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モッコク  木斛

ツバキ科モッコク属
(新しい分類体系APGVではサカキ科とされる)
学名:Ternstroemia gymnanthera

別名:アカミノキ、イイク、イク    
果実は熟すと裂開する
  属名のTernstroemiaは18世紀スウェーデンの自然科学者の名から。種小名のgymnantheraは雄しべの葯が裸のを意味する。

  モッコクは常緑樹林に自生するというがまだ野生のものに出会ったことがない。公園や緑地、神社の境内などでよく見る木である。日本庭園にはよく植えられているようだ。
  材は堅くてシロアリに強いので床柱などの建築材によいとされる。

  岸和田市では地蔵浜町浜工業公園、西之内町中央公園、中井町夜疑神社境内、内畑町山直神社境内で見ることができる。


  ふつう両性だが、雌雄異株、雄花だけをつける株もある。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  常緑高木。
高さ10m以上になる。幹は直立し、よく分枝して茂る。
樹形
樹高8mほど

中井町
夜疑神社で
2010.5月
樹形
若い木の樹形
樹高3mほど

西之内町
中央公園で
2010.4月
若い木
葉は枝先に集まる

地蔵浜町
浜工業公園で
2010.3月
葉は枝先に集まる
   環境  自生地は海岸近くの常緑樹林、庭木、公園
   ふつう両性だが、雌雄異株、雄花だけをつける株もある。    
花期:6〜7月。葉のわきに直径1.5cmほどの白い花が下向きに咲く。花はしだいに黄白色になる。
つぼみをつけた枝

港緑町で
2010.12月
つぼみをつけた枝
つぼみ

港緑町で
2010.12月
つぼみ
つぼみ
花柄の長さは1〜2cmで下向きに曲がる

高石市高砂公園で
2005.6月
つぼみ
花弁は5枚
平開するかややそり返る

港緑町で
2008.7月
花冠

   両性花 
両性花

雌しべが1本
花柱は短く柱頭は2裂して先は盤状にひろがる

地蔵浜町
浜工業公園で
2008.7月
雌花

   雄花 
雄花
多数の雄しべが3列に並ぶ
葯は黄色
1本の雌しべは退化して小さい

港緑町で
2008.7月
雄花
  互生。枝先に集まってつく。
葉身の長さは約5cm、楕円状卵形〜狭倒卵形。厚い革質。先はまるいか鈍く、基部は葉柄に流れる。ふちは全縁、ときに波打つ。基部付近に鋸歯状の小突起がみられることがある。両面無毛。葉柄の長さは5mmほど、日なたでは赤みをおびる。新葉も赤みをおびる。
葉は枝先に集まってつく

地蔵浜町
浜工業公園で
2010.3月
葉は枝先に集まってつく
左ー表、右ー裏

8月
左ー表、右ー裏
葉の表
深緑色でやや光沢がある

12月
葉の表
葉の裏
灰白緑色
側脈は不明瞭

12月
葉の裏
葉の基部は葉柄に流れる
(裏面)

3月
葉裏の基部
果実   さく果。
直径1cm余の球形〜広楕円形、秋に紅く熟す。柱頭と萼が残る。果皮は肉質で熟すと不規則に割れ、種子が白い糸状のものでぶら下がる。
若い果実
萼と柱頭が残る

地蔵浜町
浜工業公園で
2008.9月
若い果実
若い果実
萼と柱頭が残る

地蔵浜町
浜工業公園で
2005.9月
若い果実
裂開する果実

地蔵浜町
浜工業公園で
2006.10月
裂開する果実
種子がのぞく

地蔵浜町
浜工業公園で
2006.10月
種子がみえる
5個の種子がみえる

2月
種子がみえる

種子
種子は長さ7mmほどの倒卵形
橙赤色

2月
種子
樹皮  灰淡褐色〜黒灰色。
なめらか、小さい皮目が多い。小枝は赤みをおびる。
成木の樹皮 成木の樹皮
       成木の樹皮         成木の樹皮
冬芽  小さな半球形、暗赤色。
芽鱗は厚く、7〜9枚あり無毛。
冬芽

4月
冬芽
冬芽

4月
冬芽
同属の仲間の樹木  
モッコク属は日本ではモッコクだけが知られる

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