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ゴンズイ 権萃 ミツバウツギ科ゴンズイ属 学名:Euscaphis japonica |
属名のEuscaphisは果実が赤く美しいところからの名。種小名のjaponicaは日本のを意味する。 富田林市佐備の里山ではじめて赤い果実をつけたゴンズイを見かけて以来、岸和田市の山地でも出会うのを期待していたのだが、なかなかお目にかかれなかった。岸和田市内でやっとゴンズイに出会えたのは神於山であったが、まだ若い樹であった。その後は大沢町シガ谷、相川町の里山でも成木を見ることができた。赤い果実をつけていない時季は目立たないが、岸和田市の山地ではそれほど珍しい樹でもなく、個体数は少なくはない。 ゴンズイは果期に出会うと、ちょっと毒々しい感じがしなくもない赤い果皮がインパクトがあって、覚えやすい樹である。果実の派手さにくらべ、花は地味で目立たない印象だ。 雌雄同株。 |
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樹形 落葉小高木。高さ8mになる。枝分かれは少ない。 |
樹形 大沢町シガ谷で 2007.10月 |
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枝のようす 大沢町シガ谷で 2007.6月 |
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枝葉 大沢町シガ谷で 2007.6月 |
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花をつけた枝 大沢町シガ谷で 2011.6月 |
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果実をつけた枝 大沢町シガ谷で 2009.10月 |
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環境 日当たりのよい雑木林 |
花 雌雄同株。 花期:5〜6月 |
枝の先に長さ15cm余りの円錐花序を出し、黄白色〜黄緑色の小さな花を多数つける。 |
花序 大沢町シガ谷で 2011.6月 |
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花序 貝塚市蕎原で 2008.6月 |
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花序 貝塚市蕎原で 2008.6月 |
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花弁と萼片は同形で5個ずつある 平開しない 貝塚市蕎原で 2008.6月 |
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葉 対生。 |
長さ約20cmの奇数羽状複葉(ときに偶数)で小葉は5〜11個。小葉は長さ約7cmで狭卵形。先はとがり、ふちに芒状の鋸歯がある。表面は光沢があり、裏面の脈上に短毛がある。 |
葉 熊取町の山地で 2008.7月 |
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新葉の展開 4月 |
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葉は独特の赤味をもつ 富田林市佐備で 2006.10月 |
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紅葉 和泉市大野町で 2009.11月 |
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鋸歯 左が葉先 |
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紅葉した葉の鋸歯 11月 |
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果実 袋果。 |
ひとつの花から1〜3個の果実ができる。長さ約1cmの半月形で秋に赤く熟す。果皮は肉質で、太いすじがある。熟すと裂開し、1〜2個の種子を出す。 |
果実をつけた枝 富田林市佐備で 2006.10月 |
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若い果実 ひとつの花から3個の果実をつけた 大沢町シガ谷で 2007.6月 |
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成長してきた果実 土生滝町 神於山で 2006.8月 |
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裂開がはじまった果実 大沢町シガ谷で 2009.10月 |
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裂開した果実 相川町で 2007.10月 |
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熟して裂開した 果実 大沢町シガ谷で 2007.10月 |
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種子が落ちた後の果皮 相川町の山地で 2007.10月 |
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種子 | ||
直径約5mmで やや扁平な球形 黒く光沢がある |
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樹皮 黒褐色。若い個体は灰褐色で白い縦のすじが入る。 |
幼木の樹皮 | 直径15cmの成木 | |
冬芽 ふつう枝先に長さ約5mmの仮頂芽がつく。赤い。 |
冬芽 まだ10月だが冬芽は こんなに大きい |
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この個体の冬芽、枝などは 赤紫色を帯びる 1月 |
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葉痕は半月形〜円形 維管束は9個 1月 |
動きだした冬芽 3月下旬 |
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同属の仲間 ゴンズイ属は日本ではゴンズイ1種のみが知られる |
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