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ツルウメモドキ  蔓梅擬

ニシキギ科ツルウメモドキ属
学名:Celastrus orbiculatus
別名:なし   
枝葉 色の対比が美しい果実
  属名のCelastrusの意味は不明。種小名のorbiculatusは円形のを意味する。

  ツルウメモドキは黄色の果皮と朱色の仮種皮の対比が色彩的に美しいので枝は生け花に使われる。同じ理由で庭木にされることもある。
  漢方では「南蛇藤」といい薬用にされるからであろう、東京大学付属の小石川植物園には大きなツルウメモドキがあり、これは徳川幕府が作った「小石川御薬園」以来のものだと聞く。

  岸和田市では丘陵地や山地の林縁などで見かけるが、三ヶ山町とんぼ池公園のものが観察しやすい。府道230号の信号から管理事務所の方へ歩き、事務所入口の手前のフェンスに大きなツルウメモドキが茂っている。フェンスはまるで見えない。
  土生滝町意賀美神社の社叢でも見ることができる。


  雌雄異株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  落葉つる性木本。
長さ数mになる。つるは長く伸び、他の樹木にからみつく。
樹形

三ヶ山町
とんぼ池公園で
2007.7月
よく茂った樹形
若い果実を
つけた枝

三ヶ山町
とんぼ池公園池で
2006.7月
枝はしばしばたれ下がる
たれ下がった枝

土生滝町
意賀美神社で
2006.5月
たれ下がった枝
伸びる新しいつる

流木町
岸和田池の近くで
2009.4月
新しく伸びるつる
   環境  丘陵地、山地の道ばたや林縁
   雌雄異株。 花期:5〜6月    
葉のわきに短い集散果序を出し、1〜10数個の花をつける。花は直径約7mmで黄緑色〜淡緑色。萼は5裂し花弁は5枚。花柄の下部に関節がある。
     雄花序          熊本県南小国町で   2012.6月

   雌花 
雌花は〜3個つく
雌しべ1本、退化した5本の雄しべが
ある
柱頭は3裂し宿存する
  ( 画像 準備中 )

   雄花 
雄花は1〜10数個つく
雄しべは5本、中央に退化した雌しべが1本ある

熊本県南小国町で
2012.6月
雄花
  互生。
葉身の長さは約7cm、楕円形〜倒卵円形。質は紙質で両面無毛。先はにぶくとがり、ふちに不ぞろいの浅い鋸歯がある。葉柄の基部に関節があり、乾くと落ちやすい。托葉は早期に落ちやすいが、かたくなってトゲ状になり残ることがある。
枝先の葉

土生滝町
意賀美神社で
5月
枝先の葉
葉の表

流木町
岸和田池の近くで
4月
葉の表
葉の裏

脈は無毛
淡緑色

三ヶ山町
とんぼ池公園で
11月
葉の裏
果実   さく果。
直径約7mmの球形で、秋に黄色に熟す。3室に種子が1〜2個ずつ入る。熟すと3裂して種子を出す。
若い果実

三ヶ山町
とんぼ池公園で
7月
若い果実
果実の先に柱頭がのこる

三ヶ山町
とんぼ池公園で
6月
果実の先に花柱と柱頭がのこる
黄色くなった果実

三ヶ山町
とんぼ池公園で
11月
熟すと果実は黄色くなる
果皮が3裂し仮種皮の朱色がみえる

三ヶ山町
とんぼ池公園で
11月
果実は熟すと3裂する
果皮と種子の色の対比が美しい

三ヶ山町
とんぼ池公園で
11月
完熟した果実

種子
朱色の仮種皮に
包まれる

11月
仮種皮を取り除くと種子がみえる
樹皮  灰色。
葉痕が目立つ。新枝は黄緑色で無毛。しだいに赤褐色〜紫褐色になる。
前年枝の樹皮

4月
前年枝の樹皮は赤褐色
樹皮 樹皮
   幹の直径2cm    幹の直径3cm
冬芽  
長さ約3mmの円錐形。
葉芽の芽鱗はかたくなり、トゲのようになる。
冬芽

三ヶ山町
とんぼ池公園で
2010.2月
冬芽
芽鱗の先がとげのようになる

2月
冬芽の拡大
同属の仲間の樹木  
イワウメヅル   オオツルウメモドキ
テリハツルウメモドキ
が山口県以南に分布する

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