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ツクバネガシ  衝羽根樫

ブナ科コナラ属
学名:Quercus sessilifolia
別名:なし   
葉は枝先に集まってつく 葉裏は緑色
  属名のQuercusはナラの木を指す。種小名のsessilifoliaは葉柄がない葉を意味する。
  春先に展開を始めた葉が輪生状につき、羽根つきの羽根のように見えるのでこの名がついたとされる。

  大阪府南部には少ないとされるツクバネガシに和泉市大野町の里山で偶然出会ったことがあるが、大阪府野生生物目録(2000)によると岸和田市の山域では本種は確認されていない。しかし大沢町牛滝のシラカシ林に何度見てもツクバネガシと思える若い木があるのだ。宝塚市波豆にある波豆八幡神社、大阪府立大学構内で複数の個体を見て観察眼を養い、2011年春に再訪してツクバネガシとの確信をもつに至った。

  同年7月に個体数を数えてみると、1〜3年生の幼木が2個体、若い木を10個体確認することができた。わりあい狭い範囲に10個体以上あるのをみると近くに成木があるはずだと、親木を探していたところ2011年7月にとうとうその存在を確認できた。以前からこの木ではないかと見当をつけていたのだが、枝が頭上はるかなために葉を確かめることができなかったのだ。2011年はこの老木の根元から出た枝があって、その葉によって間違いなくツクバネガシとすることができた。またこの木のすぐ近くにもう1株の成木も確認できている。

  牛滝の若い個体では林内が暗く細部の撮影が難しいので、各部の写真は兵庫県宝塚市波豆にある波豆八幡神社で撮影した。千刈水源地の北岸にある神社で、境内に多数あるツクバネガシが
国土交通省により特定植物群落に指定されている。ここのツクバネガシは低い枝も多く、葉や果実がじっくり観察できるので興味があれば一度訪ねてみてほしい。
 

  雌雄同株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  常緑高木。高さ20m、直径60cmになる。
樹形

宝塚市波豆
波豆八幡神社で
2010.2月
樹形
高い枝

大沢町牛滝で
2011.7月
高い枝
老木の根元から出る枝葉

大沢町牛滝で
2011.7月
胴ぶきの枝葉
まだ若い木
樹高1mほど

大沢町牛滝で
2011.7月
若い木
枝葉

宝塚市波豆
波豆八幡神社で
2010.2月
枝葉
枝葉

堺市
大阪府立大学で
2010.11月
枝葉
若い木の枝葉

大沢町牛滝で
2008.8月
若い木の枝葉
3年目を迎えたと思える幼木

大沢町牛滝で
2011.7月
3年生の幼木
   環境  適湿の地、山地の沢沿いなどに多い。
   雌雄同株、雌雄異花。 花期:5月    
雌花序は新枝上部の葉のわきに上向きにつく。短い穂状花序に雌花が3〜4個つく。雌花の花柱は3個。
雄花序は長さ6cmほどで新枝下部からたれ下がる。雄花の雄しべは5本。
   雌花 
( 画像 準備中 )

   雄花 
( 画像 準備中 )
  互生。はじめ枝先に集まってつく。
葉身の長さは5〜12cmで狭披針形〜広披針形。質は革質。先は鋭くとがり、基部はくさび形で葉柄に沿下することが多い。先のほうにやや鋭い低い鋸歯があるか、または全縁。ふちが裏側に巻きこみ、触ると指にひっかかる感触がある。葉柄の長さはふつう1.5cmまで。
枝葉
葉が枝先に集まって羽根付きの羽根のように見える

宝塚市波豆
波豆八幡神社で
2010.2月
枝葉
枝葉

堺市
大阪府立大学で
2010.11月
枝葉
枝葉

宝塚市波豆
波豆八幡神社で
2010.2月
枝葉
葉の表
光沢があり濃緑色

宝塚市波豆
波豆八幡神社で
2010.2月
葉の表
葉の表

大沢町牛滝で
2008.2月
葉の表
葉の表

宝塚市波豆
波豆八幡神社で
2010.2月
葉の表
葉の裏
淡緑色で主脈が隆起する

宝塚市波豆
波豆八幡神社で
2010.2月
葉の裏
葉の裏

大沢町牛滝で
2011.3月
葉の裏
葉の裏

狭披針形の葉

堺市
大阪府立大学で
2010.11月
葉の裏
葉の裏

堺市
大阪府立大学で
2010.11月
葉の裏
裏面の基部
基部は葉柄に沿下することが多い

堺市
大阪府立大学で
2010.11月
裏面の基部
裏面の基部

大沢町牛滝で
2008.8月
裏面の基部
先のほうに鋭い鋸歯がある

宝塚市波豆
波豆八幡神社で
2010.2月
鋸歯
葉のふちは裏側に巻き込む

和泉市
大野町の里山で
2010.1月
葉のふちは裏側に巻き込む
名前の由来である羽根つきの羽を思わせる新葉

和泉市
大野町の里山で
2011.4月
羽根つきの羽に似た新葉
果実   堅果(どんぐり)。
長さ約1.5cmほどの卵円形〜楕円形のどんぐり。翌年の秋に褐色に熟す。下部は殻斗に包まれる。
どんぐり

宝塚市波豆
波豆八幡神社で
2010.2月
どんぐり
どんぐり

堺市
大阪府立大学で
2010.11月
どんぐり
どんぐり

宝塚市波豆
波豆八幡神社で
2010.2月
どんぐり
先に3個の花柱が残る

宝塚市波豆
波豆八幡神社で
2010.2月
どんぐり
上の写真のどんぐり

宝塚市波豆
波豆八幡神社で
2010.2月
どんぐりの先
先に毛が多いもの

堺市
大阪府立大学で
2010.11月
どんぐりの先
どんぐりの基部

基部のほかに底、底部などの呼び方がある
少し専門的にはへそとも呼ぶらしい
どんぐりの基部
府立大学のどんぐり どんぐりの基部
宝塚市
波豆神社のもの
2010.2月
どんぐりの基部
殻斗には環がある
星状毛が密生する
下部の環は浅く裂けて上部のものは裂けない

宝塚市
波豆神社のもの
2010.2月
殻斗
殻斗
これは環の数が少ない

宝塚市
波豆神社のもの
2010.2月
殻斗
樹皮  ふつう灰黒緑色。黒褐色のものもある
たてに割れる。褐色の皮目がたてに並ぶ。
光沢があり紫褐色のことが多い

新枝ははじめ白い毛が密生するがすぐに無毛になる

和泉市
大野町の里山で
2010.1月
新枝の樹皮
新枝の樹皮

堺市
大阪府立大学で
2010.11月
新枝の樹皮
若い木の樹皮 成木の樹皮
若い木の樹皮 直径5cm        成木の樹皮
老木の樹皮 老木の樹皮
      成木の樹皮          老木の樹皮
冬芽   楕円形〜長楕円形、先は鋭くとがる。頂芽のまわりに頂生側芽がつく。
冬芽

堺市
大阪府立大学で
2010.11月
冬芽
冬芽

大沢町牛滝で
2008.2月
冬芽
冬芽

和泉市
大野町の里山で
2010.1月
冬芽
葉痕

和泉市
大野町の里山で
2010.1月
葉痕
同属の仲間の樹木   ドングリの殻斗に同心円状の環がある仲間(アカガシ亜属)を下に挙げた
アラカシ   シラカシ   イチイガシ   アカガシ   ウラジロガシ

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