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ニガキ 苦木 ニガキ科ニガキ属 学名:Picrasma quassioides |
属名のPicrasmaは苦味を意味するギリシア語から。種小名のquassioidesはカシア属Qussia(ニガキ科)に似たの意。 ニガキの樹皮、葉などは名前のとおりとても苦い。葉を噛んでみるとたしかに苦いのだが、舌を刺すような苦さではない。この苦味の成分はカッシン(quassin)で健胃作用があるといい、ニガキの心材は日本薬局方で生薬ニガキとされている。民間薬としても葉を乾燥させて同じく健胃薬にするという。 ニガキ科の樹はもともと熱帯から亜熱帯の樹木なので、冬芽は芽鱗のない裸芽である。 図鑑などに個体数は多くないとされるが、岸和田市の山地でもあまり出会わない樹種である。塔原町モツ谷で1個体、他にもう1個体見たことがあるがどこだったかの記憶がない。モツ谷のものは、塔原線バス道路から林道に入ってすぐの川寄りの道路際にある。樹高3mほどの若い樹である。 雌雄異株。 |
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樹形 落葉小高木。 |
高さ10m、直径40cmほどになる。 |
樹形 樹高3mの若い木 幹や枝が細く全体がなよなよしている つる植物が這いのぼっていて樹形がわかりにくい 塔原町モツ谷で 2009.5月 |
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枝葉 塔原町モツ谷で 2009.5月 |
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環境 低山地の林内 |
花 雌雄異株。 花期:4〜5月 |
新枝の葉のわきから長さ10cmほどの集散花序を出し、黄緑色の小さな花を多数つける。花序軸は2〜4回分岐する。 |
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雌花 雌花序には雌花が7〜10数個つく。 |
子房は4〜5に分かれる 花柱は1本 |
( 画像 準備中 ) | |
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雄花 雄花序には雄花が30〜50個つく。 |
葯は緑色で大きい | ( 画像 準備中 ) | |
葉 互生。長さ20cmほどの奇数羽状複葉。 |
3〜6対の小葉がある。小葉の長さは約7cm、ゆがんだ長楕円形〜卵状長楕円形。先はとがり、ふちに細かい鋸歯がある。 |
葉は奇数羽状複葉 塔原町モツ谷で 2009.5月 |
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葉軸ごと落葉した 塔原町モツ谷で 2008.11月 |
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小葉の表 5月 |
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葉表の鋸歯 | ||
葉裏の鋸歯 | ||
果実 核果。1〜4個の分果からなる。 |
分果は長さ6mmほどの広楕円形、9月に暗い緑色に熟す。外果皮は柔らかく内果皮はかたい。1個の種子が入る。 |
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核 | ||
長さ5mmほどの楕円形 黄褐色で赤褐色の模様がある |
( 画像 準備中 ) | |
樹皮 暗褐色〜紫をおびた黒褐色でなめらか。 |
老木ではたてにさける。新枝は紫褐色。枝は皮目がおおい。 |
直径1cmほどの枝 | ||
冬芽 裸芽。 |
頂芽は長さ7mmほどの卵形、褐色の毛が密生する。 |
冬芽 幼葉がまるまっている 11月 |
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同属の仲間の樹木 ニガキ属は日本ではニガキのみが知られる |
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