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ヤブツバキ 藪椿 ツバキ科ツバキ属 (新しい分類体系APGVではサカキ科とされる) 学名:Camellia japonica 別名:ツバキ、ヤマツバキ、ホウサンツバキ |
属名のCamelliaはG.J.Kamelの名から。種小名のjaponicaは日本のを意味する。 ヤブツバキは照葉樹林を構成する代表的な樹木であるが、強い光沢のあるその葉はたしかに照葉である。油分を含む種子は古くから利用されてきた歴史があり、出雲風土記(733年)には出雲、島根などの各郡の産物として椎、楠などとともに椿の字で登場している。種子から採取した椿油は頭髪用、灯用、食用、薬用などに利用されたという。古くから東京都伊豆諸島の大島、利島、長崎県五島列島が産地として有名で、とくに利島は椿の島として知られ20万本以上のヤブツバキの木があるという。(東京都利島村ホームページを参照) 寿命が長い樹であり、岩手県大船渡市には樹齢1400年とされる 「三面椿」 が県の天然記念物に指定されている。石川県には 「老谷の大つばき」 と呼ばれる樹齢800年ともされる巨樹がある。 岸和田市では和泉山脈の麓にあたる塔原町、大沢町、相川町、河合町の山地で見ることができる。西之内町中央公園にも植裁されたものがある。 雌雄同株。 |
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樹形 常緑小高木。 |
ふつう高さ6mほど、大きいものでは高さ10m以上、直径50cmになる。よく分枝して茂る。 |
樹形 川岸ですらりと伸びた 大沢町シガ谷で 2009.3月 |
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植裁の樹形 西之内町 中央公園で 2007.4月 |
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花をつけた枝 香川県高松市 公渕森林公園で 2006.4月 |
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環境 山地や海岸近くの照葉樹林、公園、庭木 |
花 雌雄同株。 花期:11〜4月 |
枝先の葉のわきに赤色の花をつける。まれに淡紅色、白色のものがある。花は直径6cmほど、広い筒形で花弁は平開しない。 |
花をつけた枝 香川県高松市 公渕森林公園で 2006.4月 |
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つぼみの鱗片はうろこ状に重なる 鱗片は下部、中部、上部でようすが異なる 3月 |
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花 花弁は平開しない 大阪市住吉区で 2006.3月 |
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花弁は基部で合着し雄しべも花弁と合着するので花全体がポトッと落ちる | ||
雌しべ 花柱は長く直立する |
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子房は無毛で光沢がある 5月 |
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多数の雄しべ 花糸は白色 下半部は合着して筒状になり基部で花弁と合着する |
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雄しべの葯 | ||
雄しべの筒部は基部で花弁と合着する | ||
雄しべの筒部の内部 花弁と合着するようすがみえる |
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おまけのような花弁 花弁はふつう5枚だが萼苞片との中間型の小型花弁を伴うことがある |
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上の写真の花を横から見ると | ||
萼苞片 | ||
葉 互生。 |
葉身の長さは約6cm、長楕円形〜卵状楕円形。先はとがり、ふちに細かい鋸歯がある。革質でかたく両面無毛。葉柄の長さは1cm余。 |
葉の表 濃緑色で光沢がある 熊取町で 2010.4月 |
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葉の裏 淡緑色 主脈が突出する 熊取町で 2010.4月 |
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果実 さく果。 |
直径4cmほどの球形。果皮は厚く、熟すと3つに裂開して種子を出す。種子は中軸のまわりに球状につく。 |
果実 大阪市住吉区で 2004.8月 |
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3つに裂開し始めた 大阪市住吉区で 2004.8月 |
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果実 地蔵浜町 浜工業公園で 2005.9月 |
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果皮が裂開して種子が出てきた 大阪市住吉区で 2005.10月 |
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種子 |
淡褐色 長さ2cm余 形は不定 種皮はうすい |
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樹皮 灰白色、なめらか。 |
枝ははじめ緑色でのち淡褐色になり無毛。 |
成木の樹皮 | ||
冬芽 |
葉芽は紡錘形で先はとがる。花芽は卵形〜広卵形。 |
葉芽 2月 |
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葉芽 4月はじめ |
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同属の仲間の樹木 |
サザンカ チャノキ |
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