HOME、もくじ | 樹木名一覧 | 葉の図鑑 | 花の図鑑 | 実の図鑑 |
文字や画像が小さいときは、メニューバー>表示>文字のサイズ、で文字 を大きくしたり、または拡大レベルを125%にあげるなどしてご覧ください。 |
モチツツジ 黐躑躅 ツツジ科ツツジ属 学名:Rhododendron macrosepalum 別名:イワツツジ、ネバツツジ |
属名のRhododendronは赤い花をつける木の意。種小名のmacrosepalumは大きい萼があるの意。 モチツツジの分布域は本州の東は山梨県、静岡県から西の岡山県までと四国とされている。大阪南部の丘陵から低山地ではありふれた樹種なのに私がこども時代を過ごした福岡県の丘陵で見たことがなかったのは、この分布域からはずれていたからである。 花柄や萼片に腺毛が多く鳥もちのように粘るのでモチツツジの名がある。野生のツツジ類のなかでは花が大きく鑑賞価値があるのだろう、平安時代から栽培されイワツツジの名で歌にも詠まれていたという。 岸和田市では丘陵地、和泉山脈の麓にあたる低山地でごくふつうに見ることができる。 雌雄同株。 |
|
クリックすると、写真と説明にジャンプします。
樹形 半常緑低木。 |
高さ2mになる。基部からよく文枝する。 |
花期の樹形 樹高1mほど 和泉市 大野町の山地で 2013.5月 |
||
花をつけた枝 和泉市 父鬼町の山地で 2007.6月 |
||
紅葉 内畑町三山谷で 2010.1月 |
||
越冬する葉 和泉市 大野町の山地で 2010.1月 |
環境 丘陵〜低山地の林縁、崖。庭木、生け垣。 |
花 雌雄同株。 花期:4〜6月 葉の展開と同時に開花する。 |
枝先に淡紅紫色の花を2〜5個つける。花は直径5cmほどのろうと形、5深裂する。上側の裂片に深紅色の斑点がある。 5深裂する萼片は種小名にあるようにツツジの仲間ではもっとも大きく長さ4cmのものもある。開出する長毛と腺毛がありねばつく。 |
↑ 花 塔原町の山地で 2010.5月 | |
花をつけた枝 相川町の山地で 2007.5月 |
||
開きはじめた花 和泉市信太山で 2007.3月はじめ |
||
花 塔原町の山地で 2010.5月 |
||
花 相川町の山地で 2007.5月 |
||
萼と花柄は長毛と腺毛が多い 和泉市 大野町の山地で 2013.4月 |
||
萼および花柄の長毛と腺毛 和泉市 大野町の山地で 2013.4月 |
||
葉 互生。枝先に集まってつく。春葉と夏葉がある。 |
春葉は質がややうすく、葉脈が目立つ。夏葉は厚く、葉のふちが下側に巻きこむ。夏葉は春葉より小さい。どちらの葉も両面に毛が密生し腺毛が混じる。葉柄は短く、長毛が密生し腺毛がまじる。 秋に紅葉したあと、春葉は落葉し冬芽をとりまく数枚の夏葉は越冬する。 |
枝葉 |
春葉が展開してきた 相川町の山地で 2010.3月 |
||
紅葉 内畑町三山谷で 2010.1月 |
||
春葉は落ちて夏葉が越冬する 和泉市 大野町の山地で 2010.1月 |
||
|
春葉 |
新葉の展開 和泉市 大野町の山地で 2010.1月 |
||
新葉の展開 和泉市 大野町の山地で 2010.1月 |
||
新葉の展開 相川町の山地で 2010.3月 |
||
新葉は裏側に巻いてたたまれる 相川町の山地で 2010.3月 |
||
春葉の展開 下部の色が濃い葉は越冬した夏葉 相川町の山地で 2010.3月 |
||
春葉の表 相川町の山地で 2010.3月 |
||
春葉の裏 相川町の山地で 2010.3月 |
||
春葉の葉柄、裏面の毛 相川町の山地で 2010.3月 |
||
|
夏葉 |
越冬する夏葉 和泉市 大野町の山地で 2010.1月 |
||
夏葉の表 相川町の山地で 2010.3月 |
||
夏葉の裏 相川町の山地で 2010.3月 |
||
夏葉の表面の毛 相川町の山地で 2010.3月 |
||
夏葉の裏面主脈の開出毛 相川町の山地で 2010.3月 |
||
葉柄と葉のふちの毛 長毛が密生し腺毛が混じる 相川町の山地で 2010.3月 |
||
果実 さく果。 |
長さ1cm余の卵形〜長楕円形。開出する長い線毛が密生し、長い萼片にかこまれる。8〜10月に熟し裂開する。 |
若い果実 長い花柱が目立つ 流木墓地公園で 2016.5月 |
||
若い果実 花柱はすこし枯れてきた 流木墓地公園で 2016.5月 |
||
果実 長い萼片が残る 三ヶ山町 とんぼ池公園で 2006.9月 |
||
種子を出したあとの果実の名残 流木墓地公園で 2015.2月 |
||
この時期にも長い花柱が残るものがある 流木墓地公園で 2015.2月 |
|
||
種子 |
( 画像 準備中 ) | ||
樹皮 灰黒色〜暗褐色。 |
若い枝には白色や褐色の長い開出毛と腺毛が密生する。 |
若い枝の毛 3月 |
||
樹皮 | ( 画像 準備中 ) | |
冬芽 長さ1cm余の卵形。 |
越冬する葉にかこまれる。1個の混芽から2〜5個の花と新葉が展開する。鱗片は背面やふちに長毛と腺毛があり粘る。 |
混芽は越冬する夏葉にかこまれる 夏葉は裏側に巻いて細くみえる 流木町の里山で 2006.1月 |
||
冬芽は越冬する夏葉にかこまれる 流木町の里山で 2006.1月 |
||
葉芽 流木墓地公園で 2015.2月 |
||
葉痕 相川町の山地で 2010.3月 |
||
同属の仲間の樹木 ツツジ亜属の仲間を下に挙げた |
ヤマツツジ サツキ ウンゼンツツジ キシツツジ ヒラドツツジ(園芸品種) オオムラサキ(ツツジ)(園芸品種) |
|
HOME、もくじ | 樹木名一覧 | 葉の図鑑 | 花の図鑑 | 実の図鑑 |
このホームページ内の文章、画像の転載は禁止です。
Copyright(c) 2010 Kigi@Kishiwada All rights reserved.