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ミヤマシキミ  深山樒

ミカン科ミヤマシキミ属
学名:Skimmia japonica  
 
雄花序 果実は赤く熟す
  属名のSkimmiaは日本語のシキミから。種小名のjaponicaは日本産の意。

  ミヤマシキミは低山の林床に生育する低木で、幹の下部が地面を這うものをツルシキミ(品種)として区別することがあるがここでは両者を区別せずに扱った。人の手がほとんど入っていないような林内で見るが、時には神社の境内に植えられているのを見ることがある。
  センリョウ、マンリョウの樹に対して俗にツルアリドオシを一両、ヤブコウジを十両、カラタチバナを百両と呼ぶが、ミヤマシキミは億両とされるらしい。センリョウ、マンリョウに比べて果実が大きいから億両なのだろうか。この大きな赤い果実は冬の山中では非常に目立ち美しいが、有毒で誤って食べると痙攣をおこすという。

  岸和田市では和泉葛城山のブナ林周辺で群生している。大石峰から岩雄山に伸びる尾根上でも見る。


  雌雄異株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  常緑低木。高さ1mほどになる。
群生するミヤマシキミ

和泉葛城山ブナ林で
2014.1月
群落
樹形

大沢町岩雄山で
2006.3月
樹形
果実をつけた枝

大沢町岩雄山で
2006.3月
果実をつけた枝
つぼみをつけた枝

大沢町岩雄山で
2006.3月
つぼみをつけた枝
幼木
樹高8cm

和泉葛城山
山頂近くで
2014.4月
幼木
 環境   低山の林内、庭木、生け垣
   雌雄異株。 花期:4〜5月    
枝先に長さ4cmほどの円錐花序を出し、白い花を多数つける。花には香りがある。花冠は直径1cmほど、花弁はふつう4枚。
つぼみをつけた枝

大沢町岩雄山で
2006.3月
つぼみをつけた枝

   雌花 
雄花にくらべ花の数は少ない
子房は球形
柱頭は頭状、浅く4〜5裂する
退化した雄しべが4本ある
    ( 画像 準備中 )

   雄花 
雄花をつけた枝

島根県奥出雲町で
2004.5月
雄花序
雄花序

島根県奥出雲町で
2004.5月
雄花序
雄花
雄しべは直立する
1本の退化した雌しべがある

島根県奥出雲町で
2004.5月
雄花  
  互生。茎の上部に集まってつく。
葉身の長さは9cmほど、倒卵状長楕円形〜倒披針形。革質。先は短くとがりふちは全縁、または上部に不明瞭な鈍鋸歯がある。鋸歯の基部に腺点がある。葉柄は赤紫色をおびる、長さ1cm弱。両面無毛。
葉の表面は光沢がある

大沢町岩雄山で
2006.3月
葉に光沢がある
葉の表
光沢がある
葉脈は不明瞭

和泉葛城山頂近くで
2014.4月
葉の表
葉の裏は黄緑色
油点が散生し光に透かすと見える
もむと芳香がある

和泉葛城山頂近くで
2014.4月
葉の裏
果実   核果。
直径8mmほどのほぼ球形で、冬に赤く熟す。
2〜5個の核が入る。
果実をつけた枝

大沢町岩雄山で
2006.3月
果実をつけた枝
果序

和泉葛城山頂近くで
2014.4月 
果序
果実

島根県奥出雲町で
2004.5月
果実

      長さ7mmほどの広卵形、先がとがる。
大きさは4mm×7mmだった

和泉葛城山頂近くで採取
2014.4月 
核
樹皮  灰色。
若い枝は緑でいぼ状の腺点が目立つ。
樹皮


和泉葛城山
山頂近くで
2014.4月 
樹皮
冬芽  小さく、先が長くとがる。
( 画像 準備中 )
同属の仲間の樹木  
幹の下部が地上を這うツルシキミは品種
樹高が3mになるリュウキュウミヤマシキミ(変種)が沖縄県に分布する

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