HOME、もくじ | 樹木名一覧 | 葉の図鑑 | 花の図鑑 | 実の図鑑 |
画面の文字が小さいときは、メニューバー>表示>文字のサイズ、で文字 を大きくしたり、または拡大レベルを125%にあげるなどしてご覧ください。 |
カクレミノ 隠蓑 ウコギ科カクレミノ属 学名:Dendropanax trifidus 別名:ミツデ、カシワ、カシワミツデ |
属名のDendropanaxは、ニンジン属に似て高木になるの意。種小名の trifidusは3裂するの意。 私が私淑する林将之さんの「葉で見わける樹木」小学館には、「常緑樹で分裂葉をもつものは非常に少なく、本州産でいえば全縁のものはカクレミノとキヅタ、鋸歯縁のものはヤツデぐらいであろう。」とあるので、覚えやすい樹のひとつである。キヅタはつる性であるから、冬季に分裂した鋸歯のない葉をつける樹はカクレミノであるといえる。 葉が大きく艶もあるので、観葉植物として鉢植えにされているものを見ることもある。 岸和田市では里山、山地などでふつうに見ることができる。公園樹や庭木などとして見ることも多い。市街地では、西之内町兵主神社の境内に老木がある。 雌雄同株。 |
|
クリックすると、写真と説明にジャンプします。
樹形 常緑高木。 |
高さ8mになり、ほうきをさかさにしたような樹形になる。 |
樹形 自生のカクレミノ 流木町の雑木林で 2006年1月 |
果実をつけた枝 栽培種 作才町で 2007.10月 |
||
枝葉 西之内町 兵主神社で 2009.12月 |
||
1年生の幼木 樹高5cmほど 愛知県 額田郡幸田町で 2010.11月 |
||
環境 林内、公園、庭木 |
花 雌雄同株。 花期:夏 |
枝先に散形の花序を出し、うすい黄緑色の花を多数つける。 花の直径は約4mm、花弁は5枚。 |
つぼみ 花が長い柄の先に散形につくのはウコギ科の特徴 下池田町で 2008.7月 |
||
直径約4mmの小さい花 下池田町で 2006.8月 |
||
葉 互生。 |
葉身の長さは5〜14cm。若い木では3〜5裂する。成木では裂けない葉ばかりになるが、2〜3裂する葉もまじることがある。葉のふちは全縁。質は厚く、両面とも無毛。葉の基部から伸びる3本の脈(3行脈)が目立つ。葉柄は2〜15cm。 |
枝葉 下池田町で 2007.10月 |
||
葉の表 | 葉の裏 | |
2裂の葉もある | 幼木では5裂の葉もある | |
果実 液果。 |
長さ約1cmの広楕円形で秋に黒く熟す。 先端に雌しべの花柱が残る。 |
果実をつけた枝 下池田町で 2007.10月 |
||
9月 | 10月 | 10月 | |
10月 | 12月 | 12月 |
|
||
種子 |
1個の果実に2〜5個の種子が入る 長さ約7mmの長楕円形で2本の溝がある |
||
樹皮 灰褐色で皮目が目立つ。 |
幼木 直径1cm | 幼木 直径2cm | 若い木 直径10cm余 | |
若い木の樹皮 | 老木の樹皮 兵主神社で | |
冬芽 扁平な三角形 |
冬芽 12月 |
||
同属の仲間の樹木 カクレミノ属は日本では本種だけが 知られる |
|
HOME、もくじ | 樹木名一覧 | 葉の図鑑 | 花の図鑑 | 実の図鑑 |
このホームページ内の文章、画像の転載は禁止です。
Copyright(c) 2010 Kigi@Kishiwada All rights reserved.