HOME、もくじ   樹木名一覧  葉の図鑑  花の図鑑  実の図鑑
文字や画像が小さいときは、メニューバー>表示>文字のサイズ、で文字
を大きくしたり、または拡大レベルを125%にあげるなどしてご覧ください。


サネカズラ   真葛、実葛

マツブサ科サネカズラ属
学名:Kadsura japonica

別名:サナカズラ、ビナンカズラ   
果実
  属名のKadsuraは日本語のかずらをラテン語にしたもの。種小名のjaponicaは日本産の意。
  花の構造がモクレン科に似ているので以前はモクレン科に含められていた。

  秋の野山を歩いていて、木によじ登ったつるからサネカズラの赤い実がさがっているのを見るとなにか胸にぽっと灯りがついたように感じる。山野の樹木に花が少ないそんな時季には、この可愛い実は人を惹きつける魅力がある。
  別名のビナンカズラ(美男葛)は、枝葉に含まれる粘液をびん付け油として整髪に利用したところからついた名という。
  木いちごのような形のこの果実は美味しそうにも見えるが、まだ手をだしてみたことはない。資料をさぐると強壮薬として五味子
(ごみし)の代用に南五味子(なんごみし)として利用されてきたというから、いくらかの有毒成分を含むのであろう。しかし有毒植物のリストにはのっていないから、少量なら口にしても中毒はしないのかもしれない。
  五味子とは、甘,酸,辛,苦,塩の5味があるからという。

  花の写真を撮るチャンスになかなか恵まれなかったが、2015年9月のある日、植物関連のサイトにサネカズラの花の画像が投稿されたことがあった。私が花期と思っていたよりもずっと遅い時期であった。すぐに和泉市のなじみの場所に行くと、たくさんの花とつぼみを見ることができた。すでに果実になっているものも多い。花期がとても長く次から次に開花するので、観察は容易だ。

  岸和田市では丘陵地から山地でごくふつうに見ることができる。


  雌雄異株、ときに同株。

クリックすると、写真と説明にジャンプします。

樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形   常緑つる性。他の木に巻くというより、からみついてよじ登るので幹は長く伸びる。
  サネカズラの樹形について、 松田修著「万葉の花」 芸艸堂(1972)の記述を紹介しておく。
  『春から夏にかけて成長する際には、多く直立の姿であるが、晩夏から秋にかけて生長する茎は、つる状に長く伸び隣のつる同士、縄のようにからみ合う性質がある。』
木の枝にはい登った樹形

流木町
岸和田池で
2009.2月
樹形
樹形
杉の木によじ登り上方からたれ下がっている

大沢町シガ谷で
2007.10月
樹形
上の個体の枝先

大沢町シガ谷で
2007.10月
枝葉
花期の枝葉

和泉市若樫町で
2015.9月
地面を這う若い木のつる

大沢町で
2007.6月
地面を這う樹形
 環境  山野の日当たりのよい所、林縁に多い
   雌雄異株、ときに同株。 花期:8〜9月    
葉のわきに直径約1.5cmの黄白色の花がたれ下がってつく。
花柄が長く、萼片と花冠の区別がない。
花弁状の花被片は8〜17個。
 ↑   雌花            和泉市若樫町で  2015.9月
つぼみ
雌花か雄花かは不明

和歌山県
かつらぎ町で
2006.8月
つぼみ 

   雌花
雌花の花期は長いのでつぼみ、花、果実を同時に見ることができる

和泉市若樫町で
2015.9月
雌花を下から見る

和泉市若樫町で
2015.9月
雌花を下から見る

和泉市若樫町で
2015.9月
花被片を取り除いてみると

多数の雌しべが球状につく

花柱は白い

和泉市若樫町で
2015.9月

   雄花
雄花

多数の雄しべが球状につき全体が赤くみえる

和泉市若樫町で
2015.9月
   互生。
葉身の長さは5〜13cmで楕円形〜卵形。質は革質で光沢がある。両面無毛。先はとがるか鈍頭、ふちにまばらな鋸歯がある。日当たりのよい環境では鋸歯が目立たない。
葉の表

楕円形の葉
葉の表
葉の表

卵形の葉
卵形の葉
葉の裏 葉の裏
葉の裏は赤味を帯びることも多い 葉の裏は赤味を帯びる
冬には葉裏全面が赤くなることがある 全面が赤い葉裏
果実  液果の集合果。      
花後に花床が肥大し、液果が球状に集まる形になる。
集合果は直径約3cmの球形で、秋に赤く熟す。
1個の分果に数個の種子が入る。
若い果実

和歌山県
かつらぎ町で
2006.8月
若い果実
色づきはじめた果実

和泉市若樫町で
2015.10月
熟した果実

流木町
岸和田池で
2006.1月
熟した果実
分果が落ち始めた

内畑町三山谷で
2011.1月
分果が落ち始めた
上の写真のアップ 分果が落ち始めた
水分がぬけてきた

流木町
岸和田池で
2006.1月
乾燥してきた果実
分果が落ちたあとの果床

内畑町三山谷で
2010.1月
果床

   種子
分果から取りだしてすぐの種子

この個体では1個の分果に1〜2個の種子がはいっていた
種子
種子は腎臓形
大きさは4mm×
5mm
種子は腎臓形
乾燥した種子 乾燥した種子
樹皮  古木ではコルク層が発達する。
      若いつるでは赤味を帯びる。
若いつるの樹皮

貝塚市木積で
2008.3月
若いつるの樹皮
成木の樹皮
  成木の樹皮  直径8mm   成木の樹皮  直径3cm
冬芽  長さ約5mmの長卵形。
冬芽
色白の頂芽

大沢町シガ谷で
2007.10月
冬芽
冬芽
赤味が強い頂芽

相川町の山地で
2008.1月
赤味が強い冬芽
頂芽

貝塚市木積で
2013.3月
頂芽
側芽

貝塚市木積で
2008.3月
側芽
同属の仲間の樹木  この属は日本ではサネカズラのみが知られる

HOME、もくじ   樹木名一覧  葉の図鑑  花の図鑑  実の図鑑


          このホームページ内の文章、画像の転載は禁止です。
          Copyright(c) 2010  Kigi@Kishiwada  All rights reserved.

inserted by FC2 system