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トチノキ 栃の木、橡の木 トチノキ科トチノキ属 (別の新しい分類体系ではムクロジ科とされる) 学名:Aesculus turbinata 別名:なし |
属名のAesculusは食べるの意。種小名のturbinataは倒円錐形のを意味する。 トチノキは縄文時代の遺跡から貯蔵した種子が出てくることで古代から食糧とされてきたことがわかる。 漢字で栃の木、橡の木と表すが、栃の字は「とち」の音に当てて作った国字で、橡の字は中国ではハシバミ類を指すという。中国にはトチノキ属の1種(Aesculus wilsonii)に七葉樹の名があり、それで日本のトチノキを日本七葉樹と呼ぶそうである。 自生地は深い山地の谷間や斜面などであるが、街路樹や公園樹として植えられることも多い。東京都千代田区桜田門外のトチノキ並木は明治45年(1912)に植えられたもので、相当量の果実が実るという。 隔年結実がはっきりしている。 種子には澱粉が多いので、あく抜きをしてとち餅などの食用にする。花は蜂蜜の密源として重要である。材は建材、器具材などに利用する。 岸和田市の山地ではまだ自生のものを見ていないが、西之内町中央公園には数株が植裁されている。中央公園の春木川より南のエリアの個体はたくさんの花をつけていた。(2009年5月) 雌雄同株。 |
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樹形 落葉高木。 |
高さ25mほど、直径2mになる。枝が太い。 |
樹形 西之内町 中央公園で 2009.5月 |
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冬の樹形 西之内町 中央公園で 2009.1月 |
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太い枝の張りかた 西之内町 中央公園で 2009.1月 |
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花をつけた枝 西之内町 中央公園で 2009.5月 |
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秋の姿 西之内町 中央公園で 2009.10月 |
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枝葉 鳥取県蒜山で 2010.7月 |
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環境 自生地は山地の谷間、公園、街路樹 |
花 雌雄同株。 花期:5〜6月 |
枝先に長さ20cmほどの円錐形の花序を直立し、白い花を多数つける。花序には雌花と雄花が雑居する。花は直径1.5cmほど、花弁は4枚で淡紅色の斑紋がある。 両性花の雌しべは1本、花柱は淡紫色をおび花冠から長く突き出る。雄花の雄しべは7本、花冠から長く突き出る。雌しべは退化している。 |
花をつけた枝 西之内町 中央公園で 2009.5月 |
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上に同じ | ||
花序 西之内町 中央公園で 2009.5月 |
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上に同じ | ||
葉 対生。掌状複葉。 |
葉柄の長さは5〜25cm、小葉は5〜9枚で中央のものが最も大きい。小葉の長さは13〜40cm、側脈は平行に走る。先は急にとがり、ふちは波状の低い鋸歯がある。小葉柄はない。 |
下から見る枝葉 西之内町 中央公園で 2009.5月 |
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小葉が7枚の葉 下から裏面を見ている 葉柄が長い 西之内町 中央公園で 2009.5月 |
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葉の表は無毛 北海道 旭川市で 2013.10月 |
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葉の裏面 中央公園で 2010.5月 |
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小葉の基部 小葉柄はない 北海道 旭川市で 2013.10月 |
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果実 さく果。 |
直径約4cmほどの倒卵状球形、秋に熟すと3裂して1〜2個の大きい種子を出す。表面にいぼ状の突起がある。小動物によって運ばれ散布される。 |
( 画像 準備中 ) | ||
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種子 | ||
直径2cm余の扁球形で褐色、光沢がある。 クリの実に似るが、クリのように先はとがらずまるい。 |
下半分は色がうすい | ( 画像 準備中 ) | |
樹皮 |
黒褐色、たてや網目状にさける。大木では大きくはがれて波紋のような模様になる。枝は灰褐色。 |
たてにはがれ始めた樹皮 | 網目状にはがれる樹皮 | |
冬芽 |
頂芽は大きく長さ5cmほどになる。花序と葉を含む混芽である。 芽鱗は樹脂でべとつく。 |
秋の冬芽 北海道 旭川市で 2013.10月 |
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環状の芽鱗痕と倒卵形の大きい葉痕が目立つ 忠岡町で 2012.3月 |
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同属の仲間の樹木 |
アカバナトチノキ(北アメリカ原産) セイヨウトチノキ(マロニエ) ベニバナトチノキは上記2種の交雑種 |
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