HOME、もくじ   樹木名一覧  葉の図鑑  花の図鑑  実の図鑑
 画面の文字が小さいときは、メニューバー>表示>文字のサイズ、で文字
 を大きくしたり、または拡大レベルを125%にあげるなどしてご覧ください。


ムラサキハシドイ(ライラック)  紫はしどい

モクセイ科ハシドイ属
学名:Syringa vulgaris
別名:ライラック、リラ   
花 枝葉
  属名のSyringaは笛を指すギリシア語から。種小名のvulgarisはふつうのを意味する。

  原産地はヨーロッパ東南部で日本には明治時代中ごろに渡来したという。札幌市で最も古い個体とされるものが北海道大学植物園にあるものだという(北海道大学植物園だより)。
  中国北部にもハシドイ属の野生種がいくつかあり、ヨーロッパに導入されて、以後交雑によって作られた園芸種も多いという。
  冷涼な乾燥地を好むので北海道などではよく育ち、札幌市では市の木にされている。温暖な西日本では育ちにくいとされるものの、各地の公園樹や庭木として植えられることは多い。しかし、それらが環境に適応して成木になるまで成長できているのかどうかはわからない。

  岸和田市では三ヶ山町とんぼ池公園テニスコートの一画で見る。また港緑町の商業施設前の緑地に数本植えられており、そのうち1本は樹勢があり樹高3mほどに枝葉を茂らせているから環境に適応しているようだ。残りの個体は残念ながら少々元気がないように見える。


  雌雄同株。

クリックすると、写真と説明にジャンプします。

樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  落葉低木。高さ4mになる。
樹形
高さ3mほど

港緑町で
2012.5月
樹形
花期の樹形

上の写真の個体

港緑町で
2014.4月
花期の樹形
枝葉

港緑町で
2012.5月
枝葉
   環境  庭木、公園樹。
   雌雄同株。 花期:4〜5月    
枝先の葉のわきに長さ15cmほどの円錐花序を出し、多数の花を密につける。花の色は白、紫、赤などがあり、芳香がある。
花
   ↑ 花              港緑町で      2009.4月
    花              港緑町で    2014.4月
つぼみの花序

三ヶ山町
とんぼ池公園で
2007.4月
花序
うす紫の花

港緑町で
2009.4月
花序
花序

港緑町で      2015.4月
花の先は4裂する

港緑町で      2015.4月
雄しべは2本
雌しべの柱頭は2裂する

港緑町で      2015.4月
花の筒部は細長く長さ1cmほど

港緑町で      2015.4月
  対生。
葉身の長さは4〜10cm、三角状広卵形。
先はとがり、ふちに鋸歯はない。両面無毛。
枝葉
           枝葉           港緑町で     2012.5月
葉の表

葉の形はトランプのスペードの形だ

港緑町で      2007.9月
葉の表
葉の裏

港緑町で      2012.5月
葉の裏
果実   さく果。
長さ約1.5cmの狭長楕円形、熟すと2裂する。
隔壁と平行に多少扁平。
果実
             若い果実        港緑町で   2007.6月
裂開した果実
            ↑  熟した果実       港緑町で    2007.8月
若い果実

港緑町で
2012.5月
若い果実
裂開した果実

港緑町で
2007.8月
裂開した果実
なかの白いすじは隔壁だ 果実

  種子 長さ8mmほどの扁平な長楕円形。
まわりに翼がある。
  種子 種子
            
樹皮   若い木はなめらかで皮目が散生するが、成木ではたてにうすく割れてはがれる。
新枝の樹皮
    ↑  新枝の樹皮
稜(紙の折り目のような線状の隆起)がある。
若い木の樹皮 成木の樹皮 成木の樹皮
   若い木の樹皮      成木の樹皮      成木の樹皮
冬芽   芽鱗は3〜4対、赤褐色で光沢がある。
図鑑には「仮頂芽が2個つく」とあるが、寒さが厳しくない環境のせいだろうか、頂芽がみられる。

港緑町で
2004.3月
冬芽
同属の仲間の樹木    日本にはハシドイが自生する

HOME、もくじ   樹木名一覧  葉の図鑑  花の図鑑  実の図鑑


         このホームページ内の文章、画像の転載は禁止です。
         Copyright(c) 2010  Kigi@Kishiwada  All rights reserved.

inserted by FC2 system