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ツタ(ナツヅタ)  蔦

ブドウ科ツタ属
学名:Parthenocissus tricuspidata

別名:ナツヅタ、アマヅラ   
 
夏のツタの葉 紅葉したツタの葉
  属名のParthenocissusは乙女のツタの意。種小名のtricuspidataは葉が3つにとがったの意。

  関西でツタといえば甲子園球場のツタを思い浮かべる人が多いが、本種はその甲子園のツタである。冬には落葉して夏に葉を茂らせるところから別名をナツヅタともいう。別名アマヅラは、古くは茎を切って出る液を集め煮詰めたものを甘葛煎(あまづらせん)といい、重要な甘味料としたところの名である。
  ツタは1枚の大きな葉のイメージがあるが、幼木では単葉でなく2〜3枚の小葉に分かれていることが多く、また成木でも3小葉からなる葉をもつ個体がある。これは実はツタの葉が単葉ではなく単身複葉であるからだという。葉身と葉柄の間に離層があり、落葉時には葉身と葉柄が分かれて別々に落ちる。(葉の項を参照

  岸和田市では町中の民家の塀、施設の壁面などに這っているのを見かける。地蔵浜町浜工業公園では、西端の松並木の松に這い登っている。自生では丘陵地や和泉山脈の麓にあたる相川町、塔原町、大沢町などの山地でふつうに見る。

  雌雄同株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  落葉つる性木本。
節から巻きひげを出し、先端の吸盤で他の木や岩、壁などにはり着きよじ登る。巻きひげは分岐し、先が吸盤になる。
成長したものでは気根をだして他物に付着する。
壁をつたう樹形

根元は壁の向こうにある

港緑町で
2009.5月
壁に這い登った樹形
落葉期の樹形

岸城町で
2012.4月
冬の樹形
幼木の樹形

地面を這い、からみつくものを探す

内畑町山直神社で
2009.5月
地面を這う幼木
若いツタの樹形

地蔵浜町
浜工業公園で
2008.7月
木に這い登る樹形
紅葉した樹形

港緑町で
2008.12月
壁を這う樹形
紅葉

港緑町で
2008.12月
紅葉
冬の樹形

和歌山市加太
淡島神社で
2009.1月
冬の樹形

  巻きひげ ブドウ属と同じように2節つづいて出て、次の1節は出ない、をくり返す。葉に対生する。
新しい巻きひげの枝はあかい

分枝して先は吸盤になる

5月
新しい巻きひげ
はり着こうとする吸盤

5月
はり着こうとする吸盤
巻きひげの枝は緑色に変わった

5月
はり着こうとする吸盤
別の枝にはり着いた吸盤

巻きひげの枝は太くなった

5月
はり着いた吸盤
   環境  山野、市街地
   雌雄同株。 花期:6〜7月    
枝の短枝から葉と対生して長さ約4cmの集散花序を出し、黄緑色の小さな花を多数つける。
花は直径約8mm、花弁は5枚、雄しべは5本。
集散花序のようす

花はまだつぼみ

港緑町で
5月
花序のようす
つぼみ

港緑町で
5月    
つぼみ

雄しべは5本

6月
花
雄しべが4本の花

6月
雄しべが4本の花
花後

子房がふくらみ色も緑色に変わる

6月
ふくらんできた子房
  互生。
短枝の葉は単葉で大きく葉身の長さが約10cmの広卵形。質はやや厚くほぼ無毛。先は3裂し、ふちにまばらな鋸歯がある。鋸歯の先は芒(のぎ)状に突き出る。葉柄の長さは約15cmだが、30cmをこえるものもある。長枝の葉は小さく葉柄も短い。
葉身の形は切れ込みのないものから2、3裂するもの、3小葉のものまで変化がある。
壁が見えないほど茂った葉

港緑町で
2009.5月
茂った葉
この個体は成木だが葉は3小葉から成る

港緑町で
2009.6月
基部まで3裂する葉
新葉
赤みをおびる

港緑町で
2011.4月
新葉は赤みをおびる
葉の表
やや光沢がある

5月
葉の表
葉の裏
網脈は隆起しない

5月
葉の裏
3小葉の葉

地蔵浜町
浜工業公園で
7月
3小葉の葉
葉形の変化

単葉、2小葉の葉、
3小葉のがみえる

地蔵浜町
浜工業公園で
7月
葉の形はいろいろある
3小葉からなる葉

港緑町で
2010.8月
3小葉の葉
葉身の基部
(裏面)

この部分に離層があり落葉時に葉柄と葉身が離れて別々に落ちる
葉身の基部
鋸歯の先は芒(のぎ)状に突き出る

5月
鋸歯の先
短枝から出る葉
葉痕が大きい

9月
短枝から出る葉

   落葉の特徴
葉柄と葉身の間に離層がみえる

もう離れ始めた

このあと葉身だけが先に落ちてその後葉柄が落ちる

11月
葉柄と葉身の間の離層
葉身が先に落葉すると葉柄だけが枝にのこりその後葉柄も落葉する

別所町で
2009.9月
葉身が先に落ちる
葉柄だけが茎に残った

港緑町で
2010.12月
葉身がさきに落葉し葉柄がのこった
葉柄だけが茎に残った

港緑町で
2010.12月
葉身がさきに落葉し葉柄がのこった
果実   液果。
直径約6mmの球形で、秋に黒紫色に熟す。表面は白い粉をふく。種子が1〜3個入る。
若い果実

7月
若い果実
若い果実

7月
若い果実

種子
( 画像 準備中 )
樹皮    黒褐色。
本年枝は赤褐色〜黄褐色で無毛。丸い皮目が多い。
古木ではたてに割れる。
古木の樹皮

直径10cm余
古木の樹皮
本年枝の樹皮

3月
本年枝の樹皮
赤褐色の樹皮

1月
赤褐色の樹皮
割れはじめた樹皮
直径2cm

岸城町で
2012.4月
樹皮
冬芽  長さ約2mmの円錐形で、赤味をおびる。
長枝の冬芽

3月
長枝の冬芽
短枝の冬芽

3月
短枝の冬芽
動きだした冬芽

港緑町で
2011.3月
動きだした冬芽
新葉が展開を始めた

岸城町で
2012.4月
新葉の展開
葉痕

港緑町で
2014.12月
同属の仲間の樹木  
アマミナツヅタが鹿児島県、沖縄県に分布する。

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