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ムベ 郁子 アケビ科ムベ属 学名:Stauntonia hexaphylla 別名:トキワアケビ、ウベ |
属名のStauntoniaは18世紀のイギリス人の名から。種小名のhexaphyllaは6枚の葉のを意味する。 ムベの果肉は砂糖のように甘いと言われ昔は宮中に献上されたという。猿が好んで食べると聞く。滋賀県湖東三山のひとつ西明寺の庭にムベを這わせた棚があったので庭師のかたにムベのことを訊くと、つい前日に猿が実を全部食べてしまったということだった。 厚みのある葉は光沢があり観葉植物にもなるような感じがある。最近はガーデニングで人気があり、パーゴラなどに仕立てることがふえているようだ。 岸和田市ではアケビほど多くはなく丘陵地から山地で時折目にする。 雌雄同株。 |
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樹形 常緑つる性。 |
つるの直径は8cmほどになる。 |
樹形 ササにからんで伸び上がったつる 内畑町三山谷で 2010.1月 |
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木にからんだ樹形 塔原林道で 2010.3月 |
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他の木にからみ覆いつくした 愛知県 岡崎市の山地で 2011.11月 |
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新葉と古い葉 三重県鳥羽市で 2010.4月 |
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花序をつけた枝 三重県鳥羽市で 2010.4月 |
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環境 暖帯性。海岸近くの常緑樹林、庭木、生け垣。 |
花 雌雄同株。 花期:4〜5月 |
葉のわきから短い総状花序を出し、淡黄白色の花を下向きにつける。ひとつの花序に雌雄の花がつくが、雌花は少ない。 花弁はなく花弁状の萼片が6枚あり、2輪に並ぶ。半開して先のほうは外側にそり返る。外側の3枚が大きく内側の3枚は線状、内面に淡紅紫色のすじがある。 |
花序と新葉 三重県鳥羽市で 2010.4月 |
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花序 三重県鳥羽市で 2010.4月 |
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雌花 |
雄花より大型 雌しべ3本と6本の退化雄しべがある 外側の萼片のほうが内側のものより長い(長短は雄花と反対) |
( 画像 準備中 ) | |
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雄花 |
花序 三重県鳥羽市で 2010.4月 |
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雄花 外側の3枚の萼片が大きく内側の3枚は線状 三重県鳥羽市で 2010.4月 |
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雄花 三重県鳥羽市で 2010.4月 |
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雄花 萼片の内側に淡紅紫色のすじがある |
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退化した雌しべのまわりに合着した6本の雄しべがある | ||
葉 互生。 |
掌状複葉で長い葉柄がある。小葉は3〜7枚、ふつう5枚。 小葉は長さ約8cmの楕円形〜長卵形〜長倒卵形、革質で光沢がある。先は短くとがり、ふちは全縁。3行脈(基部で分岐する3本の太い脈)がある。小葉柄の長さは3cmほどあり、両端は関節になる。 |
小葉が5枚の葉 岬町みさき公園で 2007.10月 |
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小葉が5枚の葉 小葉の幅がひろい 内畑町三山谷で 2007.11月 |
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小葉が7枚の葉 岬町みさき公園で 2007.10月 |
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小葉の表 内畑町三山谷で 2007.11月 |
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小葉柄の両端はふくらんで関節状になる 塔原町の山地で 2010.3月 |
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新葉 三重県鳥羽市で 2010.4月 |
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果実 液果。 |
長さ約6cmの卵円形〜楕円形、秋に紫色〜暗紫色に熟す。アケビと違い裂開しない。黒い種子が多数入る。果肉は白い、甘く食べられる。 |
( 画像 準備中 ) | ||
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種子 |
長さ約6mmの不定形 黒色で半透明の仮種皮をもつ |
( 画像 準備中 ) | |
樹皮 暗緑色と灰白色のまだら模様。 |
若い枝は無毛で暗緑色または暗紫褐色。 |
樹皮 直径7mm 11月 |
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樹皮 直径1cm 11月 |
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冬芽 |
長さ7mmほどの円錐形。芽鱗は10〜16枚ある。 |
頂芽 別所町で 2013.2月 |
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頂芽 別所町で 2013.2月 |
冬芽 11月 |
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側芽 1月 |
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動きだした冬芽 3月 |
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同属の仲間の樹木 |
ムベ属は日本ではムベだけが知られる。 白花の品種をシロバナムベという。 |
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