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コツクバネウツギ 小衝羽根空木 スイカズラ科ツクバネウツギ属 学名:Abelia serrata 別名:キバナツクバネウツギ |
属名のAbeliaはイギリス人の名から。種小名のserrataは葉に鋸歯があるの意。 公園樹や街路樹としてアベリア(ハナゾノツクバネウツギ)という低木の花木を見ることが多いが、本種は同属であるアベリアの花によく似ている。 コツクバネウツギは道ばたなど日照条件のよい林縁などで見ることが多い。ツクバネウツギとよく似るが、花、果実の萼片の数で区別することができる。コツクバネウツギは萼片の数が2〜3であるのに対し、ツクバネウツギは5である。 名前にあるツクバネウツギは、花冠が落ちたあとの5枚の萼が羽根つきの衝羽根(つくばね)に似ていることからついたものとされるが、あるいはビャクダン科ツクバネの果実にそっくりのようすからついたものかもわからない。 花の色は黄白色のものが多いが、濃い黄色のものもある。花が黄色で大きく葉も大きいものを変種のキバナツクバネウツギ Abelia serrata var. buchwaldii とする図鑑もあるが、区別しない図鑑類のほうが多いようである。花の項に載せた塔原町モツ谷のものが、変種とされるキバナツクバネウツギの可能性があるように思うがここでは区別せずにコツクバネウツギとして扱った。 岸和田市では相川町、塔原町、大沢町の和泉山脈の山麓で見ることができる。 雌雄同株。 |
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樹形 落葉低木。高さ2mになる。よく枝分かれして茂る。 |
枝のようす 奈良県宇陀市 室生ダムの近くで 2006.6月 |
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環境 日当たりの良い低山地 |
花 雌雄同株。 花期:5〜6月 |
新枝の先に数個の花をつける。花は黄白色か黄色。淡紅色を帯びることもある。長さ約1.5cmのロート状で先は5つに分かれる。 |
花 下側の内部に橙色の網状紋がある 花冠の内がわにみえる丸く白いものは雌しべの柱頭 6月 |
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花 上のものより 黄色が濃い 6月 |
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萼片は果期まで のこる 萼片が2と3のものがある 萼片の先は裂けるものと裂けないものがある 6月 |
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この個体は花に対して葉が大きく花の黄色も濃い 塔原町モツ谷で 2009.5月 |
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葉 対生。 |
葉身の長さは2〜5cmで卵形〜狭楕円形。先は急に細くなることがある。ふちは全縁、勢いのよい枝では鋸歯がみられることがある。 |
左ー表 右ー裏 6月 |
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葉の裏 裏面の基部に短い開出毛があるほかは無毛 6月 |
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果実 そう果。長さ約9mmの細い筒状で、9〜10月に熟す。 |
果実 萼片の下の細長いものが果実 6月 |
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種子 長さ約5mmの狭楕円形 | ||
( 画像 準備中 ) | ||
樹皮 灰白色〜灰褐色で不規則に裂ける。新枝は赤褐色。 |
新枝の樹皮 | ||
冬芽 長さ約2mmの卵形。 |
( 画像 準備中 ) | ||
同属の仲間の樹木 |
ツクバネウツギ オオツクバネウツギ アベリア(ハナゾノツクバネウツギ) |
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