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| ミヤマガマズミ 深山がまずみ フイカズラ科ガマズミ属 （新しい分類体系APGⅢではレンプクソウ科とされる） 学名：Viburnum wrightii 別名：なし |
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| 属名Viburnumの意味は不明。種小名のwrightiiは人名から。 ミヤマガマズミの名からは深い山地に生育する樹のような印象があるが、標高の低い里山クラスの山野にコバノガマズミと隣合って生えていたりする。岸和田市では塔原町モツ谷（標高300ｍほど）、河合町鎌谷、大沢町牛滝付近で見かけるが個体数は少ない。 同属の仲間にガマズミ、コバノガマズミがあり、生育地も似たような環境なので区別しにくい場合がある。ミヤマガマズミはガマズミ、コバノガマズミに比べて全体に毛が少ない。特に若い枝には毛が少ないかまたは無毛である点がガマズミ、コバノガマズミと異なる。 雌雄同株。 |
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| 樹形 落葉低木。 |
| 高さ４ｍほどになる。枝は散形に出る。 |
| 枝が細いので崖からたれ下がる樹形 河合町鎌谷で 2011．6月 |
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| 花をつけた枝 和泉市 大野町の山地で 2013．4月 |
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| 若い果実をつけ た枝 塔原町モツ谷で 2008．5月 |
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| 果期の枝葉 紅葉が始まった 塔原町モツ谷で 2010．10月 |
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| 環境 丘陵地～山地 |
| 花 雌雄同株。 花期：５～６月 |
| 枝先に直径８ｃｍほどの散房花序を上向きに出し、白い小さな花を多数つける。花には少し匂いがある。 花序の軸や小花柄には開出毛があり星状毛がまじる。花冠は直径６ｍｍほど、５中裂して平開する。 |
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| ↑ 花をつけた枝 和泉市大野町の山地で 2013．4月 | |
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| ↑ 花序 和泉市大野町の山地で 2013．4月 | |
| 花序 和泉市 大野町の山地で 2013．4月 |
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| 横から見た花序 和泉市 大野町の山地で 2013．4月 |
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| 花序の一部 和泉市 大野町の山地で 2013．4月 |
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| 雌しべは1本でごく短い 雄しべは5本 花冠から長く突き出る 和泉市 大野町の山地で 2013．4月 |
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| 葉 対生。 |
| 葉身の長さは６～14ｃｍ、倒卵形～広倒卵形。先は急に細くなってとがり、ふちに浅い三角形の鋸歯がある。葉柄の長さは１～２ｃｍ、赤みをおびることが多く長い毛が散生する。コバノガマズミにみられる托葉はない。 |
| 枝葉 塔原町モツ谷で 2008．5月 |
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| 葉の表 ほぼ無毛で光沢がある 脈はへこむ 塔原町モツ谷で 2008．5月 |
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| ひし形の葉はミヤマガマズミの特徴だ 和泉市 大野町の山地で 2013．4月 |
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| 葉の裏 全体にやや不明瞭な腺点がある 塔原町モツ谷で 2008．5月 |
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| 葉の裏 11月 |
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| 葉の形の変化 奈良県下市町で 2007．11月 |
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| 葉柄に長い毛がある 和泉市 大野町の山地で 2013．4月 |
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| 葉身基部付近に腺点がある（矢印） この腺点は同属のガマズミ、コバノガマズミにも見られる 和泉市 大野町の山地で 2013．5月 |
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| 鋸歯 奈良県下市町で 2007．11月 |
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| 裏面脈上に長い毛があり脈わきに星状毛の毛叢がある |  |
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| 裏面脈わきの毛叢 10月 |
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| 葉柄の長さは１～２ｃｍ 赤みをおびることが多く長い毛が散生する 5月 |
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| 新葉 塔原町モツ谷で 2009．4月 |
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| 新葉 塔原町モツ谷で 2009．4月 |
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| 果実 液質の核果。 |
| 長さ８ｍｍほどの球形～広卵形で秋に赤く熟す。光沢がある。 |
| 若い果実をつけた枝 塔原町モツ谷で 2008．5月 |
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| 若い果実 塔原町モツ谷で 2008．5月 |
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| 果実をつけた枝 塔原町モツ谷で 2010．10月 |
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| 熟した果実 塔原町モツ谷で 2010．10月 |
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| 熟した果実 奈良県下市町で 2007．11月 |
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| 熟した果実 奈良県下市町で 2007．11月 |
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| 年を越した果実 塔原町の山地で 2010．3月 |
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| 核 | ||
| 長さ5mmほどの卵円形で扁平 5本の浅い溝がある |
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| 樹皮 灰褐色。 |
| 若い枝は緑色～紫褐色、無毛または粗い毛や腺毛がはえることがある。 |
| 新枝の樹皮 5月 |
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| 樹皮 直径1ｃｍ | 樹皮 直径2ｃｍ | |
| 冬芽 長さ６ｍｍほどの卵形。 |
| 頂芽は基部に頂生側芽がつく。表面は無毛または粗い毛がはえる。 |
| 冬芽 11月 |
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| 冬芽 3月 |
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| 同属の仲間の樹木 ガマズミ属のなかで落葉するものを下に挙げた |
| ガマズミ コバノガマズミ オトコヨウゾメ ヤマシグレ ムシカリ ヤブデマリ ゴマギ |
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