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トベラ    

トベラ科トベラ属
学名:Pittosporum tobira
別名:トビラ、トビラノキ   
花は白から黄色に変わる 果実
  属名のPittosporumは種子に粘性があるの意。種小名のtobiraは日本語の扉から。

  トベラの花にはたいへん良い香りがあるが枝や葉には悪臭があるので、節分や除夜に枝を扉にさして悪疫をよけたことからトビラと呼ばれるという。
  自生地は海岸近くで、波しぶきをかぶっても平気で大気汚染にも強いとされる。そのため道路の路側帯や分離帯にもよく植えられている。

  岸和田市では公園、路側帯の植え込みによく見るが、丘陵地や低山の林内で自生のものを見ることも少なくない。


  雌雄異株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  常緑低木〜小高木。
高さ3mほどの低木だが、林内では8mほどになる。下部からよく分枝してこんもりと茂る。
独立樹の樹形
こんもりと丸くなった

流木公園墓地で
2008.4月
こんもりと丸い樹形
他の樹種と雑居する樹形
5mほどの樹高
下枝は払われている

地蔵浜町
浜工業公園で
2007.5月
樹高のある個体
果実をつけた枝

地蔵浜町
浜工業公園で
2008.11月
果実をつけた枝
実生の幼木
林床にたくさんはえていた

高石市高砂公園で
2010.4月
実生の幼木
まっすぐに伸びた実生の幼木
3年生

高石市高砂公園で
2010.4月
実生の幼木
2年生の幼木

地蔵浜町
浜工業公園で
2010.8月
2年生の幼木
   環境  海岸近く、低山の林内、公園、路側帯
   雌雄異株。 花期:4〜6月    
新枝の先に集散状の花序を出し、白い花を多数つける。花は直径2cmほど、はじめ白くしだいに黄色くなる。花に芳香がある。花弁は5枚。
花序
花は白い

5月
花ははじめ白い
黄色くなってきた花

5月
黄色く変化した花
つぼみ

4月
つぼみ

   雌花 
雌花
中心に雌しべが1本ある
子房が大きい
雄しべは発達しない

5月
雌花

   雄花 
雄花
雄しべの葯は黄色
中心に雌しべが1本あるが不稔性(果実になれない)

5月
雄花
  互生。枝先に集まってつき、輪生状にみえることが多い。
葉身の長さは約8cmで、狭倒卵形〜倒卵形。革質。先はまるく、ふちは全縁。乾燥すると裏側に巻く。
  葉の表

  9月
葉の表
  葉の裏

  9月
葉の裏
 新葉の展開

 5月
新葉の展開
新葉ははじめ両面に微毛があるがのちに無毛になる

5月
新葉の微毛
乾燥すると葉は裏側に巻く

地蔵浜町
浜工業公園で
2009.9月
乾燥して裏側に巻いた葉
乾燥して裏側に巻いた葉

地蔵浜町
浜工業公園で
2009.9月
乾燥して裏側に巻いた葉
果実   さく果。
直径1cm余の球形、先に花柱が残る。
晩秋に熟すと3裂して10個ほどの種子を出す。
果実をつけた枝

地蔵浜町
浜工業公園で
2008.11月
果実
裂開をはじめた果実 果実の裂開
さけはじめた果実 裂開しはじめた果実
裂開しても種子に粘性があるのでなかなか落ちない

12月
種子は遅くまでのこる
種子が落ちたあとの果実の裂片は木質で遅くまで残る

中央の色が濃い部分は胎座で種子が2列につく

4月
種子が落ちたあとの果実

種子
裂開した果実

種子は裂片中央の胎座に2列につく
裂開した果実
種子

長さ6mmほどのゆがんだ腎臓形
赤橙色の粘液質のものに包まれる
種子は赤い
樹皮  灰褐色。小さな皮目が横に並ぶ。
若い枝は淡緑色で微毛がある。
樹皮 樹皮
       成木の樹皮          成木の樹皮
冬芽  枝先にかたまってつく。まるい。
冬芽

1月
冬芽は枝先にかたまってつく
冬芽

1月
冬芽は枝先にかたまってつく
同属の仲間の樹木  
コヤスノキが兵庫県と岡山県の一部に分布する。
シロトベラ、コバトベラ
が小笠原に分布する。

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