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ツリバナ 吊花 ニシキギ科ニシキギ属 学名:Euonymus oxyphyllus |
属名のEuonymusは良い名前の意。種小名のoxyphyllusは鋭い形の葉の意。 ツリバナの名は花序がたれ下がる姿からついたものである。 市内ではじめてツリバナに出会ったのは葛城山登山道である。塔原から貝塚市との市境尾根を行く登山路で「枇杷」の手前に蕎原に下る分岐があるが、ちょうどその分岐点でツリバナの樹を見つけた。果実が1個だけさがっていたのでツリバナとわかったのだが、もし果実がない時季だったらおそらく見過ごしていただろう。 和泉山脈の麓では個体数は多くない印象があるが、夏の終わりに和泉葛城山頂のブナ林を歩くと遊歩道に果実がたくさん落ちていた。ブナ林のなかなので見上げてもツリバナの木は確認できなかったが、落ちている果実の数からすると相当数の個体があると思えた。 雌雄同株。 |
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樹形 落葉低木。高さ4mになる。 |
樹形 和泉葛城登山道で 右に見える道は蕎原に下る 2005.8月 |
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枝のようす 相川町の山地で 2007.5月 |
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開花前の枝葉 和泉葛城登山道で 2015.4月 |
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果実をつけた枝 堺市 利晶の杜で 2020.8月 |
環境 丘陵から山地の林内 |
花 雌雄同株。 花期:5〜6月 |
葉のわきに有柄の集散花序がたれ下がり、数個〜30個ほどの花をつける。花序はよく分枝する。 |
↑ 開花前 和泉葛城山登山道で 2015.4月 | |
花は直径約8mmで緑白色〜黄緑色で淡紫色をおびる 雌しべは1 雄しべは5 花盤が発達し 子房は花盤のなかに埋もれる 柱頭だけがのぞく 相川町の山地で 2007.5月 |
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葉 対生。 |
葉身の長さは3〜10cmで、卵形〜長楕円形。卵形の葉は先があまり伸びず、長楕円形の葉は尾状に長く伸びる傾向がある。質は紙質。ふちに内側に曲がった細かい鋸歯がある。ふちは波打つことがある。両面無毛。葉柄は短い。 |
枝葉 和泉葛城登山道で 2005.8月 |
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葉の表 10月 |
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葉の表 長楕円形の葉は先が尾状に長く伸びる 和泉葛城登山道で 2015.4月 |
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葉の裏 10月 |
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果実 さく果。 |
直径約1cmの球形で、5心皮からなる。秋に赤く熟すと5裂し、5個の種子が出る。 |
若い果実 葉がアケビを思わせるが虫食いのせいである 8月 |
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若い果実 8月 |
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若い果実 5心皮からなるようすがみえる 8月 |
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裂開した果実 種子がぶら下がる 10月 |
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下から見た果実 10月 |
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上から見た果実 種子は派手な色だが心皮の外面は趣のあるやさしい色をしている 10月 |
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種子 | ||
朱色の仮種皮に 包まれる 1月 |
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樹皮 灰色でなめらか。 |
小さな皮目がある。新枝は緑色。 |
( 画像 準備中 ) | ||
冬芽 頂芽は長さ約7mmの披針形。 |
冬芽は鋭くとがる 10月 |
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葉痕は半円形 | ||
同属の仲間の樹木 |
オオツリバナは果実に稜(紙の折り目のような線状の隆起)がある ヒロハツリバナは果実に翼がある サワダツ、マユミ、ニシキギは落葉する仲間 マサキ、ツルマサキは常緑の仲間 |
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