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アオツヅラフジ  青葛藤

ツヅラフジ科アオツヅラフジ属
学名:Cocculus trilobus
別名:カミエビ、キツネブドウ   
果実は小さいがブドウにそっくり 若い果実

  属名のCocculusは液果の意。種小名のtrilobusは3片のを意味する。
 
  秋も深まる頃に山裾を歩くと、やぶのなかに小さなぶどうを見ることがある。アオツヅラフジの果実である。ぶどうに似るが、全体にアルカロイドを含むので食べないほうがよい。
  昔から人の生活に役立ったつる植物である。地上を這うつるで籠を編んだり、針金の代わりにものを束ねたりした。
  根、茎はアルカロイドを含み古くから薬用にされ、小野蘭山の「本草綱目啓蒙」1803 には詳しい記述がある。民間でも、実の汁でシラミを退治したという。

  岸和田市では丘陵〜山地でふつうに見る。市街地でも公園や空き地の藪になったような場所で見ることがある。
地蔵浜町浜工業公園でも見られる。

  雌雄異株。


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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  落葉または常緑のつる性。
大きなものはつるの直径が約1cmになる。
つるは右上のほうへ巻く。(上から見て左巻)
樹形
マサキの木からさらにクロマツの枝にのぼっている

地蔵浜町
浜工業公園で
2007.9月
樹形
樹形
竹の枝にのぼった個体

塔原町で
2009.8月
竹の枝にのぼるアオツヅラフジ
     環境  山野の道ばた、林縁にふつう。                   
   雌雄異種。 花期:7〜8月    
枝先と葉のわきに小さな花序をつける。花は小さく黄白色で萼と花弁が6個ずつある。花弁の先は2裂する。

   雌花
雌花は、雌しべと仮雄しべが6個ずつある
1花から数個の果実ができる

8月
雌花 
       

   雄花
雄花の雄しべは
6個

8月
雄花
 互生。
葉身の長さは3〜12cmで広卵形から卵状楕円形。葉の形は変化が多く、浅く3裂するものもある。縁は全縁、葉の両面に毛がある。
     葉の形は変化がある
右は浅く3裂する
葉の表と裏
                        葉の表

       7月
葉の表
                           葉の裏

       7月
葉の裏
果実  核果。
直径約7mmの球形で、10〜11月に黒く熟し粉白を帯びる。ブドウに似ているがアルカロイドを含むので食べられない。
    若い果実

    10月
若い果実
  色づき始める

  10月
色づき始めた果実
熟した果実

シャリンバイの木にからんでいる

12月
熟した果実
果実は小さいがアップでみるとフルーツの巨峰のようにもみえる

11月
果実のアップ
年を越しても枝に
つく果実

1月
年を越しても枝につく果実

   
核は直径約5mmでいも虫が丸まったようである

アンモナイトの化石に似ているようでもある
樹皮   
 ( 画像 準備中 )
冬芽  冬芽は毛叢に覆われる。
 ( 画像 準備中 )
同属の仲間の樹木  ツヅラフジ

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