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ナツツバキ  夏椿

ツバキ科ナツツバキ属
学名:Stuartia pseudo-camellia
別名:シャラノキ   
ツバキに似た花 果実の先は針状になる
  属名のStuartiaは人名から、Stewartiaと表記されることもある。18世紀スコットランドButeの伯爵John Stuartは英国の政治家であったが政治から隠退したあとは植物の研究をした。種小名のpseudo-camelliaはツバキに似たの意。

  自生地は福島県、新潟県以西の山地とされるが、岸和田市の山地では見られない。近いところでは六甲山で自生種が見られる。
  最近庭木としてナツツバキの人気は高く、植えられているものを見ることがふえた。市内では下池田町の府営住宅1号棟わきに多数植えられているのでそこで手軽に観察できる。


  雌雄同株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  落葉高木。
高さ15m、直径50cmほどになる。サルスベリやリョウブの樹肌と同じように、樹皮がはがれたあとが独特の模様となり美しい。

若い木の樹形

下池田町の府営住宅で
2007.6月
若い木の樹形
つぼみをつけた枝

下池田町の府営住宅で
2007.5月
枝
   環境  庭木、公園樹、自生地は山地の林内
   雌雄同株。 花期:6〜7月    
新枝の葉のわきに直径5cmほどの白い花をつける。花弁は5枚、ふちは波打ち細かい鋸歯がまばらにある。外面に白い毛が密生する。
花をつけた枝

下池田町の府営住宅で
2007.6月
花をつけた枝
つぼみ

下池田町の府営住宅で
2007.5月
つぼみ
開きかけの花

下池田町の府営住宅で
2007.6月
開きかけの花
つぼみ、花、若い果実がみえる

下池田町の府営住宅で
2007.6月
つぼみ、花、若い果実

雄しべは多数、互いに合着して短い筒部をつくる
花柱は長さ1cmほどで先は5裂する
子房は長卵形、白い毛を密生する

下池田町の府営住宅で
2007.6月
花
  互生。
葉身の長さは約8cm、楕円形〜長楕円形。質はやや厚い。先はとがり、ふちに低い鋸歯がある。
枝葉

下池田町の府営住宅で
2007.4月
枝葉
葉の表
緑色で無毛
脈がややへこむ

10月
葉の表
葉の裏
淡緑色
葉脈が浮き出て全体に絹毛がある
脈のわきに毛叢がある
葉の裏
裏面の絹毛

10月
裏面の絹毛
鋸歯

10月
鋸歯
紅葉

下池田町の府営住宅で
2009.10月
紅葉
果実   さく果。
直径1.5cmほどの5角の卵形、先はとがり花柱が残る。9〜10月に濃褐色に熟し、5裂する。木質でかたい。
若い果実をつけた枝

下池田町の府営住宅で
2007.6月
若い果実
若い果実

下池田町の府営住宅で
2007.6月
若い果実
若い果実

下池田町の府営住宅で
2007.8月
若い果実
裂けはじめた果実

下池田町の府営住宅で
2007.10月
熟した果実
種子を出したあとの果殻

下池田町の府営住宅で
2006.12月
種子を出したあと

種子    長さ6mmほどの卵形、扁平。
種子に翼があるものとないものがある 種子
樹皮  帯紅色、なめらか。
古くなると不規則にはがれて灰白色や赤褐色の模様をつくる。
新枝は緑色で白い毛が多く、のち無毛。
植裁された個体の
樹皮

愛知県岡崎市で
2009.11月
若い木の樹皮
上の個体の樹皮 若い木の樹皮 若い木の樹皮
冬芽  
長さ1cmほどの紡錘形、扁平。先に絹毛がある。
   冬芽

   12月
冬芽
芽鱗は2〜5枚

12月
冬芽
同属の仲間の樹木    ヒメシャラ   ヒコサンヒメシャラ

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