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コミノネズミモチ  小実鼠黐

モクセイ科イボタノキ属
学名:Ligustrum sinense
別名:シナイボタ、ノウコウイボタ、チャイニーズ・プリベット   
白い花が円錐花序につく 果実は黒く熟す
  属名のLigustrumはイボタノキ属の1種につけられた古名から。
  種小名のsinenseは中国のを意味する。
 
  コミノネズミモチとは聞き慣れない名前だが、園芸ショップでセイヨウイボタ(ヨウシュイボタとも)やプリベットPrivet(誤ってプリペットとも)の名で売られている木がこれだ。小さい実のネズミモチということだろう。種小名にあるように原産地は中国、台湾などである。
  コミノネズミモチの和名は通称「YList」と呼ばれる「植物和名−学名インデックス YList」に拠った。YListではセイヨウイボタの名前は別種であるヨウシュイボタ Ligustrum vulgare の別名としている。コミノネズミモチの別名をシナイボタとするのは種小名が中国のを意味するからである。

  日本ではセイヨウイボタの名前で販売されているものが実はLigustrum vulgareではなくLigustrum sinenseだと理解する人はまだ少ないかもわからない。それには長い間Ligustrum sinenseがセイヨウイボタとして流通してきた背景があるようだ。Ligustrum vulgareの葉は本種よりも幅がせまく、果実に光沢があることが特徴で日本ではあまり見られないという。Ligustrum vulgare についてはDISCOVER LIFEのサイトで画像を参照することができる。

  アメリカでは以前本種を生け垣や造園に導入したが、それらが野生化して繁殖し現在は南東部の州で侵略的植物に指定されているそうだ。
  岸和田市では公園、施設などの緑地帯、民家の生け垣などでしばしば見かける。


  雌雄同株。

ノウコウイボタの名前

  本種の別名ノウコウイボタのノウコウとはなにか興味があり地名ではないかと推測し調べてみた。
  ノウコウイボタは日本が台湾を統治していた時代に台北帝国大学で植物学を研究した正宗厳敬博士が命名したものである。そのことから、台湾に標高3,000m余の能高山(のうこうざん)を含む能高連峰と呼ばれる山域があり、ノウコウとはこれに由来する名前ではないか、というのが私の仮説である。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  半落葉性低木。高さ7mになる。
半落葉性としたが、岸和田市の市街地では常緑で経過する。
花期の樹形

港緑町で
2007.5月
花期の樹形
緑のまま越冬した

港緑町で
2013.3月はじめ
冬にも落葉しない


港緑町で
2006.5月
花
実生の幼木
2年生

臨海町で
2006.5月
幼木
環境  公園樹、庭木、生け垣
   雌雄同株。 花期:6月    
新枝の先に円錐花序を出し、白い小さな花を多数つける。花冠は長さ5mmほどの筒状ろうと形、中程まで4裂し裂片は平開する。
花をつけた枝
      花をつけた枝           臨海町で  2007.5月
花序
      花序           港緑町で  2006.5月


港緑町で
2006.5月
花
雌しべは花冠から少し突き出る

雄しべ2本は花冠から長く突き出る

別所町で
2011.5月
花
  対生。
葉身の長さは5cm内外、楕円形~広卵状楕円形。先はにぶく、ふちは全縁。葉柄の長さは1cm以下で紫褐色をおびることが多い。
枝葉
     新しい枝葉           港緑町で    2007.5月
枝葉
     枝葉       堺市大阪府立大学で   2010.11月
表面

港緑町で
2008.12月
葉の表
裏面

港緑町で
2012.2月
葉の裏
裏面の基部

港緑町で
2012.2月
裏面基部
果実   核果様。
直径約6mmほどの球形、秋に黒紫色に熟す。
果序
     果序       堺市大阪府立大学で   2010.11月
果実
    ↑  果実          港緑町で    2008.12月
黒くなりはじめた

堺市
大阪府立大学で
2010.11月
果実
熟した果実

港緑町で
2008.12月
果実

種子
( 画像 準備中 )
樹皮  灰褐色でなめらか。
横に長い皮目がある。新枝には毛が多い。
毛が密生する新枝

港緑町で
2012.2月
新枝は毛が多い
成木の樹皮
直径10cm

横長の皮目が多い

大阪市住吉区で
2006.11月
樹皮
冬芽  芽鱗に毛が密生する。
冬芽

港緑町で
2008.12月
冬芽
同属の仲間の樹木  
イボタノキ    ミヤマイボタ    オオバイボタ
ヤナギイボタ   トウネズミモチ
   ネズミモチ
園芸店で斑入りプリベットの名で販売されているものは本種の品種である。

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