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ニシキギ     錦木
(コマユミを含む)

ニシキギ科ニシキギ属
学名:
Euonymus alatus
別名:アオハダニシキギ   
果実をつけた枝 ニシキギは枝に板状の翼ができる
  属名のEuonymusは良い名前の意。種小名のalatusは翼があるの意。

  秋の紅葉が美しいので錦木(にしきぎ)という。本種のいちばんの特徴は種小名が表すように枝に翼(板状の突起)があることである。この翼ができないものはニシキギの品種でコマユミ(Euonymus alatus f. striatus)であるが、ここでは区別せずに扱った。
  なお、コマユミのなかでどう見ても常緑ではないかと思えるものに出会うことがあるので、別ページに写真を載せた。

  ニシキギは漢字で錦木と表すとおり紅葉が美しいので、庭木として人気があり民家の庭で見かけることがある。公園にもよく植えられている。
  岸和田市では西之内町中央公園で見ることができる。広い公園だが、数か所の離れた場所に植えられている。本種はもともと山地に自生するものを紅葉の美しさと枝の翼の面白さから、園芸に取り入れたものであろう。
  自生のニシキギは、公園などに植えられたものに比べて翼の幅が狭いことが多い。野生ニシキギは和泉市の山地、和泉山脈の稜線上で見るので岸和田市の山地にもあるのだろうが、まだ出会わない。
  コマユミは岸和田市の山地には個体数は多くない印象がある。和泉葛城山頂のブナ林では見る。標高の低い山地では常緑のコマユミを見るほうが多い。


  雌雄同株。

クリックすると、写真と説明にジャンプします。

樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  落葉低木。
高さ3mになる。下部から多数の枝が出る。
樹形

西之内町
中央公園で
2007.5月
樹形
野生のニシキギ

和泉山脈の
稜線で
2008.11月
山地のニシキギ
冬の樹形
翼が目立つ

西之内町
中央公園で
2007.1月
冬は枝の翼が目立つ
花をつけたコマユミの枝
  

和泉市で
2007.5月
コマユミの枝
果実をつけた枝
ニシキギ

富田林市
総合スポーツ公園で
2005.10月
ニシキギの果実
   環境  山地、公園樹、庭木
   雌雄同株。 花期:5〜6月    
葉のわきに集散花序を出し、淡黄緑色の小さな花を数個つける。花は直径約7mm。花弁は4枚で3mmほどの広楕円形。
   花期の枝(植栽)       大阪市鶴見区で  2016.5月
ニシキギの花序

4月
コマユミの花序

5月
コマユミの花序
ニシキギの花序

4月
ニシキギの花

雌しべは1本
子房は花盤に埋もれる
雄しべは4本

4月
ニシキギの花
ニシキギの花

4月
ニシキギの花
ニシキギの花

4月
ニシキギの花
  対生。
葉身の長さは2〜9cmで長楕円形〜倒卵形。先は短くとがり、ふちに細かい鋸歯がある。両面無毛。葉柄はごく短い。
コマユミの枝葉

兵庫県小野市の
丘陵地で
2005.5月
コマユミの枝葉
ニシキギの枝葉

和泉山脈の稜線で
2008.11月
ニシキギの枝葉
ニシキギの葉表

4月
ニシキギの葉表
ニシキギの葉裏

11月
葉の裏面
ニシキギ
葉裏の基部
葉柄はごく短い

4月
ニシキギの葉裏
ニシキギ
葉の鋸歯

4月
葉の鋸歯
コマユミ
葉の鋸歯

7月
コマユミの葉の鋸歯
葉柄基部の両側に赤褐色の托葉がある         ( 画像 準備中 )
果実   さく果。1〜2個の分果からなる。
分果は長さ約7mmの楕円形〜倒卵形で秋に赤く熟す。熟すと裂開して種子を出す。
ニシキギ
果実をつけた枝

富田林市
総合スポーツ公
園で
2005.10月
ニシキギの果実
コマユミ
若い果実をつけた枝

和泉市で
2007.5月
コマユミの若い果実
コマユミの若い
果実

和泉市で
2005.5月
コマユミの若い果実
コマユミの若い
果実

2個の分果
コマユミの若い果実
ニシキギの熟した果実

富田林市
総合スポーツ公
園で
2005.10月
ニシキギの果実
裂開する前の果実

西之内町
中央公園で
2010.11月
裂開する前の果実
裂開し始めた果皮

11月
裂開し始めた果皮
裂開した果実

西之内町
中央公園で
2010.11月
裂開した果実
ニシキギの熟した果実

左は裂開して種子がみえる
右は裂開する前

10月
ニシキギの果実
コマユミの種子

朱色の仮種皮に包まれた種子
果皮は裂開して上方にまるまっている

10月
コマユミの種子
ニシキギの種子

暗紫色の果皮は裂開して上方にまるまっている
10月
ニシキギの種子

種子     朱色の仮種皮に包まれる
大きさ
4mm×5mm
種子
コマユミの種子
仮種皮を取り除くと種子が現れる

長さ5mm
コマユミの種子
樹皮  灰褐色。
若い枝は緑色、やがてコルク質の翼(板状の突起)ができる。
  若い枝の翼

  10月
若い枝の翼
枝の翼は手でかんたんに折ることができる 枝の翼
樹皮
直径10cm

愛知県岡崎市で
2009.11月
樹皮
翼は枝や幹が大きくなっても痕跡が残る

たてに黒いすじがみえるのが翼のなごり
翼のなごり 翼のなごり
コマユミの樹皮 コマユミの樹皮
     コマユミの樹皮     コマユミの樹皮
冬芽   長さ約4mmの長卵形。
ニシキギの冬芽

11月
ニシキギの冬芽
ニシキギの冬芽

1月
ニシキギの冬芽
コマユミの冬芽

3月
コマユミの冬芽
同属の仲間の樹木  
常緑のコマユミ
マユミ    ツリバナ  マサキ   サワダツ
コクテンギ
は九州以南に分布する

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