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ナガバモミジイチゴ  長葉紅葉苺

バラ科キイチゴ属
学名:Rubus palmatus var. palmatus
別名:キイチゴ、カナイチゴ、サガリイチゴ   
果実は橙黄色に熟す 葉はまん中の裂片が特に長い
  属名のRubusは赤いの意味で、キイチゴのラテン古名。種小名のpalmatusは掌状の意。

  ナガバモミジイチゴは数多いキイチゴのなかでも甘くて美味しいものだ。単にキイチゴと呼ばれることが多い。
  近畿地方に分布するモミジイチゴ(広義)Rubus palmatus は
ナガバモミジイチゴである。狭義のモミジイチゴ Rubus palmatus var. coptophyllus は主に東日本に分布するとされる。

  岸和田市では塔原町、大沢町、相川町、河合町の和泉山脈の麓から和泉葛城山頂までひろく分布する。道ばたや土砂が流出したあとの荒れ地などによく見られる。


  雌雄同株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  落葉低木。高さ2mになる。
根は地中を横に伸びて、あちこちに新株を出す。
樹形
横向きの枝を長く伸ばす

和泉市
鍋谷で
2007.6月
樹形
果期の枝

熊本県
南小国町で
2012.6月
果実をつけた枝
環境  山野の日当たりの良い荒れ地、道ばたなど
   雌雄同株。 花期:4〜5月    
直径葯3cmの白い花が下向きにつく。花弁、萼は5枚。
雌しべ
離生し花床の上に多数つく

雄しべ
多数
( 画像 準備中 )
  互生。
葉身の長さは3〜13c、長卵形〜卵形。3〜5裂する葉と切れ込みのない葉がある。中央の裂片は特に長い。ふちに重鋸歯がある。
枝葉
     枝葉      和泉葛城山の頂上付近で     2013.8月
葉の表

3裂の葉
中央の裂片が特に長い
葉柄にトゲがある

和泉葛城山の頂上付近で
2013.8月
葉の表
中央の裂片が短めの葉

和泉市
鍋谷で
2007.6月
葉の表
葉の裏

和泉葛城山の頂上付近で
2013.8月
葉の裏
果実  キイチゴ状果。
      (果床の上に小さな核果が多数集まった集合果)
直径1cmほどの球形。6〜7月に橙黄色に熟す。甘く、食べられる。
果実
          果実       熊本県南小国町で    2012.6月
未熟の果実

左は核果の集まりが落ちたあとの果床

和泉市
父鬼町鍋谷で
2007.6月
未熟の果実
果実は小さい核果(分果)の集まりだ

白いヒゲのようなものは花柱のなごり

和泉市
父鬼町鍋谷で
2007.6月
果実
熟した果実

熊本県
南小国町で
2012.6月
熟した果実

核    長さ2mm、しわが多い。
( 画像 準備中 )
樹皮  茎や枝は無毛。上部の茎は緑色。トゲが多い。
茎のトゲ

葉柄にもトゲがある

和泉葛城山の頂上付近で
2013.8月
茎のトゲ
茎のトゲ

和泉葛城山の頂上付近で
2013.8月
茎のトゲ
冬芽  長さ1cm弱の紡錘形、赤みをおびる。芽鱗は5〜7枚。
    ( 画像 準備中 )
同属の仲間の樹木  
単葉のもの ニガイチゴ  フユイチゴ  クマイチゴ  カジイチゴ
ミヤマフユイチゴ  ホウロクイチゴ  ビロードイチゴ
複葉のもの クサイチゴ  ナワシロイチゴ  エビガライチゴ  コジキイチゴ
バライチゴ  ヒメバライチゴ   オオバライチゴ
  クロイチゴ

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