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ヤマナラシ  山鳴らし

ヤナギ科ヤマナラシ属
学名:Populus tremura var. sieboldii
別名:ハコヤナギ   
 
葉柄は長い 樹皮にはひし形の模様がある
  属名のPopulusは人民の意とする説とふるえるの意とするふたつの説がある(北海道立林業試験場のサイトを参照)。種小名のtremuraはふるえるの意。変種名のsieboldiiは、19世紀に来日し日本の動植物を研究したドイツ人シーボルトの名から。
  古い図鑑などにはヤマナラシの学名としてPopulus sieboldii と記されているが、現在はヨーロッパヤマナラシ(Populus tremura) の変種の扱いとなり Populus tremura var. sieboldii に修正された。この学名が修正されたのが正確には何年であるか知らないがおそらく2000年以降のことであろう。北村四郎博士は著書である保育社 「原色日本植物図鑑 木本」1979で、「ヤマナラシは P.tremula の亜種または変種とするのが適当と思う。」と明言されているが、学名が修正されるよりずっと前のことである。

  ポプラと聞くと細く高く伸びたセイヨウハコヤナギの姿を思い浮かべることが多いがこれは外国種で、ヤマナラシが日本のポプラである。葉柄が細く長いために葉が風にゆれやすい。その葉がすれ合って出す音が雨や嵐を思わせるためヤマナラシの名があるという。材は柔らかく建築用にはならないが、箱の材料には適していて別名の由来になっている。その性質はマッチの軸としても最適で北海道ではさかんに利用された歴史がある。

  岸和田市の山地ではあまり多くなく、天神山町で野生のものを、三ヶ山町とんぼ池公園で植裁と思われるものを見たぐらいである。


  雌雄異株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  落葉高木。
大きいものは高さ25m、直径80cmになる。
根から枝を出してふえる。
樹形

寝屋川市
寝屋川公園で
2004.5月
樹形
枝葉

三重県
伊賀市の山地で
2010.5月
枝葉
雄株の花期

和泉葛城山頂で
2014.4月
雄花をつけた枝
環境  日あたりのよい山野
   雌雄異株。 花期:3〜4月    
葉の展開前に開花する。花序は円柱形でたれ下がる。
( 画像 準備中 )

   雌花序    長さ6〜11cm、多数の雌花がつく。 
雌花
柱頭はトサカ状で紅色
( 画像 準備中 )

   雄花序    長さ5〜13cm、多数の雄花がつく。
雄花序
雄しべは6〜8本

和泉葛城山頂で
2014.4月
雄花序
  互生。
葉身の長さは4〜10cmほど、広卵形。先はとがる。うすい革質。
全縁または歯牙縁、浅く裂ける場合もある。葉柄は約5cmの長さがあり左右から押しつぶした形で扁平、ただし幼木では扁平でないことも。成葉は両面無毛。
枝葉
  ↑ 枝葉      三ヶ山町とんぼ池公園で    2004.5月
葉の表面は濃緑色

三重県
伊賀市の山地で
2010.5月
表面
葉の裏面は淡緑色〜灰青色

三重県
伊賀市の山地で
2010.5月
裏面
裏面ははじめ軟毛が多い

三重県
伊賀市の山地で
2010.5月
新葉裏面の毛
若い木の長枝の葉は軟毛を密生することがある

三重県
伊賀市の山地で
2013.9月
表面基部に腺がある

三重県
伊賀市の山地で
2010.5月
表面基部の腺
鋸歯の先はにぶく波形

三重県
伊賀市の山地で
2010.5月
鋸歯
鋸歯の先は腺に終わる

三重県
伊賀市の山地で
2013.9月
鋸歯
果実   さく果。
長さ約5mm、卵形。果穂は長さ10cmほど。5月に熟して裂開し、柳絮(りゅうじょ)を飛散させる。
種子は小さく、白い綿毛に包まれる。これが柳絮である。
( 画像 準備中 )

種子          ( 画像 準備中 )
樹皮  灰色でなめらか。菱形の皮目が目立つ。
新枝は緑灰白色でなめらか
はじめ軟毛が密生する

左上の2年枝は無毛で小さい皮目がある

三重県
伊賀市の山地で
2010.5月
新枝の樹皮
若い木の樹皮
 若い木の樹皮      若い木の樹皮
成木の樹皮
             成木の樹皮
冬芽  
長さ1cmほどの長卵形、先はとがる。褐色。芽鱗は10枚以上あり、樹脂をおびる。頂芽はふつう葉芽である。
ネコヤナギなどのヤナギ亜科の冬芽は芽鱗が1枚しかないが、ヤマナラシ亜科の冬芽は芽鱗が数枚ある。
冬芽は樹脂をおび光沢がある

下のほうの芽鱗は毛が密生する

9月
冬芽
冬芽

9月
同属の仲間の樹木  
日本に自生するヤマナラシ属は本種のほかにエゾヤマナラシとドロノキだけだが、これら2種は大阪府には分布しない。
セイヨウハコヤナギ

地蔵浜町
浜工業公園で
2005.8月
セイヨウハコヤナギ

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