でいぼ状の皮目が多い。 |
太い枝の樹皮 幹は暗くて撮影できず枝を撮った |
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冬芽 |
( 画像 準備中 ) | ||
同属の仲間の樹木 |
サンゴジュ ハクサンボク (ガマズミ属の落葉樹は多いが、常緑樹だけを挙げた) |
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