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タカノツメ  鷹の爪

ウコギ科タカノツメ属
学名:Evodiopanax innovans
別名:イモノキ   
葉は3枚の小葉からなる 冬芽は鷹の爪を思わせる
  属名のEvodiopanaxhaはゴシュユ属(ミカン科)に似たトチバニンジンの意。種小名のinnovansは新枝のあるの意。

  タカノツメの名は、冬芽のようすが上の写真のように鷹の爪に似ているところからついたものである。別名のイモノキは枝がもろいことからついた名前らしい。成木と若い木では枝のようすがかなり違って見えるので注意が必要だが、3小葉(3出複葉)であることでかんたんに見わけることができる。
  タカノツメの落葉が発酵するとカラメルのような甘い匂いがすると聞くが、まだ経験したことがない。同じウコギ科のコシアブラ同様、若芽を天ぷらにすると美味しいという。

  岸和田市では和泉山脈の麓にあたる相川町、塔原町、大沢町の山地でふつうに見られ、大きいものでは樹高5mを越えるものがある。

  雌雄異株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  落葉小高木。
大きいものでは高さ10m以上になる。短枝と長枝がある。
樹形
樹高5m余
上のほうから黄葉がはじまった

塔原町モツ谷で
2008.11月
成木の樹形
上の写真の木の
冬姿

塔原町モツ谷で
2010.3月
冬の樹形
成木の枝

貝塚市木積で
2008.6月
成木の枝
上の写真の木の冬姿

貝塚市木積で
2013.3月
冬の樹形
黄葉

河内長野市
滝畑で
2009.12月
黄葉
葉は発達した短枝の先につく

塔原町の山地で
2008.11月
短枝につく葉
若い木の樹形

長く伸びた枝につく葉
長枝につく葉
幼木
樹高40cm

和泉市
大野町の山地で
2013.5月
幼木
成木の枝葉

貝塚市木積で
2008.6月
成木の枝葉
雄花をつけた枝

貝塚市木積で
2010.5月
雄花をつけた枝
   環境  山地
   雌雄異株。 花期:5〜6月    
短枝の先に7〜20cmの花序をだす。総状に枝分かれして散形花序となり、淡黄緑色の花を多数つける。花は4数性か5数性。
花をつけた枝
 
塔原町の山地で
2009.5月
花をつけた枝

   雌花 
雌花の花序

塔原町モツ谷で
2009.5月
雌花の花序
雌花

塔原町モツ谷で
2009.5月
雌花

花弁は4〜5枚
花柱は先で2裂する
雄しべはない

塔原町モツ谷で
2009.5月
雌花は白い花柱が目立つ
雌花

塔原町モツ谷で
2009.5月
雌花

   雄花 
雄花をつけた枝

貝塚市木積で
2010.5月
雄花をつけた枝
雄花序
総状に枝分かれして散形花序をつくる

貝塚市木積で
2010.5月
雄花序
雄花序

貝塚市木積で
2010.5月
雄花序
雄花

貝塚市木積で
2010.5月
雄花
雄花
雄しべはふつう4本
退化した小さな花柱がある

貝塚市木積で
2010.5月
雄花
  互生。
短枝の先に集まってつく。3出複葉(3枚の小葉からなる)、ときに単葉のものがある。小葉の葉身の長さは5〜15cmで卵状楕円形。先は鋭くとがり、ふちに短い芒状の鋸歯がある。ほとんど無毛で、裏面の脈わきだけが有毛。葉柄の長さは約10cmで無毛。      
成木の枝葉

貝塚市木積で
2008.6月
成木の枝葉
若い木の枝葉

兵庫県立三木山森林公園で
2011.11月
若い木の枝葉
新緑の葉

表面の脈わきがぷくっとふくれるのは裏面に毛叢がある部分

塔原町モツ谷で
2009.5月
新葉
葉の表
3枚の小葉からなる

12月
葉は3枚の小葉からなる
落葉

落ちても3出複葉のまま

大沢町牛滝で
2006.12月
落ち葉も3小葉のまま
葉の裏
小葉のつけねと脈わきに毛叢がある

12月
葉の裏の毛
脈腋の毛叢

12月
脈腋の毛
新葉時にも裏面には脈腋に毛叢がある

和泉市
大野町の里山で
2011.4月
脈腋の毛叢
裏面に毛叢がある部分は表面がふくれる

和泉市
大野町の里山で
2011.4月
裏面に毛叢がある部分は表面がふくれる
毛叢がある部分は表面がふくれる

12月
裏面に毛叢がある部分は表面がふくれる
鋸歯

鋸歯の先は短い
芒状になる
鋸歯
黄葉

河内長野市
滝畑で
2009.12月
黄葉
果実   液果。
長さ約5mmの広楕円形で、秋に黒紫色に熟す。
種子が2〜3個入る。
若い果実

貝塚市木積で
2008.6月
若い果実
若い果実

貝塚市木積で
2008.6月
若い果実
若い果実

貝塚市木積で
2008.6月
生長した若い果実
果実

兵庫県立三木山森林公園で
2011.11月
果実
果実

兵庫県立三木山森林公園で
2011.11月
果実

   種子     赤褐色の半円状楕円形、両端はとがる。
背面に稜(紙の折り目のような線状の隆起)がある。
ラグビーボールを縦半分に割ったような形
大きさは3×5mm

ふくらんだほうには稜(紙の折り目のような線状の隆起)があり、平たいほうには浅い溝がある。
樹皮   灰白色、まるい皮目が多い。地衣類がつきやすい。
若い枝には長楕円形の皮目がある。
若い木の樹皮 若い木の樹皮
  若い木の樹皮       若い木の樹皮
成木の樹皮 成木の樹皮
       成木の樹皮       成木の樹皮
冬芽  長さ約8mmの卵形。芽鱗のふちに細毛がある。
鷹の爪の名の由来となった冬芽

貝塚市蕎原で
2012.1月
冬芽
葉痕が幾重にも重なる

熊取町の山地で
2006.2月
冬芽
長枝の冬芽

相川町の山地で
2008.3月
長枝の冬芽
幼木の冬芽

相川町の山地で
2006.7月
幼木の冬芽
冬芽は前年葉の葉柄に保護される

兵庫県立三木山森林公園で
2011.11月
前年の葉柄に抱かれた冬芽
同属の仲間の樹木 タカノツメ属は日本ではタカノツメだけが知られる

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