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ソメイヨシノ  染井吉野

バラ科サクラ属
学名:Cerasus × yedoensis
別名:ヨシノザクラ   
  属名のCerasusはサクランボの意。属名として従来用いられたPrunusとCerasusのふた通りの標記があるが、明確な決まりはないらしくどちらで標記しても間違いではないようだ。yedoensisは江戸産のを意味する。

  江戸時代までの花見はヤマザクラなどのサクラを愛でていたらしいが、明治時代にはいる頃からソメイヨシノが急速にひろまり、現在では花見といえばふつう本種が対象だといえよう。
  ヤマザクラは樹齢が数百年になることも珍しくないが、本種の樹齢はふつう50~60年とされる。

  岸和田市で花見といえば岸和田城、流木墓地公園、久米田池などが代表的な場所であろう。いずれもサクラはソメイヨシノである。その他の公園などにもよく植えられている。


 ✲ 果実について


  図鑑などではソメイヨシノにはめったに果実はできないとされるが、実際にはたくさんの果実がついていることは珍しくない。それはこういうわけだ。
  クローンであるソメイヨシノ間では自家不和合性のために果実はできないが、ソメイヨシノ以外のサクラとの間には果実ができるのだ。しかし、この種子から生まれたサクラは交雑種であり、もうソメイヨシノとはいえないのである。


  雌雄同株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  常緑落葉高低木。
高さ
樹形

2株が一体になっている

岸和田城で
2015.5月
紅葉

流木公園墓地で
2012.1月
 環境  公園樹、街路樹、庭木
   雌雄同株。 花期:3月下旬~4月上旬    
葉が展開する前に開花する。花序は散形状、3~5個の花がつく。花序の柄はほとんどない。
花の直径は4cmほど、淡紅色。花弁は5枚、先は切れ込む。萼片は披針形、ふちに鋸歯がある、有毛。萼筒は壺形、下部がふくらむ、有毛。小花柄は長さ2cm余、毛が多い。
   ↑  花           香川県で     2008.4月    


香川県で
2008.4月
萼片は赤い
ふちに鋸歯があり有毛

和歌山県
根来寺で
2014.4月
小花柄には毛が多い

和歌山県
根来寺で
2014.4月
  互生。
葉身の長さは10cm前後、広卵状楕円形~倒卵状長楕円形。先はとがり、ふちに重鋸歯がある。単鋸歯が見られることがある。質はやや厚い。
葉の表

無毛で光沢がある

岸和田城で
2015.5月
葉の裏

淡緑色
脈上に少し毛がある

岸和田城で
2015.5月
ふちに重鋸歯がある

岸和田城で
2015.5月
托葉は早期に落ちる

岸和田城で
2015.5月
葉柄の上部に2個の密腺がある

岸和田城で
2015.5月
葉柄は長さ2cmほど
毛が多い

岸和田城で
2015.5月
果実   核果。
直径約1cmの球形。5~6月に黒紫色に熟す。
苦味がある。
    果実をつけた枝       岸和田城で  2015.5月
上の画像の木はたくさんの果実をつけていたが、右の画像の木には数えるほどしかついていなかった。

個体により実つきのよい木とそうでない木があるようだ

岸和田城で
2015.5月
果実

岸和田城で
2015.5月

核   
表面はなめらか
樹皮  灰褐色。なめらかで横長の皮目が目立つ。
樹皮

流木公園墓地で
2015.2月
冬芽  
花芽は長さ7mmほど、芽鱗に軟毛が多い。
花芽

流木公園墓地で
2015.2月
葉痕は半円形で隆起する
維管束痕は3個
同属の仲間の樹木   サクラの種類は多いので岸和田市で目にすることが多いものを下に挙げた
ヤマザクラ  オオヤマザクラ  カスミザクラ  オオシマザクラ

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